まず、この草稿版のような駄文を、最後まで読んで下さった皆様に、 御礼申し上げます。 い・如何でしたでしょうか・・・?(ドキドキ) 色々と、思うことはあるかもしれませんが、 これが私なりの結末の形なのです。 確かにバットエンドではありますが、読み終わった後、 そこには一縷の救いがある―――― そんな終わり方を目指して書いたつもりです。 人の一生には、限りがあります。 何か大きなことをしたくても、限界があって、最後を見届けられないことは、 誰にでもあると思います。 所詮、一人の人間の力で、国を動かすことなど叶いません。 しかし、同じような考えを持った人々が動き始めた時、 初めて成し遂げられることってあるのではないでしょうか。 少なくとも私はそう思います。 成し遂げることの出来なかったはとりの夢。 二十世紀は戦争と暴力の世紀でもあります。 その後、愚かな人間は、慰安婦問題に留まらず、 戦後各地で何度も同じ過ちを繰り返し続けるけれども・・・・・・ 最終的に、人を救うことができるのは、人だけであると私は思っております。 紫呉を救ったのが、はとりならば、また、はとりを救ったのも、紫呉でしょう。 しかし、その行為は決して単なる傷の嘗め合いではなく、 前向きに生きていくための行為であって欲しいと思います。 作者が未熟なために、まだまだ未完成で破綻した話ではありましたが、 この話を読んで、少しでも何かを感じていただけたら、幸いです。
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これより下は、敢えて公開することを止めた裏設定であります。 読まれた方は、ひっそりと胸に仕舞っておいて下さい。
紫呉はその後、五年程生きて、病死。 微笑みながら、眠るように逝ったそうです。 享年二十七歳。 奇しくも、彼が死んだ歳は、はとりと同じ歳でありました。 伏羽琉遊郭の楼主・慊人は間もなく、 悪事が露見してお縄に。 その後、綾女が廓を受け継ぎ、新たな楼主になります。 ただ、彼の場合は、慊人と異なり評判が良かったとか。 はとりが助けたしぐれという少女は、二十歳で天神になり、 後に、綾女とともに、廓を守っていくことになります。 |