9)ギフチョウ:   チョウの図鑑に戻る 
 ギフチョウ(岐阜蝶・学名 Luehdorfia japonica)は、チョウ目・アゲハチョウ科・ウスバアゲハ亜科ギフチョウ属に分類されるチョウの一種。日本の本州
の里山に生息するチョウで、成虫は春に発生する。近年、里山の放棄、開発などにより個体数の減少が著しい。特徴であるが、成虫の前翅長は
3-3.5cm、開長は4.8-6.5 cmほど。成虫の翅は黄白色と黒の縦じま模様で、後翅の外側には青や橙、赤色の斑紋が並ぶ。さらに後翅には尾状突起を持
つ。オスとメスの外観の差異は少なく、若干メスが大きい。近縁種のヒメギフチョウとよく似ているが、ギフチョウは前翅のいちばん外側に並ぶ黄白色の
斑紋が、一番上の1つだけが内側にずれている。また、尾状突起が長く、先が丸いことなども区別点となる。
 日本の固有種で、本州の秋田県南部の鳥海山北麓から山口県中部にいたる26都府県(東京都、和歌山県では絶滅)に分布する。分布域によって色
柄などの地理的変異が見られる。下草の少ない落葉広葉樹林に生息し、成虫は年に1度だけ、3月下旬-6月中旬に発生する。ただし発生時期はその年
の残雪の量に左右される。オスはメスよりも1週間ほど早く発生する。カタクリ、ショウジョウバカマ、スミレ類、サクラ類などの花を訪れ吸蜜する。黄色い
花にはほとんど集まらない。ギフチョウのオスは、交尾の際、特殊な粘液を分泌してメスの腹部の先に塗りつける習性がある。塗りつけられた粘液は固
まって板状の交尾嚢になり、メスは2度と交尾できない状態になる。幼虫の食草はウマノスズクサ科カンアオイ属のミヤコアオイやヒメカンアオイなどで、
卵もこれらの食草に産みつけられる。卵の直径は1mmほどである。真珠のような卵から孵化した幼虫は黒いケムシで、孵化後しばらくは集団生活をして
育つ。4回脱皮した終齢幼虫は体長3.5cmほどに成長し、夏には成熟して地表に降り、落ち葉の裏で蛹となる。蛹の体長はだいたい2cmくらいである。蛹
の期間が約10ヶ月と非常に長いのが特徴で、そのまま越冬して春まで蛹で過ごす。(ウイキペディアより)

 最初の出会いは2006年4月だった。古い情報をもとにいろいろ出かけてみたが出会いはなかった。後でわかったことだが、当時から滋賀県では確認で
きない状態が続いていたそうだ。京都のMさんに海津大崎のポイントを確認し、さっそく出かけた。運よく出会いがあり、目の前でとまってくれ撮影ができ
た。 2008年には、インターネットで偶然見つけた福井県河和田町のオシドリの観察会に、ギフチョウにも出会えると出ていた。県外からの参加は私1人
で大いに歓迎された。地元の自然を守る会の活動の一環だった。河和田自然に親しむ会発行のガイドブックを頂戴しギフチョウの食草であるエチゼンカ
ンアオイも確認した。
 最近は、イエローバンドやイエローテールに出会えないかと期待しての遠征が続く。それらしいものにも出会っているが、決め手に書いたり、色抜けと指摘されている。

  
   2006年4月17日海津大崎               福井県河和田町2008年4月6日 

その後撮影は途絶えていたが、2014年に京都小塩山、2016年福井藤倉山、2017年に福井妙秦寺に撮影に出かけた。
  
  
2014年4月17日京都小塩山              2016年4月12日福井藤倉山           2017年4月14日福井妙泰寺

イエローバンド
中間色(色抜け?)

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作成日: 2017年6月14日