158)キマダラモドキ チョウの図鑑に戻る キマダラモドキ(黄斑擬・擬黄斑、 Kirinia fentoni)、チョウ目、(鱗翅目)タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科に属するチョウの一種。翅裏の模様はサトキマダラヒカゲ・ヤマキマダラヒカゲと似るが、翅が丸い・前翅中室が大きい・後翅後縁の翅脈配列が前二種と違うなど構造的な差が大きい。種としてはむしろオオヒカゲと近縁で、キマダラヒカゲ類とヒカゲチョウ類の中間的存在と考えられている。食草はイネ科のススキ・カモジグサ・ヒメノガリヤス、カヤツリグサ科のカワラスゲ・カサスゲ・ヒカゲスゲ・ヒゴクサなど。越冬態は1齢幼虫。年一化性で、成虫は7月中旬から8月にかけて見られ、夕方によく活動する。花には来ない。生息地は局所的に分断されている。北海道南端・東北地方内陸部・新潟県から長野県にかけて、奈良県・中国山地・四国内陸部・九州北部の内陸部。国外では中国〜朝鮮半島、ロシア極東部。環境省レッドリストの準絶滅危惧(NT)に指定されている。 撮影の機会は1度のみ、梨ケ原の自衛隊駐屯地の演習地であった。2014年8月、富士五湖周辺に遠征した。霧ヶ峰や鉢伏山(1929m)の登山と組み合わせた。アカセセリもいっほに撮影する機会だった。北富士演習場は場所柄、中に入れるのは日曜日のみ、運よく天気も快晴だった。有名な場所だけあって、撮影する人、採集する人が入り乱れ、キマダラモドキの数を上回るものだった。広い場所だが、運よく、複数の個体に出会えた。見ることすらできない人も多かった。周辺では、ミヤマシジミやヒメシジミなども見られた。少し離れたところには、他の種類もいる様であるが、成果に満足して、次の候補地に向かった。 2014年8月3日 梨ケ原自衛隊北富士演習場 同上 チョウの図鑑に戻る 作成日: 2019年1月15日 |