188):タカネヒカゲ   チョウの図鑑に戻る 
 タカネヒカゲ(高嶺日陰、学名:Oeneis norna (Thunberg))は、チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科に属するチョウの一つ。環境省指定
絶滅危惧種。北アルプス・八ヶ岳およびその周辺の高山帯にのみ分布する。翅表はベージュ色、翅裏は濃い茶色の草ずり模様で静止すると風景にまぎ
れる。ジャノメチョウ科特有の蛇の目紋は前翅に2個・後翅に1個と少なくまた不明瞭。あまり長くは飛ばず、岩の上などで体を横に倒し日光浴をする姿
が観察される。訪花習性あり。成虫になるまで足掛け3年かかる。越冬態は第一冬が2齢もしくは3齢幼虫、第二冬は5齢幼虫。食草はカヤツリグサ科の
イワスゲ・ヒメスゲなど。成虫は7〜8月にのみ発生する。田淵行男は本種をハイマツ仙人と呼んでいた。分布であるが、国内では北アルプス・八ヶ岳に
のみ生息する。北アルプス亜種は環境省指定 絶滅危惧U類、八ヶ岳亜種は同T類に指定されている。国外ではスカンディナヴィア半島北部・シベリア
など、北極を囲む寒冷地(周極要素)。(ウイキペディアより)
 撮影は、2006年8月13日、北アルプス裏銀座縦走コースを歩いた時のことである。デジカメを使ったチョウ写真のスタートが2005年からで、早い段階で
撮影できた。長い縦走の鷲羽岳山頂(2924m)の事である。その後、2008年7月、蓮華岳〜針ノ木岳の縦走中にもう一度撮影の機会があったが、写った
写真はあまり出来が良くなかった。鷲羽岳山頂では、思わずタカネヒカゲと叫んだが、他の登山者はどんな高山植物ですかと返事が返ってきたことを覚
えている。その後、北アルプスには何度も訪れているが、なかなか機会に恵まれない。今では貴重な写真である。

   
   2006年8月13日 北アルプス鷲羽岳山頂              同左                          同左
 
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作成日: 2017年6月24日