54)ウスイロオナガシジミ  チョウの図鑑に戻る 
 ウスイロオナガシジミ(薄色尾長小灰蝶、学名: Antigius butleri)は、チョウ目シジミチョウ科に属するチョウの一種。ミズイロオナガシジミと同じ属であ
るが、黒帯が黒点になっていることで見分けられる。ミズイロオナガシジミよりもむしろオナガシジミに似ているといえるが、翅裏のオレンジ帯が前翅に波
及しないのが本種、するのがオナガシジミと区別できる。分布域や生息域が前2種に比べて狭く、目にする機会はそう多くない。生態であるが、卵で越冬
する。西日本ではナラガシワを主な食樹としているが、東日本ではミズナラを食樹としている。やや北寄りの分布で、標高が高い山に多く生息する。成虫
は成虫は7〜8月に一度だけ発生し、主に夕方に活動する。卵はカシワやミズナラの樹皮の裂け目や窪みに卵塊で産み付けられ、卵は白色で丸くて深
い窪みが頂点を囲むように並ぶ。春に孵化し、幼虫はカシワやミズナラの若葉を食べ、成長する。尾状突起は他のゼフィルスと比較し、若干長めである
。生息域は、北海道・本州・九州(鹿児島県の一部)、体長は、26〜31mm。翅表面は暗灰色で、後翅外縁付近に灰色の斑紋が並ぶ。翅裏面は灰白色
で、暗灰色の斑紋があり、外縁の尾状突起付け根の付近に橙色斑紋がある。
 2016年7月、北海道銭函にて撮影の機会があったが、チャンスが一瞬、同行者の写真をお願いした。その後、2018年に高島市マキノ高原黒河林道を歩いた時に撮影できた。


      2016年7月7日 北海道石狩市                
              
  
2016年6月22日 高島市黒河林道

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作成日: 2017年9月17日