熊野古道 2018年12月3日(月)~8日(土)![]() 前橋駅17:16の電車に乗り出発。今回は3人旅。高崎で乗り換え大宮には18:47に到着。ここで夜行バスに乗り換える。駅側の路地でラーメン、生ビール、餃子にそら豆、シナチクで夕飯。割り勘で一人1100円。 夜行バスは20:50の出発なので、駅前のSOGOに入って飲食店街にあったベンチで時間つぶしをする。デパートは便利。 西口にある10番乗り場から勝浦温泉行きに乗り込む。チケットは事前に買っておいてあり片道10,550円。新宿バスタや横浜のバスターミナルで客を乗せた後は高速道路で一路紀伊半島へ。 12月4日 ![]() ![]() 16:05、目的地の小口まで5.1kmの看板。ここではまだ明るかったが、みるみる暗くなって来てやがて真っ暗な山道になってしまう。三人ともライトは持ってきているが、私以外のライトはバッテリーが心もとなくすぐしょんぼりした光になってしまう。幸い、私のバッテリーは元気なので道の先は私のライトで照らしながら急坂を下っていく。岩だらけの急坂で、小雨が降ったりやんだりしているので石と木の根がやたら滑って危険。足もとが見えないから浮き石にもやたら乗ってしまい、そのつどオワーッと声が出る。3人ともバタバタ転がりながら下っていく。最後の方でもの凄く滑る所に着地した途端に両足が宙に浮き大きく尻餅を付いてしまう。かなりの衝撃だったのでこれはヤバイんじゃないかとすぐ起き上がれないでいたら、同じ所で尻餅を付いた吉田さんが私にぶつかってくる。暗くて見えないが、濡れた板のように感じた。この辺りだけツルツルに滑るので、やっぱりここだけ板が敷いてあるのかも知れない。左が山側で右は谷なので、互いに右に行かないように声を掛け合いながら下って行く。 やっとのことで小口の村に到着。でもどこも真っ暗闇。多分こっちだろうと言う方向に歩いて行くとすぐ人家が見え出したが、やっぱりどの家も明かりが点っていなくて人の気配が感じられない。ここからはバスで予約してあるジェイホッパーズに移動する予定だったが、時間が遅くて既に最終バスは出たあとだ。もうタクシーで移動するしかないので閉まっている店先の公衆電話でお願いしてみると、4時半で今日の業務は終了したそうだ。ガビーンだ。ここから宿まで20数キロあるので歩ける距離ではない。なんとかなりませんかねとお願いすると何とかしてくれるようだ。その代わり、時間外なのか運賃のほかに4000円掛かるそうだがそれでお願いする。もう金で何とかなるなら何でもオッケーだ。 ![]() 宿の玄関から呼びかけても応答がないので様子を見に上がっていくと広間には外国人青年たちが楽しそうにやっていて、オーナーはそっちの部屋だよと教えてくれる。無事にチェックイン完了。1泊4100円で連泊だ。階段の手するにもたれ掛かりながらヨタヨタと2階の部屋に移動。まずは風呂だ。ここの風呂は3つもあって、3人でゆったり浸かれる大きさがあった。ふー極楽ごくらく。風呂がこんなに有りがたく感じたことはなかった。湯から上がって階段を上ると、先ほどとは見違えるほど復活していたので、風呂って凄い効果があるんだなと今更ながら驚いた。 ![]() 日本酒はどうかと聞くので勿論いただく。こちらもビールを2本追加したりツマミを提供したりと片言英語で大いに盛り上る。一人、着物を着ている女性がいたので自分で着たのかと聞いたらそうらしい。帯も締めているけど日本人でさえ一人で着物を着られる人は少ないんだから、きっと何ちゃって帯だろな。着物はエクシペンシブと言ったら3000円とのこと。きっといい日本土産になることだろう。 12月5日 ![]() ![]() ![]() ここで共通巡礼手帳が貰えるのを知っていたので事務所に移動して問合せる。持ってきた使用済みの手帳を見せて、「スペインで熊野古道のことを知っている人は何人も居て、私が日本人とわかると『クマノコドー』と声を掛けられたことが何度もある」ことや、この共通手帳を写真に撮られたことを伝えると喜ばれる。