50) 白滝山1022m(比良山系)オトワ池〜長池:11月9日、池めぐり、キノコ、 白滝山は比良山系の烏谷山〜比良岳の主稜線の西に位置する。琵琶湖側から陰に隠れ見ることが出来ない。スキーシーズンにはゲレンデやリフトから見ることができる。ルートは一般には、明王院の登山口から、明王院林道を谷沿いに進む。牛コバから白滝谷を遡り、夫婦滝のすぐ先の打見山分岐を右にとって山頂に着く。帰りは、伊藤新道(ワサビ谷)から明王院林道に合流し、登山口に戻る。山行の魅力は、滝巡りで、三ノ滝、布ヶ滝、スベリ石、夫婦滝、白滝谷のたくさんの小滝、ワサビ谷のワサビ大滝などを見ることができる。山頂付近は、湿地帯で、オトワ池、カシラコ池、スギヤ池、長池を楽しむことができる。新緑の頃、紅葉の時期、静かな山歩きが楽しめる。 2016年の同じ時期にキノコを期待して歩いたコースをトレースした。ゴンドラ利用に出発で、汁谷から関電の巡視路を歩き、4つの池(オトワ池、スギヤ池、カシラコ池、長池)を経由して白滝山に達した。谷筋を夫婦滝の分岐に下った後、白滝谷を打見山に戻った。天気は快晴、比較的暖かい中の歩きであったが、期待のナメコは期待ほどには取れなかった。しかし、予定していた8人の鍋には十分な量を確保できた。山頂駅ではたくさんの行楽客で溢れかえり、ピストン輸送のゴンドラを何台か待たなければならなかった。 自宅(7:50)−F氏ピックアップ−琵琶湖バレイ(9:00)−琵琶湖バレイゴンドラ(9:45発 )−山上駅(9:50、10:00出発)−汁谷(10:10)−白滝谷登山口(10:15)−最初の高圧線鉄塔(10:30〜10:35)−渡渉・シャガ谷(10:45)−鉄塔(11:50〜11:00)−オオカメ谷(11:17)−高圧線鉄塔11(11:30〜11:45)−ケアキ谷(12:04)−鉄塔(12:11)−長池(12:35)〜スギヤ池〜カシラコ池−音羽池(分岐)(12:50)−白滝山山頂(13:05〜14:15、鍋昼食)−ニシヤ谷分岐(14:25)〜ニシヤ谷−白滝谷分岐(14:40)−渡渉点(15:05)〜白滝谷を遡上−夫婦ヶ淵(14:39)−白滝淵−白滝谷登山口(15:20)−汁谷(15:25)−フォレストゲレンデを登る−打見ゴンドラ山上駅(15:45、16:16ゴンドラ)−琵琶湖バレイゴンドラ駅(16:20、16:30車出発)−蓬莱駅(16:25)−自宅(17:00) 所要時間:5時間45分 (歩行時間3時間50分、休憩時間:1時間55分)、歩行距離:7.2q 、累積登高:616m 私とFさんは車利用のため一足先に琵琶湖バレイに到着し、志賀駅からバスで来る6人を待った。ゴンドラは土曜日とあって登山する人、紅葉を楽しむ人で賑っていた。ジャイアントゲレンデを下り、汁谷まで下る。 正面に武奈ヶ岳、ジャイアントゲレンデを下る 途中、ナメコがないか注意深く探すが全く見ることができない。汁谷に向かう。登山口は前回苦労したため、すぐに分かったが、こちらの沢側は、石が積まれていて整備されていた。沢の向こうはテープが張られ、踏み跡はしっかりとしている。関電の巡視路の始まりである。結構な急坂が続く。 晴天の中巡視路をスタートする 一旦上まで登り、最初の鉄塔に着く。さらに直進する格好でテープを確認しながら、ジャガ谷に向かい急坂を下る。前回に結構な量のナメコを収穫したが、キノコを見つけられなかった。登り返したところで乾燥しかけたナメコが少し取れる。