3)ウスバキチョウ: チョウの図鑑に戻る ウスバキチョウ(薄羽黄蝶・Parnassius eversmanni)は、チョウ目・アゲハチョウ科・ウスバアゲハ亜科に属するチョウの一種。キチョウと名は付くが、シ ロチョウ科のキチョウやモンキチョウとは異なり、アゲハチョウの仲間である。この混同を嫌って、和名をウスバキアゲハとする立場もある。日本には亜 種(Parnassius eversmanni daisetsuzanus)が分布し、国の天然記念物として指定されている。翅は薄く、半透明にも見える黄色の地色を持つ。これが和 名のウスバキチョウの由来である。後翅に鮮やかなアクセントの赤紋を生じる。日本に産するウスバシロチョウ属のうち赤紋を有するのは本種のみであ る。また胴体はふさふさとした体毛に覆われる。雌は雄よりもやや大きくなるものが多く、翅の黄色味は淡くなるが、黒色部は発達する。交尾後の雌個 体では受胎嚢を腹端に持つため容易に判別が出来る。特徴であるが、アゲハチョウ科の中でも原始的なグループに属する種類。局地的な分布や個体 数の減少により、日本からの絶滅も危ぶまれている。日本での幼虫の食草は、同じく天然記念物であるコマクサであるため、両者の個体数のバランス を保つことが課題である。約11ヶ月間卵の状態で越冬し、幼虫期間は3ヶ月、蛹の状態でおよそ10ヶ月越冬し、丸2年かかってようやく成虫になる。成虫 は6-7月の中で交尾しコマクサに産卵する。気温などの環境が厳しいため卵、蛹で二回越冬する必要がある。日本における分布は、北海道の大雪山系 ・十勝岳連峰の標高1,700m以上の高山帯のみに限定される。(ウイキペディアより) 写真愛好家の中では、ウスバキチョウは人気の一つである。鮮やかな黄色の中の斑紋は目を引く。大雪山系や十勝連峰の高山域にしか生息しない ため、登山準備の必要がある。また、時期的には6月下旬になるため、雪渓が残っている。最初の出会いは、2011年7月の大雪山である。高山蝶3種、 ウスバキチョウ、ダイセツタカネヒカゲ、アサヒヒョウモンを狙って、層雲峡リフト7合目〜黒岳〜北海岳〜白雲避難小屋(泊)〜白雲岳〜コマクサ平〜銀 泉台と縦走した。いずれも目的を達成した。その後、知人を案内して2014年にコマクサ平、単独での富良野岳から十勝岳の縦走中の十勝岳山頂で撮 影した。 2011年7月北海沢周辺 同左 2011年7月小泉岳周辺 2011年7月 コマクサ平 2011年7月 コマクサ平 2014年7月 コマクサ平 チョウの図鑑に戻る 作成日: 2017年6月22日 |