本誌・フルーツバスケットの感想
2002年13号
「さて、一番勘違いしたままのお馬鹿さんは、誰だろうね」
今回は恐らく登場しないであろうと思っていたぐれさん&はーさん。
さて、それでも買うべきかと、大学近くの本屋の前で、悩むこと五秒。
次の瞬間本を手にした私は、周りを見回し、本を購入すると、
逃げるようにその場を立ち去りました(←怪しい奴)
・・・で、家へ帰りまして、いそいそと本を開いてみると・・・
ちゃんと二人とも登場しているではありませんか!!!
・・・というところで、今回は邪な感想から始めさせていただきます。
<フィルターありの邪な感想>
はーさんの前では、素直な(?)ぐれさんも、慊人の前では
仮面モード。
「はーさーん。来たよーっ」などと、さも遊びに来たかのように、
遅れて「離れ」に押し掛け、無邪気に禁句を口にする紫呉。
慊人に睨まれ、それまでとは打って変わった態度をみせる紫呉ですが、
個人的には次の慊人の台詞がいただけない!!
「遅いんだよ。馬鹿は馬鹿なりに、もっと俊敏に行動してみろ」
・・・・・・(黙)・・・・・・
慊人さん、紫呉さんを馬鹿呼ばわり。
そしてその暴言に、私の怒り度もup。
サラリと「全くをもってその通りですね。すみません」と笑ってかわす
ぐれさんですが、心の中で腸が煮えくり返るほど怒っているのは
まず間違いないでしょう。
紅野を部屋から追い出す慊人。此処までは、まだ私も我慢ができました。
しかし!!しかーし!!
次に慊人がぐれさんの目の前で、はとりに抱きついた瞬間、
私の頭の中で何かが静かに音を立てました。
勝手にはーさんに抱きつくんじゃない〜!!!(叫)
はーさんに抱きついていいのは、ぐれさんだけなのよぉぉ〜!!!
慊人さん、貴方は次のパラレルで、またもや悪役に決定です(冷笑)
せめてもの救いは、慊人に抱きつかれたはとりが、もの凄く嫌そうな
迷惑そうな表情を浮かべていたところ。
目の前でイチャイチャ(?)されて、不機嫌そうなぐれさん。
えぇ、お気持ちは痛い程、解ります。
若しかして、嫉妬してます?(p61参照)
しかし、ぐれさんは(意外にも)冷静でした。
まず慊人が最も好みそうな由希の話で調子を合わせ、
慊人のテンションがあがってきたところで、透かさず
「・・・確かにその通りですが、そろそろ皆の処へも行ってさしあげたら
如何です?」と慊人とはとりを、引き離しにかかります。
いやぁ、もうお上手としか云い様がありません。
矢張り、貴方は立派な策士家です(断言)
さて、巧みな話術(?)で慊人を部屋から追い遣り、まんまと
はとりと二人きりになった紫呉。
「・・・怒ってる?その沈黙が怖いんだけど・・・」
ぐれさん、本音モード炸裂です。
ここでの「怒ってる?」とは、慊人を別荘に来るように
唆したことなのでしょうか。自分の理解の悪さに涙。
そして、次の二人のやり取りに、私は感涙しました。
「・・・いや、何もできずにいる俺よりは、やり方はどうであれ変えようと
しているお前の方が・・・マシかもしれない」
「何それちょっと!!はとりはこんな時、
ピシッと僕を説教するべきだろ!?」
「しない」
「うわっ!汚なっ!!
君のそういう態度が一番堪えるって知ってるクセに!!」
「知らん」
ガクガクとはとりを揺さぶりながら、喚く紫呉(笑)
これです!!こういうシーンが見たかったのです!!
