94) チョウセンアカシジミ  チョウの図鑑に戻る 
 鱗翅目シジミチョウ科ミドリシジミ亜科に属するチョウ。後翅の尾状突起はない。標本の産地(朝鮮半島〜ウスリー川流域)に名前の由来がある。国内では岩手県の陸中海岸と山形県の新庄に局部的に分布している。年1回の発生で、成虫は6月下旬から7月にかけて羽化する。岩手県、山形県、新潟県に局部的に産する。国外では朝鮮半島、ウスリー川流域に産する。翅の色は橙色。幼虫の食草はモクセイ科のトネリコ、コバノトネリコで、卵は樹幹に数個以上がかたまって産み付けられる。越冬し、翌春の木の芽立ちの時期に孵化する。成虫の飛び方はミドリシジミ類としては比較的緩やかで,夕方に盛んに活動する。環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種2類で、岩手県版レッドデータブックではBランクとなっている。
 
撮影は、岩手の登山と一緒にした。岩手県に的を絞り、沿岸北部の久慈市から宮古市、内陸部の滝沢市、雫石町に生息地があり、保護活動や観察会が盛んである。各地域のHPには活動状況や観察会の情報が出て下り、これを頼りに計画を練った。通常は6月下旬が最適だったが、登山計画の前の7月14〜16日を撮影にあてた。遅い時期でも可能は内陸部の滝沢市、雫石町、更に沿岸部でもやや北で発生が遅い田野畑村などに焦点を当てた。ネット検索や各市のいろいろな部署に問い合わせ、地域で保護活動に携わる人の協力を得て撮影することができた。時期的には遅かったが、何とか撮影できた。

          2015年7月14日雫石町                    同左                       2015年7月15日田野畑村       

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作成日: 2017年6月27日