263)ホソオチョウ チョウの図鑑に戻る ホソオチョウまたはホソオアゲハ(学名 Sericinus montela)は、チョウ目・アゲハチョウ科に属するチョウの一種。原産地は東アジア一帯で、ロシア沿海 州、中国、朝鮮半島。もともと日本には生息していなかったが、1970年代以降日本各地で局地的に発生が確認されている外来種である。朝鮮半島南端 まで分布しているにもかかわらず日本に生息していなかったので、対馬海峡成立後に勢力を伸ばしたものと推測される。白と黒の縞を基調とした翅の模 様はアゲハに近いが、前翅長は3 cm前後で、アゲハよりかなり小振り。後翅にある細長い突起が和名の由来で、この突起はアゲハのものなどよりずっ と細長く独特である。突起の長さは 3cm 程度で後翅そのものの長さと同じぐらい。幼虫はギフチョウなどの幼虫に似て黒っぽく短い毛がまばらに生えた イモムシだが、より突起が多い。アゲハチョウ科の中では系統的に古い種類で、ギフチョウ、ヒメギフチョウ、ウスバシロチョウなどとともに、ウスバアゲハ 亜科 (Parnassiinae) というグループに属する。このグループは比較的寒冷な地に住む種が多く、氷河期の生き残りといわれる種も多い。成虫は年数回 発生する。オスメスで翅の模様はほとんど同じだが、オスでは全体が白っぽいのに対し、メスは黒い部分が多い。夏型は特に全体が黒味がかる。成虫 は食草であるウマノスズクサの生える林縁などをフワフワとゆっくり飛ぶ。メスは葉の裏などにまとめて卵を産む。外来種問題については、最初に確認さ れたのは、1978年の東京都で、数年のうちに、中央本線沿いに山梨県にまで局地的に分布を広げた。1990年代になると、京都府、岐阜県、栃木県、宮 城県、福岡県など地理的に離れた地域に生息が確認されている。本種は飛翔能力が低いため、現在までに生息が確認されたことのある地域は、違法 な放蝶といった人為的手段で分布を広げたものと考えられている。日本では前述の経緯からもわかるように外来種であり、外来生物法によって要注意 外来生物に指定されている。また、植物防疫法でも輸入が禁止されている。一方で、本種の美しい見た目から保護する活動が一部地域でみられたこと もあり、必ずしも外来種であるという認識が浸透しているとはいえない現状もある。今後も、さらに意図的な放蝶によって分布が拡大する恐れが指摘され ている。本種の幼虫の食草はウマノスズクサで、これは日本に生息する在来種のジャコウアゲハと同じ食草である。したがって、餌資源をめぐって競争 する危険性がある。本種の分布が局所的であるため、全国的にジャコウアゲハの個体数や分布に影響を与えているものではないという意見もあるが、 実際にホソオチョウが多数生息する地域では、ジャコウアゲハの生息密度が低くなっていることが確認されている。(ウイキペディアより) ルーミスシジミ(Panchala ganesa)は、チョウ目(鱗翅目)シジミチョウ科ミドリシジミ亜科に属するチョウの一種。概要褐色地の翅表にコバルトブルーの 構造色を持つシジミチョウ。翅裏はやや明るめの灰色で、近縁のムラサキシジミのそれと似るがより明るい。強く森林に依存し、とくに谷川や池などのあ る高湿の原生林を棲みかとしている。したがって、原生林の減少著しい近年、急激に衰亡の一途をたどっている。かつて多産し、天然記念物にもなった 春日山では昭和40年代に絶滅している。食樹はブナ科のイチイガシ。新芽に産みつける。成虫は6〜7月にかけて羽化し、そのまま越冬して翌春卵を産 む。分布は、千葉県および紀伊半島、島根県、山口県、徳島県、福岡県、大分県、宮崎県、鹿児島県(屋久島以北)。国外ではヒマラヤ西部、インドシナ 半島北部、中国大陸、台湾。(ウイキペディアより) ホソオチョウは、私の住んでいる守山市、更に隣の栗東市に生息している。河原に自生するウマノスズクサであるが、整備の行き届いたところでは刈 り取りが行われるため一気に生息が確認できなくなる。 2010年6月20日 守山市の河川の河原 同左 2015年4月25日栗東市の河川の河原 同6月2日 同6月2日 チョウの図鑑に戻る 作成日: 2017年6月24日 |