周りに花まで飛んでる一コマですが、
この一コマまで、私がどれ程救われたことか。
バカップル万歳!!(←なんのこっちゃ)
「はーさんは優しすぎるだけだよ。
そして僕は優しくなくて腹黒いだけ」
ね?と駄目押しして、さりげ無く、はとりの
肩に手を置く、ぐれさんが可愛いですvv
何だ、ちゃんと自分のことをよく理解しているじゃないか・・・
というのは勿論、冗談で(苦笑)
私的な意見を述べさせていただくと、ぐれさんにも優しい所は
あると思いますし、ちゃんとはとりもそれを解ってて、
次の突っ込みを入れたのだと思いますよ。
「そして由希は、いつまでも閉じ込められていた頃の子どもじゃないさ。
さて、一番勘違いしたままのお馬鹿さんは、誰だろうね」
この台詞を云った時のぐれさんの表情が、美人さんでとっても好きですvv
ブラックはブラック・・・なんですけれど、惚れ直しましたね。
此処で皮肉を込めて、ちゃんと慊人さんに仕返しをする辺りが彼らしい・・・
と云えば、彼らしいのでしょうが。
さて、これで二人のシーンは終わりなのですが、
この二人はこの後、どのようにして、残りの時間を過ごしたのでしょうか?
個人的には、ベッドイン希望・・・なんですが(死)
<フィルターなしの普通の感想>
まず、余談からなのですが、前回の本誌のp75の「とりさん」という台詞。
高屋先生のHPを見るまで、これが間違いだったということに
気付かなかった私は、若しかして・・・
紫呉さんファン失格、なんでしょうか(滝汗)
若しかして自分もこういう間違いをしていた箇所があったのではないかと
思わず過去に書いた小説を読み返してしまった私。
確かに、フルバは渾名が沢山ありますよねぇ・・・
フルバを知った当初、「しーちゃん」「はーさん」「はー君」・・・etc.
誰のことを指しているのか理解に苦しんだ覚えが(懐)
・・・で、漸く本題へ。
透が慊人の処へ挨拶に行かなくて済むことを知って、
安堵する杞紗。
自分のことよりも、透のことを心配する杞紗も、彼女を心配する燈路も、
全て痛いです。
誰もが慊人の処へ行きたくないと思っているのに、それでも出向かねば
ならないこの理不尽さ。
十二支が、此処まで慊人に忠誠をを誓わなければならない理由って
一体、何なんでしょうかねぇ(溜め息)
「・・・でも早く、帰りたいな・・・・・・」
と紅葉が、此処で透の姿を思い浮かべるシーンは、とても良かったです。
矢張り、十二支の命運は、彼女が握っているのかもしれません。
そして、この後は略。(邪な感想の部分です)
夾とパンケーキを食べながら、由希を心配する透。
不安を抱きつつ、暗闇の森を彷徨う透は、無事に由希と逢うことに。
流れ星をみながら、蓋を開けたことを透に話す由希ですが、
引っ掛かるのは次の彼の台詞。
「ありがとう。いつも、俺の話を聞いてくれて。
ありがとう。俺の弱さをいつも受け止めてくれて」
告白と云えばそれに近いものを感じますが、何だか
もう透と二度と逢うことができないような、そんな別れ話めいた
ものを感じたのは、私だけでしょうか・・・?
透への想いを自覚した由希。
矢張り、最終的にくっ付くのはこの二人なのでしょうか。
というよりも、何だか物語が突然、終盤へ動き出したような気が
します(汗)
「勘違いじゃないって信じたい。暗闇だけじゃないって、信じたい。
雨に打たれても、陽はまた昇るように。
痛みに、どれほど打ちのめされても。
優しさは降り続けていたんだ。あの日から、ずっと・・・・・・」
冒頭の一文。由希の独白。
彼の決意がひしひしと伝わってくる、印象深いモノローグであると
思います。
彼が、次回どのような動きを見せてくれるのか。
とても楽しみだったりします。
<余談・パート2>
そして、このまま進んでしまえば「フルーツバスケットの展望」の
コンテンツが消去される怖れあり。
だって、漫画が終わってしまってから書いても意味ありませんもの(涙)
私的には、若しもこの漫画がハッピーエンドで終わるなら(というよりも
かなりの確率でハッピーエンドになると思いますが)、最終的な
カップルは、「由希&透」,「夾&楽羅」,「撥春&リン」,「燈路&杞紗」,
「はとり&繭」,「紫呉&みっちゃん」に落ち着くのではないか・・・と予想
している訳でありますが、結果は如何に・・・?