すぐに鉄塔が現れる。ここで小休止を取る。紅葉が美しい広葉樹林の中を歩く。頭上の送電線と送電鉄塔を頼りに送電線に沿って北西に進む。下った谷は、オオカメ谷である。ここから先、やや分かりにくい道になるが少し山腹を登ると道はしっかりし、15分ほどでNo11の鉄塔に出る。鉄塔の下にはイワカガミが結構見られる。15分の休憩で、おやつを口にする。ケヤキ谷へ下り、登り返すと見晴らしの良い鉄塔の下に出る。京都北山の山並みが谷向こうに眺望できる。 紅葉が映える この前後にほとんど見られなかったナメコが確認され、準備したヘラを枝に巻きつけ高いにあるナメコを注意深く落とす。下では傘が待っている。 ナメコ取り 一応、鍋用には十分確保し、いよいよ池巡りが始まる。途中、派生した踏み跡が出てくるが、テープを確認し、送電線を確認しながら進む。道中は、ミズナラとブナが混じった広葉樹林である。長池の前に小さな池が出てくる。苔むした、落ち葉が一面に敷かれた雰囲気の良いところを進み、シダが生い茂った下った先に長池が出てくる。手前は湿地風、奥には水面が見える。周回できるそうだが、池を右手に北方向を維持したまま坂を登る。 長池 登り切ったところが最後の高圧線鉄塔の最後で、テープに従い、右方向に下っていく。テープは多く、方向を誘導している。次に左手に池を(ちいさな水たまりのような池と比較的大きな池を過ぎ、最後に大きなオトワ池の右手を通る格好になる。 長池からオトワ池はあまり踏み跡は明瞭ではなく、どこでも歩ける。平たいところに南東に分岐したテープ跡があり、ニシヤ谷の道である。 そのまま進み、シダの斜面を進むと白滝山の踏み跡が現れる。足元は、一面の落ち葉であり、広葉樹林以外に低木もなく、どこでも歩ける格好だ。 最後にやや急な坂を登りきると山頂に着く。眺望はないが、比較的広い場所になっている。樹林帯のなだらかな場所で、山頂の雰囲気には程遠い。早々にキノコ鍋の準備にかかる。2個の鍋を使い、道中で採ったナメコと、各自持参の食材で鍋を一杯にし、炊きこんだ。ワインや日本酒も出て、一気に盛り上がった。1時を過ぎての遅い昼食ではあったが、お腹満喫の楽しいし70分だった。 山頂でのキノコ鍋 十分にお腹を満たし、記念撮影の後、元来た道を引き返す。 白滝山 下った先から登り返し、下った先がニシヤ谷である。沢沿いを注意深く下り、時々沢を交差する。滑りやすい岩に木を付けながら杉林を下る。15分程度で休憩所のある白滝谷分岐に出る。 しばらくで白滝谷を渡渉するが、水量は多く、飛び石は滑りやすく気が抜けなかった。その後も注意する渡渉は出てきた。沢に沿って、時には滑りやすい岩に注意しながらの谷を登った。 白滝谷を行く。渡渉が2回ある。ロープにつかまって 次々出てくる小さな滝も結構見ごたえがあった。夫婦淵などの石柱を確認しながら分岐から50分かかって、登り始めの巡視路登山口、さらに汁谷に戻った。途中、メタカラコウの花が見られた。帰りは下ってきた右手のフォレストゲレンデを歩き、打見ゴンドラ山上駅に戻った。山上駅はゴンドラ待ちの長い列ができ、やっとのことでゴンドラに乗り込んだ。ゴンドラを降りた後は、残りの6人に別れを告げ、2人で守山に戻った。 好天気に加え、おいしい鍋を味わった楽しい山行になった。 |
行程マップ(清水氏より拝借) (国土地理院の地図より引用) 2019年度山の記録に戻る 作成日: 2019年11月20日 |