33)播磨アルプス(高御位山) 304m、 : 2016年12月18日 、 2016年山の記録に戻る
 高御位山(たかみくらやま)は、兵庫県加古川市と高砂市の市境に位置する山。標高304.2m。別名は播磨富士。東播磨丘陵地高御位山系の連峰は播磨アルプスと呼ばれることがある。播磨平野の加古川下流域では高い山が少なく、高御位山が加古川市・高砂市の最高峰となっている。頂上では断崖の岩場がせり出し、播磨平野や瀬戸内海を一望できる。このため、播州地域では初日の出スポットとして知られる。 1921年(大正10年)、この岩場から地元出身の飛行士である渡辺信二が自ら創作したグライダーで飛び立ち、山頂には彼を称えた飛翔の碑がある。頂上には岩場を磐座としていた高御位神社があり、高御位の名前も神座、磐座から転じたと考えられている。神社由緒によると、欽明天皇10年に創立し、昭和58年4月に火災焼失後、同年12月に再建されている。大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)が祭神で、天津神の命を受け、国造りのために大己貴命と少彦名命が降臨した所とされている。(ウイキペディアより)
 周遊コースである播磨アルプスは播磨富士と呼ばれる高御位山(たかみくらやま)304mを主峰とし、高砂市の北山鹿島神社と鹿島神社を囲むように連なる山々の総称として呼ばれている。縦走コースを楽しむには北池登山口から登り、中所登山口へ下るのが良い。バス停のある北池登山口には北山鹿島神社大鳥居があり、鳥居横の地蔵堂奥から登山道が始まる。ピークは松尾山、二の山、北山奥山、中塚山、高御位山、長尾奥山、鷹の巣山、地徳山、大谷山、大平山と続き、縦走路は、岩尾根や岩稜歩きが続き、素晴らしい展望が楽しめる。高御位山には高御位神社が祀られ、突き出た岩から大パノラマが展開する。鹿島神社の分岐にありる岩塊は百間岩と呼ばれ歩き応えは抜群である。
 今回は、北池登山口からの登りを失敗し、北山鹿島神社から登り、鹿島神社に下った。お参りも忘れることなく、今年の無事を感謝し、来年の幸せをお祈りした。

 守山駅(7:45)−加古川駅(9:38、9:40乗り換え)−宝殿駅(9:43、10:15バス)−北池バス停(10:20、10:25出発)−北山鹿島神社(10:40〜10:45)−鉄塔見晴し(11:10〜11:15)−中塚山(11:17)−小高御位山(11:40〜11:45)−高御位山(12:10〜13:00、昼食)−長尾奥山(13:)−桶居山分岐(13:40)−鷹の巣山(13:50)−鷹の巣山西峰(14:00)−分岐210mピーク(14:10)− 百間岩(14:30〜14:40)−鹿島神社分岐展望台(14:42)−鹿島神社(14:45〜14:55)−JR曽根駅(15:50、15:56乗車)−加古川駅(16:04、16:06乗換)−守山駅(17:56)
                    行動時間:5時間25分 歩行時間:4時間10分 休憩時間:1時間15分 歩行距離:10.45q 累積登高:770m

 播磨アルプス(右端か高御位山)登山口へ向かう道中

 電波反射板付近からのパノラマ写真

守山駅から加古川駅で電車を乗り継ぎ、宝殿駅に着く。集合時間より1本早い電車に乗った。宝殿駅のコンビニでコンビニコーヒーを買い、残りの4人を待つ。バスで北池バス停で下車、大きな鳥居に迎えられる。登山口案内がいまひとつはっきりしないため、当初の北池登山口が北山鹿島神社からになった。おかげで神社でお参りができた。