・・・あぁ、その前に、問題(?)の紅野君。
やっぱり、私がまだフルバを
知らなかった時に登場していたようで・・・
彼については、コミックが出るまで
下手なことは書かないほうがいいか、と。
そうそう、もう一つ大事なことを書き忘れてました。
矢張り、慊人があのような振る舞いをするのは、何らかの理由がある
模様。
勿論、だからと云って、これまでの慊人の行動が全て許される
わけではありませんが・・・(←暴力反対)
今回、新たに名前のみ登場した「楝さん」。
実は案外、この人が真の黒幕・・・だったりして(苦笑)
突然、次回予想!!
次のフルバは15号!!そんなわけで(?)それまでに、勝手に予想を
立ててしまおうという無謀な計画パート4。
因みに、今の所、外れまくり(涙)
希望予想その1. 別荘編、怒涛の展開!!
遂に、由希が牙をむく!?由希VS慊人。
希望予想その2. 透と慊人がご対面!?
その時、彼女のとった行動とは・・・!?
最悪予想その1. 由希と透が愛を語らう・・・(苦笑)
最悪予想その2. 慊人がはとりに、ちょっかいを・・・(以下略)
・・・・・・さて、果たして結果は・・・・・・?(←どれもハズレそう)
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2002年12号
「ならいっそ掻き乱してもらわなきゃ、望む結果は得られない」
今回こそは、立ち読みで済ますはずだった花ゆめ。
しかし、結局、人目を避けながら、買ってしまう自分が妙に哀しい。
そして、相変わらず外れまくりな次回予想。
いっそ、何処まで外し続けるか・・・挑戦してみようかしら(苦笑)
というところで、漸く本題です〜♪
<フィルターなしの普通の感想>
いやぁ、今回は登場人物が多過ぎて、何を如何まとめて良いのやら
サッパリ解りませんが、台詞毎に感想を加えていこうか、と。
「うん。母さん妊娠したんだって」
突然燈路の口から飛び出す爆弾発言。
「五月さん・・・若いなぁ」と遠い目を見るような口調でぼやく、
そんなぐれさんが素敵です(笑)
それはともかく、生まれてくるはずの子供は、燈路と12歳違い。
これだけ歳が離れていると、燈路の心中も色々複雑でしょう。
何だかんだ云っても、燈路は良きお兄さんになりそうですが。(笑)
個人的には、女の子希望だったり。
「戌」と書かれた団扇を片手に、ずっと泳ぐ透らを見守る紫呉に
「泳がないの?」という杞紗の突っ込み。
泳ぐのは苦手だと答えつつ、爽やかな笑顔で
「というかむしろ・・・水着モエ?」
とか云ってくれちゃうぐれさんに合掌。(笑)
暴走ついでに、さり気無く透をデートに誘う紫呉ですが、
案の定、その背後に「殺すぞオーラ」を纏った由希と夾が。
「だめだよ先生、大人なんだから我慢しなくちゃ」
と突っ込むはーくんもナイスです。
紫呉がスイカをくわえた所で場面転換。
「でももう絶対、物の怪憑きの子供は生まれないから、
ママを悲しませたりなんかしないね・・・!」
痛いです。紅葉は無邪気な笑顔でサラリと云っておりますが、
胸の内は複雑でしょう。 その台詞に、十二支たちの様々な思いが交錯します。
紅葉は他人の心の痛みとSOSを敏感に
感じ取れる子なので、私的には、とても好きです。
スイカ割りも無事に終了し(?)今で眠る子供たちに
毛布をかける透。
その聖母のような姿に、自分の倖せを重ね合わせる由希ですが、
彼女の傍には夾が。
う〜ん・・・これまた微妙な三角関係。
最後に透のハートをモノにするのはどちらなんでしょう・・・?
