43)音羽山  593m : 2018年12月8日 2018年山の記録に戻る 
 音羽山は、京都市山科区と大津市の境界に所在し、山科区の最高峰である。標高は593.2mである。山頂東側、南北に連なる稜線が府県境を形成しており、山頂付近は京都府に属する。三等三角点も山科区に所在する。山科盆地の東、琵琶湖の南西に位置し、北には逢坂山、南には醍醐の山々が連なる。山城国と近江国の国境を形成していたことから、逢坂山との山間は古くより交通の要所となっていた。音羽山の支峰である牛尾山には法厳寺(牛尾観音)が創建され、同寺に対する信仰が広まるにつれ、音羽山も名所として知られていくこととなった。紀貫之、在原元方など多くの歌人が音羽山を歌枕として詠んでいる。また、京都に三ヶ所所在したとされる「音羽の滝」のうち、「牛尾の音羽」については音羽山の西腹を流れる山科音羽川の滝と比定されている。「雍州府志」によると、江戸時代頃には小山とも呼ばれていた。「点の記」でも三角点の点名を「小山」としている。現代では東海自然歩道が山中を通過しており、また山頂からの展望も良いことから、一年を通じてハイカーが多い。登山道としては、大津市側の石山寺から東海自然歩道を経て登る、山科盆地側から牛尾観音を経て登る、逢坂山側から東海自然歩道を経て登る、などがある。山頂直下を東海道新幹線のトンネル(音羽山トンネル)が通じており、逢坂山との山間部には京阪京津線が通じている。東海自然歩道が山中を通じており、東の石山寺方面から山頂付近、北の逢坂山方面を接続する。(ウイキペディアより引用)
 2014年以来の音羽山になった。膳所駅から鳴滝不動を経由するコースはほとんど記憶に残っていない。谷沿いの道は今年を含めた最近の台風の影響でスギの木があちらこちらで無残な姿を見せていた。天気に恵まれ、山頂からの展望も遠くまで見渡せた。国道1号線にかかる遊歩道は通行が可能になって東海自然歩道を長等公園まで歩くことができた。土曜日、好天ということもあって、たくさんの登山客だった。

守山駅(7:50)−膳所駅(820)−御用池(9:12〜9:16)−鳴滝不動(9:35)−鳴滝不動分岐点・東海自然歩道(10:35)−音羽山(10:55〜11:35)−国道遊歩道(12:40)−逢坂山(12:56)−京阪大谷方面分岐−展望台(13:15)−長等公園−大津駅(13:45、14:01乗車)

   活動時間:5時間40分 歩行距離:11.44q 累積登高:712m  

 守山駅に集合する。順次各駅で乗り込み、膳所では13名がそろった。山側の出口から、国道を進む。しばらく行った先の信号で国道を横断し、町中を曲がりくねりながら進む。前方に音羽山系がはっきりと見えだす。次第に山沿いの雰囲気になる。、川沿いを大きく右手に曲がった先が御用池だ。大きな池で、駐車した車の横で2人が何やら準備している。この御用池、なんだろうと後日調べたところ、その昔、藩主が、他国の西国大名が攻め上ってきた時に、池を破壊、水の流れを利用し、外堀の役目をしていた相模川を決壊、東海道を水没させ目的だったとある。少し休んだ後、林道風の広い道をさらに進む。分ほどで、鳴滝不動にでる。川の向こうに祠や、建物、休むところもある。
鳴滝不動

ここからはいよいよ山道になり、谷沿を進む。倒木が結構あり、古くて苔むしたものや、比較的新しいものもある。そのうち、かたまって倒れたスギが道をふさぐ。木の下を通ったり、跨いだりと結構苦労して通過する。スギに加え、ヒノキが多くなる。混在した植林帯だ。落葉樹も混じり、所々崩れたところ、倒木、今年の台風の爪痕も残っている。
鳴子不動から20分後
鳴子不動から50分後 倒木が道をふさぐ

稜線が見え、あと一息と思ったが意外に時間がかかった。登りった先が、東海自然歩道で、鳴子不動、音羽山、石山寺への表示が出ている。
稜線、東海自然歩道で、鳴子不動、音羽山、牛尾観音・石山寺への表示

音羽山の反対方向に少し登った先が、牛尾観音への分岐になる。こちら方向も見どころが多い。紅葉に時期にはなお良い。ここからは音羽山もそう時間がかからない。途中、瀬田川が眺められる。分岐から・・・分で山頂に着く。曇り空予想が見事に外れ、青く澄んだ空を背景に、京都側と滋賀側の市街が比叡山と比良山を境にして展望できる。

左手が京都市街、奥に愛宕山、左の奥には半国山などの山並み、比叡山・比良山を挟んで大津市街と琵琶湖


 予定通りの時間で到着、早めの食事にする。13名が広い山頂で、思い思いに散らばって歓談する。山頂はやや風もあって、避けた形になる。昼頃まで、次々と登山者が現れる。市街地からも近く手軽で人気の高い山だけのことはある。長めの昼食休憩の後、写真撮影を済ませ、逢坂山に向け山頂を出発する。下りはらくらく、落ち葉の歩きやすい道を進む。京都と滋賀の県境、フェンスに沿って進む部分もある。リョウブの他、落葉樹も見われる。右手に大津への遊歩道分岐を2ヶ所過ぎ、階段状になった急坂を一気に下る。高度がどんどん下がる。谷筋風のところに出る。以前は、台風18号の影響で、1号線にかかる歩道が通行禁止であったため、左手の小高い所も越えて、逢坂の関所跡に出ていたが、右手方向に進み、国道に突き当たった崖そばを左手に進み、歩道を渡る。足下には、車が列をなして通り過ぎていく。渡った先は、関所跡(蝉丸神社)への分岐を分け、東海自然歩道を進む。結構長い道のりになる。常緑樹のトンネル風の道で、所々落葉樹林になり、明るく開ける。先は、長等公園の奥の森林公園になっている。タカノツメの特徴ある黄色の落葉が目立つ。市街や琵琶湖が眺められる展望台は、足元が弱く、入れないようになっていた。その横の細い道を下る。イロハモミジも紅葉し、そこそこの眺めとなっている。


下った先は舗装道になり、左手に下れば長等公園になる。結構な距離を歩いてきたこともあって、迷わず大津駅の方向に進む。下った先は、観音寺への道になる。ここから一息で大津駅に出た。?q程度の道のり、それほどの冷え込みもなく1日を終えた。

行程MAP


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作成日: 2018年12月11日