18) 武奈ヶ岳 1214m : 二百名山、 2018年山の記録に戻る

 いつも登っていると思っていたが、3年ぶりになった。今回は高校のOBで作る登山の会に参加した。登録から2年は経っただろうか、初めての参加になった。道中、昔話に花を咲かせながら、楽しい1日になった。晴天ではあったが、山頂からの眺めは遠くは霞み、伊吹山もやっとわかるかどうかの展望だった。70〜71歳の中年登山、全員が山頂という訳にはいかなかった。ルートは、坊村から、御殿山、武奈ヶの往復だった。たくさんの登山客で賑わっていた。5月下旬のこのコースの歩きはほとんどなく、ベニドウダン、ヒメハギなどの花が咲いていることも分かった。

坊村地主神社(9:55出発)−明王院−ピーク−御殿山(12:14〜12:48、昼食)−武奈ヶ岳山頂(13:30〜13:46)‐御殿山(14:25〜14:37)−夏道分岐(14:46)−夏道(15:03小休止)−夏道・冬道分岐(15:13)− 坊村・地主神社(16:50、17:10出発)
            行動時間:6時間55分 

 14名の参加だったが、京都からバス便1名、堅田からバス便12名、私は車での参加になった。いつものリーダは用事があって、下山時に途中で合流した。スタートは地主神社、元気な姿で撮影した後、明王院の前を進む。改良工事もすっかり完成していた。スギ林の急登が続く。足元には花がなく、単調なつづら折りをゆっくりと進む。30分に一度くらいのペースで休憩を取る。皆、口のほうだけは元気で楽しい会話が続く。1時間くらいで一旦は緩やかになるが、また急になる。夏道と冬道の分岐では稜線を進む冬道を取る。稜線で比較的明るい。足元にはフタリシズカやイワニガナ(ジシバリ)が沢山見られる。
フタリシズカ イワニガナ

高度を上げるにしたがって、明るくなり、タニウツギ、ベニドウダンも見られる。木に一面白い花をつけたものはタンナサワフタギが目につく。ナナカマドの白い花が見られる。また、足元にはヒメハギもちらほらとみられる。2時間20分でやっと御殿山に着く。西南稜線が続き、山頂が望める。山頂はコバエが多く、汗に群がってくる。付近の木陰で昼食にする。いつもの助六弁当にコーヒを楽しむ。今日は、ブドウを持参し味わう。ベニドウダン越しに山頂の写真を撮る。
ベニドウダン越しに武奈ヶ岳(御殿山より)

帰りのバスが17:20分、これから先が長く、30分ほどで切り上げ出発する。ここでの待機組も出てくる。ベニドウダン、ヤマツツジ、タンナサワフタギの中を一旦下り、ワサビ峠に出る。右手は金糞峠への道である。
低木の中のなだらかな道を進む。ベニドウダン、ヤマツツジ、タンナサワフタギは相変わらず多く、ヒメハギの綺麗な花があり、撮影する。
ヒメハギ
御殿山から見た前のピークに出ると、いよいよ山頂が間近になる。イワハゼ(アカモノ)が多く、岩の間にもへばりついている。登山道のそばに多い。
ピークへの登りから、御殿山を振り返る。奥には蓬莱山に続く比良主稜線

タンナサワフタギ
コヤマノ岳への分岐を過ぎるとすぐに山頂である。予想にピッタリ、45分強の13:30きっかりの到着である。とりあえず到着の6名が記念撮影する。
1人が撮影にまわる

晴天ではあったが、山頂からの眺めは霞み、遠くの伊吹山もやっとわかる程度だった。琵琶湖や竹生島はよく見え、南の蓬莱山の景色もまずまずだった。冬、スキーを楽しんでいる時期から言えば眺望は十分ではないが、緑の濃いこの時期もまんざらではない。周りにはツボスミレ(ニョイスミレ)も見られる。スレたヒオドシチョウもとまってくれたが、翅は閉じたままだった。



滞在は16分、私は先に進み、花を探す。下りの先にはイワハゼがびっしり、チゴユリも何とか残っている。
イワハゼがびっしり(武奈ヶ岳から先の下った登山道)

写真を撮って山頂に戻ると、遅れてきた人が合流している。しばらくいた後、同じ道を、御殿山に戻る。下り道は皆足元がおぼつかない。40分で御殿山に戻る。御殿山への最後の登り返しで、少し脇に入ると少し暗くなったところにタニギキョウの花が結構咲いている。
タニギキョウも多い

御殿山で待機組と合わせ全員が合流、10分強の休みの後出発する。歩みは登るときに比べ、力強さを欠き、間隔があいてくる。下りは分岐から左手の夏道に入る。急な下りに注意しながら一気に下り、その後はしばらく緩やかな道になる。緑が美しい道である。

緑の美しい道、更に急坂になる

合流点の手前で、小休止を取る。山肌には一面、イワカガミの群落である。勿論花の時期はとっくに過ぎている。
イワカガミの群生地で一服

しばらくで冬道・夏道の合流に至る。ここからしばらく行ったところで、遅れてきたリーダーが合流する。合流点(分岐)から1時間40分弱かかって、出発の地主神社に着く。道中、皆の足取りは疲れのためか心持、おぼつかないように感じた。安全第一、ゆっくりペースで一歩、一歩下った。出発の地主神社に戻り、無事下山する。皆は、登山後の一杯会が楽しみか、元気が出てきたような気がする。アルコ−ルが苦手な私は、皆に別れを告げ、車で一足先に帰った。琵琶湖大橋付近、料金所は渋滞だった。高校時代の仲間との登山も良いものであった。

その他の花

   
タニウツギ  ヤマツツジ  チゴユリ ツボスミレ(ニョイスミレ)   ナナカマド
   
ベニドウダン イワハゼ  

行程マップ

(国土地理院の地図を引用)

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作成日: 2018年5月29日