14) ヒメウスバシロチョウ  チョウの図鑑に戻る 
 
 ヒメウスバシロチョウ(姫薄羽白蝶、Parnassius stubbendorfii)は、チョウ目・アゲハチョウ科・ウスバアゲハ亜科に属するチョウの一種。 シロチョウと名は付くが、シロチョウ科ではなくアゲハチョウ科の蝶である。この混同を嫌って、和名をヒメウスバアゲハとする立場もある。 日本には北海道に亜種(Parnassius stubbendorfii honnei )が分布する。形態であるが、大きさはだいたいモンシロチョウ同じくらいかそれよりやや大きい。半透明にも見えるほど薄く白い翅を持つ。和名の姫は小さくて可愛らしいことの表現。近似のウスバシロチョウとの対比。ウスバは黄色い体毛を持つが、本種の体毛は灰色で黄色は一切ない。雄の胴体はふさふさとした体毛に覆われるが、雌では体毛は薄くそれほど目立たない。交尾後の雌個体は受胎嚢と呼ばれる雄の分泌物によるシールを腹端に持つため、容易に判別が出来る。特徴であるが、本種はアゲハチョウ科の中でも原始的なグループであるウスバシロチョウ属(Parnassius属)に属する。北方系の種で、氷河期の落とし子とも呼ばれる。年に1回春から初夏にかけて姿を見せることから蝶のスプリング・エフェメラルとしても数えられる。生態について、成虫は年一化。平地から低山では5月から6月下旬にかけて、亜高山帯では7月から8月上旬にかけて発生する。越冬態は卵で、翌春早くに孵化する。幼虫は急速に成長し、蛹化する。この時、蝶としては珍しく繭を作る習性がある。幼虫の食草はケシ科のエゾエンゴサクやエゾキケマンが知られる。分布であるが、国内では北海道のみ。内陸性で、北部・道南にはいない。日本国外においては、アムール・ウスリー・チベット、中華人民共和国東北部、朝鮮半島など広く分布する。(ウイキペディアより)
 北海道限定種ということで、北海道遠征の際に何度か撮影することができた。最近である2016年、2014年度の撮影を挙げる。

    
  2016年7月布礼別川周辺、オンコ沢周辺、布別川周辺                 同左                 2014年6月27日音更町、長流枝内

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作成日: 2017年8月25日