燈路に云われた言葉を気にして、様子がおかしい透に、
そのことを問い質す夾。
しかし、逆に両親のことについて訊かれてしまった夾は、
それに答えることに。
母親が死んだ件を「自殺」とは云わずに「事故」と云い換えた所に
夾の心の傷の深さが伺えます。
しかし、この「死んだ」という言葉は、恐らく透にとって、タブーの
言葉ではないでしょうか。
透が最後に乗り越えなければならない壁は
「人の死」なのかもしれません。
さて、そのことで透が何を気にしていたかを察した夾。
夾に訊かれて、語りそびれてしまった母親との思い出を語る透の
表情は硬かったのですが、最後に「“楽しかった”?」と夾に云われて
「はい・・・っ。楽しかったですっ」と答えた透の笑顔が個人的には
とても良かったり。
場面転換。
本を読む紫呉の元へ、はとり登場。
これは正直云って、ものすごく意外でした。やられました。
「・・・いい加減、人に迷惑をかける生き方を改めろ」
そんなはとりの忠告をサラリと交わし、「・・・来たの?」と曰くありげな
表情で問う紫呉。
そこに・・・・・・!!
慊人だと思ったのです、私は。勿論、慊人もいたのですが・・・・・・
「紅野」って誰ですか!!??(パニック)
フルバ歴、2ヶ月半。そんな状態でサイトを作った私も大馬鹿者ですが、
いちおうそれなりに(コミックスも買ったし、キャラクターブックも買ったし、
ビデオアニメも借りたし、CDも買ったし)努力はしたつもりです。
しかし、この人物はさっぱり誰なのか解りません。
今回読んで解ったことは、彼もまたはとりと同様、慊人の信用を
得ている人物なのだ、ということだけ。
気になって仕方がありませんが、こればっかりは次号を待つ他ないかと。
気を取り直して、残り一ページ。
「無理やり掻き乱そうとするのはよせ。歪みを生むぞ」
と云うはとりの言葉に、さも放って置いてくれという表情で
「歪み?これ以上僕ら、歪むものなんてないだろ?」
とブラックな笑みを浮かべる紫呉。
う〜ん・・・ここまで紫呉の性格が捻くれてしまった原因が
私には解りませんが・・・・・・若しかすると、過去に、彼の性格を
変えてしまった致命的な何かがあるのかもしれません。
慊人の定めた物語の流れに順行して生きていこうとするのがはとりなら、
その物語をの流れを崩そうと、逆行して生きていくのが紫呉でしょう。
どちらの生き方が正しいかは解りませんが、二人の成れの果てが
微妙に気になる所です。
「やぁ・・・由希。相変わらず一人ぼっちなの?寂しい子だね」
真打登場。慊人です!!
由希が彼の言葉の呪詛によって病まないことを祈るのみ。
――――試練なんだよ。闘う為の――――
十二支たちの複雑な思いを軸に、今、物語が動き出す・・・?
<フィルターありの邪な感想>
ほんの数ページではありますが、とうとうです!!(感涙)
何度、この2人のツーショットが早く見たいと思ったことか。
ページを開いた瞬間、思わず顔が綻んだ自分がここに。(←変人)
というか、雰囲気が・・・
本を読むぐれさんにも心惹かれるものがありますが、
顔を上げるとはとりが居た、というそのシチュエーションが素敵過ぎvv
はとりが来て驚く紫呉のコメントが可愛いし、
それに対するはーさんの突っ込みも、とってもgood!!
何よりp75の「・・・来たの?」のぐれさんの表情にクラクラ〜
あぁ、ブラックも好きだけど、そんな童顔なぐれさんも大好きです。
・・・で、問題は、その後。
2人ともブラックなために、何やらものすごぉ〜く、
空気が重いんですけどぉ・・・(汗)
わ〜ん!!折角、はーさんが来てくれたっていうのに・・・・・・
お願いだから、あともう少しだけ、素直になって下さい、ぐれさん。
その前に、はとりが(また)スーツ姿、というのがいただけません。
個人的には脱ぎ易い又は、脱がせ易い服、希望なんですが(死)
ここまで来たからには、ちゃんとやることだけは、やって帰って
下さいね、は−さん。(←ナニを・・・?)
突然、次回予想!!
次のフルバは13号!!そんなわけで(?)それまでに、勝手に予想を
立ててしまおうという無謀な計画パート3。
希望予想その1. 別荘で大波乱。
慊人と共に別荘へやって来た紅野の目的とは・・?
