206)ベニヒカゲ  チョウの図鑑に戻る 
 ベニヒカゲは(和名:紅日陰蝶、学名:Erebia niphonica)、鱗翅ジャノメチョウ科に属するチョウ。北海道、本州に生息し、北海道では平野部や低山地にも生息する。本州では中部地方以北の高山域に生息し、高山蝶の一種として知られている。北海道は利尻島や大雪山に生息し、亜種 E. l. rishirizana、本州では飛騨・木曽・赤石山脈,八ケ岳,白山などの高地に生息し、亜種 E. l. takanonisと呼ばれる。全体黒褐色で,前翅の両面と後翅表面には眼状紋を囲む橙赤斑がある。後翅裏面は暗褐色で,不鮮明な雲状模様がある。雌では翅表の眼状紋内に白点があり、橙赤色部が雄よりもやや狭く、後翅裏面中央に白〜黄の帯があらわれる。幼虫はカヤツリグサ科のスゲ類や、イネ科の雑草を食し、成虫は年1回の発生で、7〜8月に出現する。前翅は47ミリ程度である。日本ではクモマベニヒカゲ(高山蝶)の一種があるのみ。幼虫で冬越しする。

 国内のアルプスや八ヶ岳の山登りでは時期があえばよく見られる。クモマベニヒカゲを狙っていけば、必ずと言ってよいくらい同時に出会える。
直近では、南アルプスの仙丈ケ岳で出会えた。


2019年8月8日 仙丈ケ岳藪沢コース

 
2012年9月16日北ア 奥大日岳               

   
 2010年8月7日常念岳登山    同左

 
2010年8月15日北ア表銀座(餓鬼岳〜燕岳)

   
2016年8月1日岳沢         2016年8月1日岳沢  


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作成日: 2017年9月10日