234)カラフトタカネキマダラセセリ  チョウの図鑑に戻る 
 山地や渓流沿いの林道などの日当たりの良い草地に生息する小型のセセリチョウ。日本では、北海道のみに分布し、主に道東に見られる。和名にタカネ(高嶺)と記載されるが、ダイセツタカネヒカゲのような高山蝶ではなく、低地や低山地でも見られる。雄の翅は全体が黄色で、地色の黒褐色部が狭く斑紋状となっている。雌は黒褐色部が広く、雌雄の区別は容易である。成虫は6〜7月に発生し、食草はイネ科のイワノガリヤス。地味なセセリチョウのにあって、本種は美しく、目立ちやすい。標高が高いと、発生時期が遅れ、期間も1ヶ月程度と短い。個体数は多く、北海道の道東では普通に見られる種で、雌雄ともに容易に撮影できる。
 カラフトタカネキマダラセセリは北海道に遠征するたびに、各地で出会う。印象的で、容易に止まり、開翅して撮影も容易である。

オス

メス
 2014年6月25日チロロ川 

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作成日: 2019年6月5日