そして、遂に由希が閉じた蓋を開ける時がやってきた。
壊れかけた由希を透は救うことが出来るのか・・・?
希望予想その2. 傍観者・紫呉が遂に動き出す。
その時、はとりのとった行動とは・・・?
最悪予想その1. 紫呉とリンの企みが、明らかに・・・?
・・・・・・さて、果たして結果は・・・・・・?(←どれもハズレそう)
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2002年11号
「俺の代わりに君が泣いた・・・ありがとう」
そして結局、はとりさんに負けて今回も買ってしまいました。花ゆめ。
いやぁ、前回の予想は、見事に外れました。(笑)
ではでは、まず今回は普通の感想から。
<フィルターなしの普通の感想>
そう、よく考えてみれば「夏」だったんですよね。
あまりにも、はとりが、サラッとスーツを着こなしていたんで、
ついつい忘れてしまうところでした。
「そのスーツ姿、見てて暑い」
繭子先生、ナイス突っ込みです。
そして、侮り難し・・・・・・ぐれさん。
やはり、はとりが現れたのは、偶然ではなかったのですね。
貴方は立派な策略家です。
貴方だけは、敵に回したくないですわ。(本音)
本を郵送すると云った繭子に、また明日取りに来る、と云ったはとり。
この辺から、何か引っ掛かるなぁ・・・とは思っていたのですが。
気にせずページを捲る自分。
全然、関係ないのですが、はとりが本家へ戻った時、
彼を出迎えたあの女中が、妙に(自分的に)気に食わない。
事務的な淡々とした口調は、個人的にあまり好きではないので
若しかするとそのせいなのかもしれません。
一瞬、慊人の母親もこんな感じなのだろうか、と思ってみたり。
それにしても、本家の中の異様な暗さが、不気味でゾクリと
しました。繭子先生や外の部屋とは、何か違う異質な雰囲気。
こんな所にいたら、流石のはとりだって、気が滅入りますよねぇ。
「嘘だろう・・・・・・・・・?空はあんなに青くって、水はこんなに光ってて、
みんな楽しそうに笑ってて・・・っ。なのに嘘だろ。はとり君が、はとり君は
倖せになれないなんて。そんなの嘘だろ!!」
倖せになれない、そんなはとりを見て叫び、大声で泣く繭子。
そんな彼女を見て、あぁ、やはり、この人も、はとりと同じなのだと
今さらながらに思ってしまいました。
何時だって、願うのは他人の倖せばかり。
自分の時間は2年前の状態のままで、止めてしまって、
過去から抜け出したくても抜け出せない。
縛られたくもない過去に縛られながら、
それでも抜け出そうとして足掻く。
「そうだな、意外に、泣くと楽になるのかもしれない。
・・・下手になっていくな。年を追うごとにそういう行為が、
下手になっていくものだな・・・」
この時の、何か憑き物が落ちたような表情で微笑むはとりさんの
表情が、個人的にはとても好きです。
自分の代わりに泣いた繭子の頬にハンカチを当てるはとり。
この辺りから、もう薄々、この違和感の原因が解りかけてきましたが、
次のはとりのセリフに絶句。
「恋人なんて、俺にはいない」
紫呉にからかわれたな、と云うはとりに、
あたしの涙を利子付きで、今すぐ返せ!!と食って掛かる繭子。
しかし、まさか五月の正体が、燈路の母親だったとは・・・!!!
