漢方薬の飲み方

効果の上がる飲み方
[1]空腹のときに飲む
漢方薬は、いちばん吸収率のよい空腹時に飲みます。
  これは、あくまで薬の効果をより有効にするためなので、空腹時に服用すると気持ちが悪くなる人の場合などは、食事の直前や食後でもかまいません。
[2]1日3回か2回に分ける
漢方薬の1日分は、1日3回飲むことを前提としています。無理ならば2回でもかまいません。そのときには、1回に1日分の半分、つまり1回半分を飲みます。
  一度にすべて飲むと、なかには中毒を起こす薬もあります。飲み忘れた分を翌日にまとめて飲むのもいけません。一定量を定期的に服用するようにしましょう。
[3]原則的には温めて飲む
基本的にはエキス剤は白湯(さゆ)といっしょに飲んだり、白湯に溶かして温めて飲みますが、吐きけや嘔吐(おうと)が激しいときや、鼻血や吐血など出血があるときは例外です。温めて飲むと症状が重くなるので、水で飲みます。
[4]食事にも注意
  治療中は、消化に体力を使いすぎないよう、油っぽいものは避け、少なめに食べます。そのほか、体力のない人は生ものや冷たいものを避けることや、旬(しゅん)の食べ物を食べることも早期回復に役立ちます。
[5]漢方薬の合方と現代医薬の併用
  いずれも医師の指示が必要です。漢方薬を合方(ごうほう:一度に2種の薬を飲む)するのは、少なくとも素人は避けてください。

漢方薬の飲み方