144) ウラナミジャノメ   チョウの図鑑に戻る 
 ウラナミジャノメ(裏波蛇目 Ypthima motschulskyi)は、チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科に属するチョウ。モンシロチョウより少し小さめの、茶色いチョウ。ヒメウラナミジャノメと近縁。後翅表の蛇の目紋がヒメウラナミでは2つであるが本種は1つ、後翅裏の蛇の目紋がヒメウラナミでは5から8つであるが本種は3つである点で区別ができる。「ウラナミ」の名の由来は、翅裏のさざなみ模様からである。幼虫の食草はイネ科のカヤツリグサ・アシボソなど。疎林や草原を好み、花によく来る。年2回の発生(寒冷地では年1回)で、成虫の出現は6・7月ごろとヒメウラナミジャノメより少し遅い。越冬態は3齢ないし4齢の幼虫。近年急激に減少しており、本州産亜種は環境省レッドリストにおいて、絶滅危惧II類に指定されている。
 本種は、幸いなことに滋賀県の大津市に生息地があり、遠く遠征の必要がない。2012年、12014年、直近では2017年のいずれも6月20日前後に撮影に行き、健在であることを確認した。また、2015年の五島列島福江島に撮影に行った際にも撮影することができた。

   
    2012年6月16日大津市                 2014年6月22日大津市              2015年9月7日御用列島福江島  
 
    2017年6月23日大津市 
 
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作成日: 2017年6月27日