いやぁ、もう正直、吃驚しました。それしか云い様がありません。
だって、どうみたって、あれはかなり親密そうな仲でしたよ。
一本取られました、という感じです。はい。
というか、もう、皆が皆、紫呉の掌の上で遊ばれている、という
印象を真剣に持ちましたね、今回ばかりは。
そして、何時の間にか別荘にいる紫呉。
どうやら今回、慊人は別荘に来なかったようでホッ、としました。
いや、別に来たら来たで、面白い展開(?)にはなったのでしょうけど。
まだ、修羅場が来るには、早過ぎますよねぇ・・・
楽しそうに水と戯れる透と紅葉の姿がホノボノしてて良いです。
最後のページ、物語としてはハッピーエンドで微笑ましいのですが、
個人的にはちょっと落ち込み、そして、ホッとしました。(色々な意味で)
まぁ、最終的に、収まるべきところに収まった、と云ってしまえば
それまでなんですが、私はどちらかというと、ノーマルカップリングでは
はとり×佳菜が好きなので。
はとりと佳菜が、別れた原因が、慊人だっただけに、余計そう思って
しまうのかもしれません。
慊人さえいなけりゃ、結婚してたはずの二人ですし。(苦笑)
・・・とまぁ、愚痴はさておき。
はとりと繭子、この二人が過去から抜け出して、
それぞれの倖せを掴むのは、そう遠くはない未来のようです。
<フィルターありの邪な感想>
出番は少ないけれど、色々な場面にぐれさん登場。
そして何故か(?)大活躍。
個人的には回想シーンのp21のぐれさんの表情が好きだったり。
しかーし!!最後のセリフはいただけない。
「ともかく、これから先は繭ちゃん一人でガンバッテ。
はーさん相手じゃ何年かかるかわからないけど、しつこく
想い続けた君なら大丈夫でしょ?」
発破かけてどないすんじゃぁぁぁぁっ〜!!(叫)
はっ!?そうか!!(←何か閃いたらしい)
これ以上、はとりを野放しにしておいて、彼に悪い虫(彼女)が
つかないようにするための策略だったのね!(←全然違うよ)
確かに、繭子先生なら、安心して見ていられそうだものねぇ。
「はーさん相手じゃ何年かかるかわからないけど」って、
まるで自分が体験してきたかのような物の云い方ですな、ぐれさん。
とにかく、こちらとしては、はとりと紫呉の出番がこれ以上減るのは
いただけないんで、今後とも、ぐれさんには(色々)頑張って
もらわなければ困ります!!(暴走中)
はーさん、ちゃんとぐれさんにも優しくしてあげて下さいよ・・・(切実)
突然、次回予想!!
次のフルバは12号!!そんなわけで(?)それまでに、勝手に予想を
立ててしまおうという無謀な計画パート2。
希望予想その1. 別荘編、クライマックス。
遂に、透と父親の関係が明らかに。その時、由希は?夾は?
希望予想その2. 別荘に突然、リンの乱入(?)
紫呉と急接近する彼女の目的とは、一体・・・!?
最悪予想その1. はとりと繭の(ラブラブな)その後。
・・・・・・さて、果たして結果は・・・・・・?(←どれもハズレそう)
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2002年9号
「僕も退屈してたトコだし付き合ってあげるよ?」
とうとう買ってしまいました。花ゆめ。
これまでは、ずっと立ち読みで我慢してきたんですけど(貧乏)
前回の煽り文句、「透たちが別荘に行っている間、紫呉やはとりは?」
の誘惑に負けて、ついつい買ってしまった綾瀬であります。
私の前回の予想は、ぐれさんとはとり、そしてあーやが久々に揃って
思い出話に花を咲かせる…だったのですが、見事に外れました。(爆)
今回は思いっきりシリアスで、痛い話でしたね。
私的には、もう少し後に、この話が出てくるかと思ってたんですが、案外
早かったのでびっくり、です。
内容には直接関係ないのですが…繭子先生って、左の目の下にほくろ
があったんですね。何度も見たはずなのに、今頃気付くなんて…(遅)
それでは、ようやく今月の感想です〜♪
<フィルターありの邪な感想>
夏でもクールな顔で、黒の着流しをさらっと着こなす素敵なぐれさん。
暑くないんでしょうか、黒・・・・・・・
あぁ、でも、そんなぐれさんの流し目は最高です。
今回は過去編、ということもあってカジュアルな服を着ている場面も
多かったのですが、やはり彼には和服が一番!!
鎖骨万歳!!(←何のこっちゃ)
「寂しそうだから(略)…付き合ってあげるよ」と不敵に微笑むぐれさんの
顔も良いです。(言葉はともかく。付き合ってあげるとは大胆な/苦笑)
しかし、そんなあなたも寂しそうに見えるのは私の気のせいでしょうか。
過去のぐれさんは、何時もに増して、ブラックに見えてしまう・・・(汗)
でも、過去はともかく、問題は現在!!