また来年も行く積もりなので、手帳を欲しいと伝えると沢山頂くことができる。1回のサンチャゴ巡礼で2冊使用するので、これだけあれば数年は安泰だと嬉しくなる。そう言えば今回私が記録用に持ってきたボールペンはサンチャゴ巡礼で貰った帆立貝のマークと地名が入ったレア物だったことに気づき、さっきのお姉さんに「良かったらこれと貴方が使っているペンと交換しませんか?」と提案したら「いいんですかー!」と凄く喜ばれる。新しいボールペンを探し始めたので、あなたが今使っているのでいいんですよと伝えるも、結局新しいのが頂けることに。「献血にご協力お願いします。和歌山県」と入っているが、どうせなら「熊野古道」と入ってるほうが嬉しかったな。こんなことして遊んでいる間に、うぶちゃんと吉田さんは別の職員からせっせと明日歩くコースの情報を仕入れていた。明日も結構な山道が待っているらしい。 さて次は昼飯。近くにある蕎麦屋に入って丼飯が食べたい。希望だったカツ丼はなかったけど、玉子でとじた牛肉丼があるそうなのでお願いする。何しろ玉子で閉じてある米が食べたかったので結果オーライ。残念ながらビールはノンアルコールしか置いてないそうだ。門前町だからかな?でも、近くの酒屋で買ってきてこちらで飲んでいいそうなので、吉田さんを荷物番に残してうぶちゃんと行ってくる。この酒屋から宿で飲み食いするのを仕入れようと話していたので下見で調度いい。500mlの缶ビールを吉田さんの分まで買って蕎麦屋で乾杯。自分ちの儲けにならないのにコップを出してくれる親切よう。つまみに漬物まで出してくれる。食べ終わってから飲み終わった缶を持ち帰ろうとしたら、それ置いてっていいですよとのこと。本当にここの店は親切。 ![]() ![]() 今回初めてゲストハウスを利用してみたが、洗濯の用意があったりキッチンが自由に使えたりとスペイン・ポルトガルで利用したアルベルゲと似ているがアルベルゲより高級ぽくて快適に過ごすことができる。まぁその代わり値段も少し高いが、日本国内でこの値段なら民宿の半額、ビジネスホテルよりずっと安い。断然気に入ったので、これからの国内旅行はゲストハウスを泊まり歩きたい。 12月6日 ![]() ![]() 熊野大社の町も本当に小さかったけど、ここ近露もそれ以上に小さな集落程度の村だった。バスを降りるとすぐ目の前に村の何でも屋があったので、風呂上りに飲むビールを買い込んで予約した月の家へ。外観はネットで見たそのままに大きな提灯が二つ玄関に点っている。だが一歩中に入って気が付いたが、ここんちはもの凄く古い。廊下も階段もギシギシと音を立てて歩くことに。でもお上さんはとても優しく人が良さそうだ。まずはやっぱり風呂だと三人で出かけていくと風呂場は普通の家庭サイズだったのでとても3人が入れる広さはない。とりあえず私とうぶちゃんで湯船に入る人と、外で体を洗う人に別れてそそくさと入る。出たら部屋で待っている吉田さんと交代。ここんちは旅館となっているが、民宿でももっとマシだろな。でも宿の人は親切なのが救い。 三人で連れ立って先ほどの何でも屋へ。ビールを買ったときに「ここで飲んでくれていいですよ」と言われてたのだ。と言うことで夕飯前に外飲み。店に入ると外国の青年が二人で買い物をしていたので簡単英語で交流。今晩は我々とは別の民宿に泊まっているらしいが、明日はジェイホッパーズ泊まりとのこと。とてもいい宿だったよーと教えたる。初対面の外国人とはいつも同じようなことしか喋らないので困ることはないけど、店の人たちは我々が英語を喋ることに驚いていた。実は簡単なことしか喋ってないんだけどね。 ![]() 宿に戻って食堂で夕飯。我々のほかにヒゲの若者が一人投宿していた。今日は我々と同じコースを歩いたようだが、若いだけに全て歩き通してやって来たらしい。