185)ダイセツタカネヒカゲ: チョウの図鑑に戻る ダイセツタカネヒカゲ(大雪高嶺日陰 Oeneis melissa)は、チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科に属するチョウの一つ。翅表はベージュ色、翅裏は濃い茶 色の草ずり模様で静止すると風景にまぎれる。ジャノメチョウ科特有の蛇の目紋は地色にほぼ埋没し、確認できても3個。あまり長くは飛ばず、岩の上な どで体を横に倒し日光浴をする姿が観察される。訪花習性あり。近縁種タカネヒカゲに似るが、本種は性標を持たない。また国内での分布域は重ならな い。成虫になるまで足掛け3年かかる。越冬態は第一冬が1齢もしくは2齢幼虫、第二冬は5齢幼虫。食草はカヤツリグサ科のダイセツイワスゲ・ミヤマク ロスゲなどで、1個ずつ葉に直接産みつける。6月上旬に蛹化し、成虫は主に7月中旬-下旬に発生する。1965年5月12日に国の天然記念物(種指定・地 域を定めず)に指定された。環境庁(当時)レッドデータブック掲載希少種(1991年)。分布であるが、日本国内では北海道の大雪山系の音更山・ニペソ ツ山や日高山脈の幌尻岳・戸蔦別岳の約1800m以上の高山帯に分布し、岩礫地に生息する。世界ではウラル山脈北部・シベリア東部・カムチャツカ半 島から北アメリカ大陸北部など、北極を囲む寒冷地(周極要素)に分布する。(ウイキペディアより) ダイセツタカネヒカゲは、アサヒヒョウモンやウスバキチョウに比べ、比較的撮影機会に恵まれている。とはいっても、高山域にしか生息しないため、撮 影には苦労する種の1つである。7月上旬〜中旬が適期で、本格的な登山準備の必要がある。この種も、最初の出会いは、2011年7月の大雪山である。 高山蝶3種、アサヒヒョウモン、ウスバキチョウ、ダイセツタカネヒカゲを狙って、層雲峡リフト7合目〜黒岳〜北海岳〜白雲避難小屋(泊)〜白雲岳〜コマ クサ平〜銀泉台と縦走した。いずれの種類も目的を達成した。この種は、北海岳周辺と下山時のコマクサ平で撮影した。その後、知人と一緒した 2014年の北海道撮影遠征で、コマクサ平に案内した時にも撮影できた。個体数は多かった。 2011年7月 コマクサ平 2011年7月 コマクサ平(オスメスが絡まって) 2014年7月 コマクサ平 2014年7月 コマクサ平 チョウの図鑑に戻る 作成日: 2017年6月22日 |