43)ミヤマモンキチョウ   チョウの図鑑に戻る
 ミヤマモンキチョウ( Colias palaeno)は、鱗翅目シロチョウ科モンキチョウ属に属する。高山蝶の1種。日本には C. p. aias(浅間山系亜種)と C. p. sugitanii(北アルプス亜種)の2亜種が生息。環境省のレッドリストの準絶滅危惧の指定を受けている。前翅の開張幅は、 40〜50mmで、翅表は雄で黄色、で黄白色を示し、外縁に幅広い黒色帯をもつ。前翅の中央前寄りに小黒紋が1個ある。翅縁・触角・脚がピンク色なのがこの蝶の特徴である。成虫は年1回夏期に発生する。本州中部山岳の標高 2000m付近の高山草本帯に棲息する。日中,軽快で敏捷に飛ぶ。幼虫の食草はツツジ科のクロマメノキ。国外ではサハリン、シベリア、朝鮮半島からスカンジナビアまでユーラシア大陸の寒冷地に広く分布する。 卵は薄黄色で、孵化した幼虫は3齢まで育ち、落葉の下で越冬する。翌年、4齢で蛹化する。年1回の発生で、7〜8月に現われる。

このチョウとの出会いは、北アルプスで何回かの出会いがあった。最初で、また、タップリと見ることができたのは、有名な常念乗越である。お日さんが現れると直ぐに現れ、花で吸蜜した。タイミング良く写真を撮ることができた。2010年8月の常念岳、2010年8月の北アルプス表銀座(餓鬼岳、燕岳、大天井岳)の東沢乗越〜東沢岳稜線上、2013年7月の浅間山系の湯ノ丸山でも出会いがあった。2017年の蝶ヶ岳〜常念岳の縦走では、たくさんの個体に出会えた。

   
    22010年8月の常念岳、                      同左                  2010年8月の北アルプス表銀座(東沢乗越〜東沢岳稜線上
  
2013年7月の浅間山系の湯ノ丸山                   同左              
  
  2017年8月5日 蝶ヶ岳〜常念岳稜線                 同左                            同左


  2017年8月5日 常念岳小屋

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作成日: 2017年9月10日