今晩はもう2度飲んだけど、食事時に何もないのは寂しいので3人で瓶ビールを1本だけ頼む。料理はみんな田舎の素朴な料理だが、手作り感満載で親しみが持てた。大酒飲みの吉田さんは飲み足りないのか、一人でコップ酒を追加し、食後も一人残って酒を飲んでいる。ほんとうに酒飲み。部屋に戻ると布団が敷かれてあり、なんと電気アンカが入っていた。こんな細やかなもてなししてくれる宿は初めて! バックパックを詰め直している時にタブレットを開いたら、なんと Wi-Fi 電波を発見する。こんな古い宿なのに Wi-Fi が通っていたのにはビックリだ。きっと外国人が多く泊まるので導入したのだろう。おかみさんにパスワードを聞きに行ったら用意してあった紙をすぐ渡してくれる。 12月7日 ![]() 1日に数本しかないバスの時間が心配なので、早めにバス停で降ろしてもらってバスを待つ。でもバスに乗って少し走ったら泊まった月の家前まで来てしまった。あのまま宿まで乗せて貰っていれば良かったんだと気づくが知らないと言うのはこんなもんだ。親父さんの親切に感謝。 田辺市駅前でバスを降りる。駅に入って和歌山への電車時刻をチェックし切符を購入。すぐ隣に田辺観光案内所があって、ここがサンチャゴ巡礼路とタイアップしている所だ。サンチャゴ巡礼で集めたクレデンシャルを広げて「これこれ」とお願いすると、クレデンシャルのスタンプをチラッと見ただけですぐ手続きに入ってくれる。サンチャゴでの巡礼証明書発行はスタンプをしっかりチェックして厳格だけど、こちらは来てくれればそれだけで大歓迎の感じがする。 申請書を渡され、そこには二つの道の出発地と到着地を記入する欄があった。熊野の方はキセルしてるけど、その説明も面倒なので最初に予定を立てたまんまを記入する。サンチャゴの方の到着地はサンチャゴ・デ・コンポステラ以外ないけど、私の場合出発地は沢山あるので全部書くことにする。サンジャンピエドポー、イルン、フェロール、セビージャ、オビエド、マドリッド、リスボン。こう書かれてもきっと係りのお嬢さんは分からないだろけど。 ![]() 駅の売店でチューハイとつまみを買って電車に乗り込む。みんな酒好きなので至るところで飲んでいる。一度乗り換えがあって和歌山駅へ到着。ここから夜行バスに乗る予定だが、時間が有り余っているので駅前でラーメンを食べて腹ごしらえをしてから市内バスに乗って和歌山城見物に出かける。駅の近くは賑やかだが、少し離れるとそんなに大きな市ではないのが分かった。城の近くはまた賑やかになって、この辺りは官庁街のようだ。大きな城郭で、ここだけはさすが徳川御三家のひとつだ。天守閣は有料だがせっかくなので入ってみよう。400円。 ![]() 時間もあることだし、帰りは駅まで歩くことにする。やっぱりこの官庁街を通り越すと低い建物ばかりが並ぶ街並みが続き、駅の近くまでやってくると賑やかになった。地元の前橋市とどっこい位か、それより小さい町の感じだ。夜行バスの時間まではまだ5・6時間もあるので、どっかで時間つぶしを考えなくてはならない。ドリンクバーがあるファミレスが希望だが、和歌山には前橋にあるような店は見当たらない。結局、デパートの中に入って飲食店街へ。ファミリー向けのイタリアンにドリンクバーがあったので決定。ドリンクバーとスパゲッティで粘ることにする。でもここも2時間も粘るといい加減飽きてきたので河岸を変えて隣の居酒屋へ移ってまた粘る。デパートは8時に閉めるというので、こんどはバス停の小屋へ移動。予想通り、ここにはエアコンがあったので割りと快適。色んな方面に行くバスが止まるバス停なので、そのつど乗客が入って来て一時は満員になる。小さなバス停だが室内には自販機やトイレまで完備してあるので安心。 やっと我々の乗る上野行きがやって来る。夜通し走って明日朝の7時に上野京成駅着だからたっぷり寝ることができそうだ。睡眠導入剤を飲んでお休みなさい。 今回の総括としては熊野古道なめてました。たはは |