草摩五月がはーさんの新しい恋人って……笑顔で爆弾宣言しないで
下さいよぉ……ぐれさん(号泣)
というか、私は認めない・・・・・・認めるもんか。(ヤケになってる)
そんなよく解らない女にはーさんを任せるくらいなら、まだ佳奈や
繭子先生の方が許せるってもんです。(暴走中)
そうか!(←何か閃いたらしい)
ぐれさんが、繭子先生に何度も(冗談半分で)交際を迫るのは、
自分の孤独を紛らわせるためだったのね。
はーさんが振り向いてくれないからって…(←違う)
「…僕だって、ヤキモチくらい焼くことはあるけどね」(注:コミックス
3巻参照)
今なら、まだ間に合いますよ、ぐれさん。
何としてでも、はーさんのハートをを取り戻して下さい〜!!(叫)
<フィルターなしの普通の感想>
繭子先生と紫呉の関係。
ずっと引っかかってて、色々想像してたんですが、思った通り
相思相愛の仲ではなかったようです。
痛かったのは、倖せそうにはとりと佳奈が歩くところを、ぼんやりと
眺めながら、繭子が紫呉に触れようと手を伸ばした場面。
興味なさそうに本のページを捲り、顔も見ないまま、「…なに?」と
冷淡に笑う紫呉に、「なんでもない…」と答える繭子。
沈黙が、寂しさを表現しているようで、切なくなってしまいます。
「倖せになって…倖せになって…悲しくなりたくて、寂しくなりたくて、
人間は人間を好きになる訳じゃないはずなのに。忘れて、
消えてほしかったのは、あの日の二人なんかじゃなかったのに」
本当ははとりが好きなのに、それを告げることのできない繭子。
自分の倖せよりも、他人の倖せを願う繭子。
何もかも忘れてしまった佳奈を見て流す繭子の涙は、彼女の優しさを
物語っているような気もします。
或る意味、彼女は、はとりの性格と似ているのかもしれません。
しかし、まさか、繭子先生がはとりに惚れていたとは…!!(驚)
そういえば……
第26話の出席簿に置かれた2枚の写真。
ずっと引っかかってたんですよ。
1枚は2人が屈託なく笑う結婚式の写真。
そして、もう一枚は、はとりの写真。
付き合っていたのが紫呉なら、何故、紫呉の写真を持っていないの
だろう…って。
若しかすると、あれは伏線だったのかもしれませんね。
「ご立派な義理立てとは思うけど、もうそこまで自分を戒める必要も
無いんじゃないかな。佳奈ちゃんは結婚したんだし、はとりには恋人も
できたしね」
助言者、紫呉のご登場です。(笑)
彼は時々、こんな風に人の進む道を指し示していきますよね。
何もかも見透かした瞳で、サラッとこういうセリフが吐けるのが、
紫呉の凄いところだと思いますね、個人的に。
「……あたしはもう、寂しいから誰かと付き合うなんてこと、しないよ…」
正論だと思います。繭子先生は紫呉と付き合ってみて、それが
痛いほど解ったのでしょう。
「君のこともそれなりに、気に入っていましたよ」
紫呉らしいセリフだと思います。
「それなりに」という部分が微妙に引っ掛かる所ですが、彼らしい
終わり方なのではないでしょうか……
突然、次回予想!!
次のフルバは11号!!そんなわけで(?)それまでに、勝手に予想を
立ててしまおうという無謀な計画。
希望予想その1. 再びはとりと会うことになった繭。
「アンタのことが、好きだったよ」と2年越しの想いを過去形ではとりに
伝え、自分の過去に終止符を打った繭。
そして、何事もなかったように、別荘編へと展開は続く・・・・・・
その2.マブダチトリオのドロドロした関係が、ついに明らかに・・・!?
最悪予想その1.再びはとりと会うことになった繭。
そこで繭は、はとりと五月とのノロケ話を聞かされることに・・・・・・
・・・・・・さて、果たして結果は・・・・・・?(←どれもハズレそう)
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