12)シロオビアゲハ チョウの図鑑に戻る
 シロオビアゲハ(白帯揚羽、学名:Papilio polytes)、チョウ目アゲハチョウ科に分類されるチョウの1種。成虫は前翅長50mm前後、開張約7 - 8cmほど。他のアゲハチョウ類に比べると小型である。和名は後翅にい斑点が列を成していて、翅を縦断する白帯模様を形成することに由来する。インドから東南アジアの熱帯域に広く分布し、日本ではトカラ列島、中之島以南の南西諸島に分布する。沖縄地方では普通に見られ、八重山諸島では通年、奄美群島でも2月中旬 - 11月下旬に見られる。年に5 - 6回発生する多化性である。ハイビスカスなどの赤い花によく訪花し、荒地や林、海岸などでも飛ぶ姿が見られる。幼虫はシークヮーサー(ヒラミレモン)やサルカケミカン、ハマセンダンなどのミカン科各種を食草とし、しばしば害虫として扱われる。幼虫はミカン科各種を食草にする他のアゲハチョウ属と同じく、1 - 4令までが鳥の糞のような色で、5令になると緑色になる。危険を感じると赤色の臭角を出す。シロオビアゲハの雌は遺伝的に2型がある。雄と同じく後翅に白い帯がある「通常型」(白帯型、I型、f. cyrusとも)、そしてもう1つが、後翅に白い帯に加えて赤色の斑点がある「ベニモン型」(赤紋型、II型、f. polytesとも)である。同じ南方系の蝶であるベニモンアゲハは、幼虫時代にウマノスズクサ科の植物を食草にして育ち、成虫になっても体の中にウマノスズクサの毒素が残留している。このためベニモンアゲハを捕食者(主に鳥類)が捕食すると中毒を起こし、胃の中のものを殆ど吐き出してしまい、以後はベニモンアゲハを捕食しようとしなくなる。シロオビアゲハは本来無毒の生物だが、ベニモンアゲハに体色を似せることで、敵から身を守っていると考えられる(ベイツ型擬態)。この種の雌は遺伝的に多型で、地域によって様々な模様を持つ。それらの中には「ベニモン型」と呼ばれる体色のタイプが存在し、自らの体色を有毒種のベニモンアゲハに似せて敵から身を守っている。この例をベイツ型擬態と呼ぶ。雌の中におけるベニモン型の割合はベニモンアゲハの生息数が多い地域ほど高くなる傾向にある。またベニモン型の雌には変異があり、後翅の白斑がまったくない個体もいる。 (ウイキペディアより引用)

 南のチョウである。花によくとまり、撮影の機会も多い。何回か訪れた八重島諸島で撮影した写真が多い。

  
  2006年8月26日 
  
 2009年4月26日 バンナ公園
  
 2009年4月29日竹富島

チョウの図鑑に戻る

作成日: 2019年7月14日