北池登山口は右に入る 北山鹿島神社はここを、登山道にも行ける

神社から舗装道路に出て右からすぐに登山道になる。岩混じりの道を進む。常緑樹と広葉樹が入り混じり、ミツバツツジの花が一部咲いている。この後、ツツジの花も多く見られ、春と間違えたツツジが多いことに驚く。大きな岩の道を登り、右手に白い絶壁の壁が目につく。25分ほどで大きな岩塊の上に鉄塔が立つ合流地点に着く。少し先が中塚山になる。高御位山が良く見える。高砂市の市街も目の前に広がる。ここからは尾根筋というか稜線の道である。モチツツジの花やサルトリイバラの赤い実が目を引く。非常通報板や指導標なども多く、距離が記載されていて大変良い。アップダウンを繰り返す。見晴らしは抜群である。
小高御位山への分岐に出て、小高御位山に向かう。ここも岩尾根を登る。岩尾根は全コースの80%近くだとか、ともかく岩ばかりである。せいぜい300mくらいの道、播磨アルプスの名前が頷ける。小高御位山から高御位山の眺望もよく、最後の岩尾根が迫力で迫る。
中塚山付近から高御位山 小高御位山から高御位山

。元の分岐に戻り、またまた岩尾根を登る。隣の尾根筋である長尾ルートもごつごつとした岩肌である。途中、成井分岐には石のベンチが置かれている。登り切った先には高御位神社、その横に大きな岩塊の山頂である。岩の壁を登り下りする登山者がいて、踏ん張るところがあるのだろうかと訝しく思った。後で横から見ると絶壁ではなかった。岩と岩の間の窪んだところに落ち着き、昼食とする。お湯を沸かし、カップ麺にコーヒを入れる。眺めも見ながらの昼食は格別である。市街の奥には瀬戸内海の海面が日光を反射して輝いている。麓は池がたくさんあり印象深い。お昼は50分のたっぷり時間だった。これから先の長尾奥山から鷹の巣山の稜線が素晴らしい。
 成井分岐から東方向   山頂への岩尾根が続く 

山頂にある高御位神社  山頂から登ってきた縦走路

山頂写真
 長尾奥山から下方向は、ササの薄緑も色どりを添える。山頂を出発してすぐにかえる石と書かれた表示が出てくる。そっくりの岩だが、更に岩を置いて目にした様子はなかなか面白い。誰かのいたずらだろう。なおも岩の尾根を更に下り、登り返して長尾奥山に着く。前に山火事があったとかで、朽ちたような、黒い色の木が見られる。長尾奥山には奥山ルートのほか表示がある。涌居分岐までは比較的長い下りと少々の登りがある。岩肌のため大きな木は少なく、低木やササが主である。眺望は相変わらずで振り返り、振り返りである。前方の鷹の巣山の円錐状にも引かれる。途中の展望地からは、後半の縦走路が一望される。登り切った先が東峰、涌居山分岐である。さらに先のピークが鷹の巣山である。ここからは今まで進んできた縦走路が見渡せる。しばし小休止する。岩の縦走路は続くが、姫路側の眺望が加わる。
長尾奥山〜鷹の巣山   かえる石

 馬ノ背尾根分岐(鷹の巣山直前)鷹の巣山から振り返って
電波反射板のあるポイントからは全山のルートと、姫路側の涌居山コース、更に姫路市の姫路城が白い姿を見せる。

桶居山は左手 中央、小高い山の左手奥に姫路城

そして最後の見せ場、百聞岩の岩尾根である。どこを通っても良いが、雨に濡れた時は下りは要注意の場所になる。下った先が展望所で、また鹿島神社への分岐点である。当初の中居登山口への縦走を取りやめ、鹿島神社へ下る。立派な神社で、お参りで10分を使う。神社から竿池の反対をまわったため、JR曽根駅までさらに55分を要した。山のすそ野を歩けばよかったものを、鳥居をくぐったばかりに、遠回りになってしまった。12月中旬ではあったが、11月の気温と晴天で楽しい歩きになった。私は関西ワンデイ切符3600円を購入し、1600円の節約になった。
百聞岩、人が小さく見える大きな岩塊の尾根  鹿島神社

播磨アルプスハイキングマップ
(高砂市観光協会HPより引用) 

行程マップ(清水氏より拝借)

(国土地理院の地図を引用)

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作成日: 2016年12月20日