228)アサヒナキマダラセセリ チョウの図鑑に戻る アサヒナキマダラセセリ(学名:Ochlodes asahinai)は鱗翅目セセリチョウ科に属するチョウ。沖縄県八重山諸島の石垣島や西表島に生息する特産種である。アジア大陸と琉球列島が まだ陸続きだった氷河期に移り住み、「生 きた化石」と称される。1978年(昭和53)に沖縄県の天然記念物に指定された。翅の開張は雄で36〜38ミリメートル、雌で39〜41ミリメートルである。橙黄色〜ら橙(だいだい)色の翅斑(しはん)をもつ日本産のセセリチョウ科のなかでは最大形の種である。年1回発生し、4月下旬から5月中旬に現れ、6月までみられることがある。幼虫の食草はイネ科植物のリュウキュウチクである。 先島諸島には何回か行く機会があって、5月に行くたびに観察することができる。於茂登岳山頂ばかりでなく、山麓周辺や登山口でも見ることができる。時期には保護活動が盛んで、一時期は登山まで禁止される行き過ぎがあった。西表島にもいるが、出会ったことはない。 2009年5月3日 石垣島於茂登岳山頂 同左 2015年5月13日 於茂登岳山麓 チョウの図鑑に戻る 作成日: 2017年9月19日 |