16)ベニモンアゲハ チョウの図鑑に戻る
 ベニモンアゲハ(紅紋揚羽、 Pachiliopta aristolochiae)は、チョウ目・アゲハチョウ科に属するチョウの一種。熱帯アジアに広く分布するチョウで、和名通り後翅に鮮やかな赤の斑点が並ぶ。成虫は前翅長40-55mm、開長約80mmほどで、アゲハチョウとしては小型である。翅は黒いが、後翅の中央に白の大きな斑点があり、その周囲に鮮やかな赤-ピンク色の斑点が並んでおり、和名はここに由来する。後翅の斑点は、表側よりも裏側の方が大きく鮮やかである。また、翅だけでなく体側も赤い。雌雄の判別は分かりにくいが、雌のほうが全体的に色がくすんでいる。インドから東南アジアにかけての熱帯域に生息する。日本にはそもそも分布しておらず、南方からきた迷蝶として八重山諸島で時々記録されていたが、1968年(昭和43年)ごろから土着し始めた。以後1972年(昭和47年)頃には宮古諸島、20世紀末に沖縄本島、21世紀初頭の時点では奄美群島まで分布を広げている。この分布域の広がりには地球温暖化の影響が指摘されている。幼虫はジャコウアゲハの幼虫に酷似するが、ジャコウアゲハは第3・4・7腹節が白色なのに対し、本種は第3腹節のみが白い。自然界では有毒植物であるウマノスズクサ科(Aristolochiaceae)のコウシュンウマノスズクサ(宮古島)、リュウキュウウマノスズクサ(八重山列島)を食草とするが、人工飼育下では他のウマノスズクサも食草とする。ただし、生育途中で与える食草を変えると死ぬ事がある。蛹もジャコウアゲハによく似ているが、ジャコウアゲハが中胸に朱色の紋があるのに対し本種は無地のままである。周年発生しているが、とくに冬から春にかけてが成虫個体数のピーク。越冬する場合は蛹。成虫は花によく訪れ、吸水には来ない。ベニモンアゲハは幼虫時の食草であるウマノスズクサ類からアルカロイドを取りこんで毒化し、敵から身を守る。ベニモンアゲハの鮮やかな体色は毒を持つことを周囲に示す警戒色である。 (ウイキペディアより引用)

 南のチョウである。花によくとまり、撮影の機会も多い。何回か訪れた八重島諸島、沖縄本島で撮影した写真が多い。

  
   2006年8月26日 
   
  2009年4月27日石垣島
  
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作成日: 2019年7月16日