45)猪鼻ヶ嶽(宝殿山)〜砥山 508m、615m :2018年12月27日 2018年山の記録に戻る
 猪鼻ヶ嶽は地元日野町の山として親しまれている里山である。山頂は展望がなく、木の成長とともに年々、見通しが悪くなっている。隣の綿向山からは
こんもりとしたお椀状の山が見え、一度は登ってみようということになる。鎌掛のシャクナゲ渓谷と組み合わせて登られることも多い。

当初は、28日に蛇谷ヶ岳に登る予定であったが、27日夜から寒波が襲い積雪もあるとのことで、1日繰り上げた。時間の制約もあって、猪鼻ヶ岳〜砥山に変更した。比較的穏やかな日で、焼シシャモが美味しかった。

守山駅(9:00)〜鎌掛けシャクナゲ渓入口駐車場(9:55、10:06出発)−宝殿林道口・鎌掛峠(10:18)−登山口(10:33)−猪鼻ヶ岳山頂508.1m(11:00〜11:12)−林道出合(11:32)−砥山(11:56〜12:38)-林道出合(12:52)−宝殿林道口(13:30)−駐車場(13:40、13:55出発)−守山駅(14:50)
           活動時間:3時間34分(休憩時間含む) 歩行距離:801q、累積登高:501m

守山駅で大阪からの2名をピックアップ、登山口の日野町の鎌掛けシャクナゲ渓入口駐車場に向かう。途中、ダリア園やを通過する。ほぼ渋滞に遭うことなく、駐車場に到着する。山ナビを起動し、宝殿林道口に向かう。道には、ムラサキシキブが多く、紫の実が美しい。車止めのある林道口から入る。
ムラサキシキブ

林道脇の木々は枯れ果てた姿をさらけ出し、整備のためか、谷側は新しい林道が作られている。しばらくで林道は2手に分かれ、左手に進む。すぐにスギ林の中に小さく見えにくい字で宝殿山と書かれた登山口がある。
宝殿山と書かれた登山口

杉林の中を登って行くが、すぐに左右はミツマタの木々が目につく。白いツボミがたくさんついている。
杉林の中にミツマタが多い

広い林道をつづら折りに登る。やがて、右方向に曲がったあたりで、2つに分かれる。直進方向はさらに続いている。左方向はすぐに途切れるようにも見える。直進方向のすぐ先で、左手の斜面に細い道が逆方向に確認された。貧弱ながらテープもあり、そちらに登る。細い踏み跡程度、シカだろうか動物の足跡があり、獣道のようでもある。しばらくで踏み跡も比較的しっかりとしてくる。直線的に進むような格好で、山裾を登ってゆく。途中、左手方向に綿向山〜竜王山、蔵王ダムが見渡せる。道は、やがて右方向に細い道が分かれ、テープに従って、踏み跡のないところを登る。しばらくで踏み跡もしっかりし、急な道を登り切れば稜線に出る。テープも多く、右手に見通しのない中を少し進めば、山頂表示が出てくる。落葉樹の中、木が密集している。稜線も、朽ちた木が多い。手入れがされなくて荒れたままのようだ。山頂からは少し進んだ方向に木々の間から、町や南方向に山並みが見える。
猪鼻ヶ岳山頂

しばらくの休憩で出発する。南東方向に稜線を進む。左手には、山頂が雲で隠れた綿向山、その右手に水無山、その右手は東峰であるが、双峰も確認できる。足元は大きな蔵王ダムである。道は朽ちた木、倒木で歩きずらい。テープはあるが、随分と古いようだ。ピークをアップダウンしたり、巻いた格好で進む。日当たりの良い所では、イワカガミの結構な群生地もある。最後にピークを登り下った先が、林道に出る道である。林道は、砥山に向かっている。山頂から出発して20分足らずであるが、結構長く感じる。荒れ果てた雰囲気の、踏み跡もない道が続いたせいだろう。
 ここからは林道を進む。未舗装ではあるが、綺麗に整地された広い道幅の道が続く。途中、右手に網フェンスが現れ、細い道が分かれる。何の表示もないが、実はここが正規の稜線の道で、すぐにフェンス沿いにシャクナゲ渓に下る道が右手に分かれている。砥山からの稜線が続いてきて、ここで林道に合流する。金網沿いに下って行けば、鎌掛けシャクナゲ渓谷に下る道であるが、今は崩壊して通行止めのようだ。かってはここから猪鼻ヶ嶽に行くことができた。
この林道、だらだらと進み、砥山のすそ野を通り過ぎる格好になる。一段上にも林道があって、そちらからは砥山を間違いなく登れるのだが、上の道は、我々が歩いてきた道とは繋がっていない。山腹をやや時計回りに曲がり切ったところから、右手に道が派生している。そちらに入り、砥山への急坂(踏み跡はない)に合流する。短時間ではあるが、本当に急な道である。山頂からは東方向に少し視界が広がっているが、期待するほどのものでもない。垣間見える鈴鹿山系は、すぐ先の西山、その奥には能登ヶ峰759m(能登山ではない)、宮指路岳〜仙ヶ岳方向であろうか。ちょうどお昼、シシャモをご馳走になる。焼き加減も良く、いい匂いとともに満足感に浸る。焼ちくわも次に続く。丁度、日あたりも良くなって、寒さも幾分ましになる。カップラーメンに、熱いコーヒーをいれ、充実のランチタイムとなった。
砥山からの風景(東方向) 

40分ほどの時間の後、反対の急坂を下って元に戻る。急な道で注意深く下る。向かってきた広い林道を右手下方に見て進む。左手に奥滝へ下る分岐点を注意深く見ながら進むが、よくわからない。道はテープもしっかり、踏み跡も分かるくらいである。帰りは稜線上のしっかりとした道を快調に歩く。ほとんどアップダウンもなく、歩きやすい道を歩く。16分ほどで先の金網のところに出て、林道に戻る。しばらくで、先の林道出合に戻り、ここからは宝殿林道を歩く。右手の崖は、堆積層の層状岩が露出している。道の両脇はアカマツが多く、マツクイムシで枯れている木が多い。また朽ち果てた木も多く、倒木も目立つ。振り返れば、尖った山頂の砥山を見ることができる。

宝殿林道から砥山 

時々、東方向に湖東の山々(飯道山、  さらに南には十二坊、その先に三上山が見られる。30分くらいで先の猪鼻ヶ岳の分岐の道に合流する。ここから、宝殿林道口に戻り、駐車場に向かった。直前で軽い時雨模様になったが、タイミングよく、車に戻ることができた。
帰り道はやや混んだが、1時間未満で守山駅に到着した。ゃくDoughだ)

行程図(YAMAPより引用)


作成日: 2018年12月29日