フィステラ・ムシアの道3  道が変わった Cee

7月4日  日本出発から74日目
 Olveiroa のアルベルゲ。別棟になっているキッチンへ行って甘いパン2個とコーヒーで朝飯にする。これでコーヒーがないととても寂しい朝飯だ。まぁコーヒーがあっても寂しい朝飯には違いないけどね。今日は Cee まで歩く予定だが、多くの人は直接 Fisterra まで行ってしまうのかな。ここから Fisterra までは34キロなので一日で歩ける距離だが、私はいつも Cee で一泊している。便利で落ち着いた港町の Cee が好き。今日で帰国まで10日を切った。いよいよ終盤ムードになってきた。

 ゆっくり目の8時出発。アルベルゲを出て最初の角を何気に曲がって歩いて行くと、どうも風景がいつもと違うことに気づく。農家の人が庭先にいたので、これはカミーノかと聞いたら違うそうだ。またやっちまった。4回も同じ道を歩いているのにまったく懲りないやっちゃな自分。そこから右に折れるとまたアルベルゲの前の道に出た。一周して戻ってきてしまったとは。再スタートすると、最初の角でなく2番目の角が巡礼路でちゃんと矢印もあった。進んで行くとみんな見覚えのある道。なんですぐ気づかなかったのか。だから慣れは怖い。

 1時間ほど歩いて O Logoso のバルに到着したので、コラカオとトスターダ(トースト)で3ユーロ。ちょっと高いけどここから暫くは何もないので、ここでのエネルギーチャージは大切だ。

 9:15再スタート。このバルはアルベルゲも併設している。正面がバルで横の入り口がアルベルゲなので外から中の様子を覗いてみると、ちゃんとしたアルベルゲのようだ。でもこの手前に公営の安いアルベルゲがあるんだから、私は一生泊まらないけどね。空模様が相変わらず怪しいが、まだ降っては来ない。ずっとこのままでいてくれ。

 ド田舎に不釣合いな立派なインフォメーションが現れたので、今回も寄っていく。スタンプはどうかと勧められたがクレデンシャルのスペースが少ないので、ノ・グラシアス。次に現れたのはオスピタルのバル兼アルベルゲ。ここんちはがめついと評判なので寄ったことがない。Fisterra 方面とドゥンブリア方面に分かれる三叉路が現れる。今年は Fisterra 方面へ。少し歩くと自然がいっぱいの美しい道に入る。この区間も大好きな道だ。

 昨日から気づいたが、例年になくこの道に軽装のグループがやたらといる。しかも逆コースを行くグループまで沢山目にする。今まで3回歩いてて、こういうグループは見たことなかったんだがな。まるでサリアから歩く短距離の巡礼者みたい。もしかして、逆向きの矢印が増えたことと関係してるのかも知れない。今までは Fisterra へ向かう一方向だけの矢印が殆どだったこのルートだが、今年歩いてみてサンチャゴへ向かう逆矢印がやたらと増えていた。これはもしかしてガリシア州が Fisterra・Muxia からサンチャゴへの巡礼路を奨励し出したのかも。そのルートなら凡そ120キロの行程なので、サンチャゴでの巡礼証明書発行の条件をクリアするから。それ以外に考えられない。じゃぁ次に来るとしたら、自分もサンチャゴ→Fisterra→Muxia→サンチャゴの一周コースをやってみてもいいなと思った。

 12時半、アルベルゲ Casa da Fonte に到着。3年前に泊まった宿なので、もしかしたら覚えていてくれてるかなと期待したが、残念ながらそれはなかった。でもそれを言ったら喜んでくれた。前に泊まったときは夕・朝食が別料金であったが、今回はなかった。なんでかな?それは奥さんのお腹が大きかったからのようだ。もう明日生まれても可笑しくないくらい膨れている。こっちとしては食事なしの方が安上がりなので都合がいい。食事があっても断ることは出来るが、みんなが食事してるのに自分だけしないと言うのは何となく調子が悪いので。

 広いベッドルームには初めてみるおっさんがいて、後からいつも鼻を怪我している顔見知りのおじさんと、いつも陽気なスペイングループ3人がやって来たので楽しくなってきた。

 スーパーへ買出し。ここ Cee には大きなスーパーが二つもある。ひとつには冷えた1リットルビールがなくて、片方にはあったのを覚えているのであった方のスーパーへ。でも今回は冷えたのが置いてなかった。残念、常温の1リットルビールを買う。それとバケツ野菜、トマト3、チーズ、OIKOS ヨーグルト2、バゲットパン、スープの素、玉子6、コーラで6.57ユーロ。朝利用したバルでコラカオとトーストだけで3ユーロもしたのを思えば格安だ。こっちは2食分だし。同じ建物内に衣類もあったので安いジャージがあるかなと覗いてみるがみんな高かったので見ただけ。

 キッチンの電子コンロの使い方が分からなくて、盛んにピッピッピといじっていたら奥さんがやって来て使い方を教えてくれる。最初にー(マイナス)を押すようだ。点火なので最初に押すのは+かと思ってた。玉子は6個全てをゆで卵にする。大皿にカット野菜、トマト、チーズ、ゆで卵を盛り付け豪華サラダの出来上がり。パンも半分以上を食べて腹いっぱい。

 暇なので2年前にスペインの Ana と遊んだ海岸に行ってみるが、前は泳げるほど綺麗だった海岸は藻がはびこって酷い状態になっていた。この差はなんだろう?夕方になって口寂しいので、不味いスペインのカップラーメン YAKOMOTE でも食べるかとスーパーへ行くが、気が変わってスープを作って玉子を入れることにする。なるべく具が入っていそうなスープの素とポテチ1.14ユーロだけ買って帰る。

 キッチンではコリアンの2青年がキッチンを占領して大々的に料理を始めていた。もうもうとニンニクの煙を上げているので奥さんが換気扇のスイッチを入れにやって来たほど。大きなステーキを焼くらしい。ステーキかぁ、今年の課題に「ステーキを焼くことにチャレンジしよう」があったが、未だにやれてないな。やっとコンロが空いたのでスープを作ってみるが、もっと長い時間を掛けて煮込んだ方が良さそうで、具がちょっと固めだ。ゆで卵2個とチーズを千切って入れてみる。少し焦げ臭いチーズだな。


フィステラ・ムシアの道4へつづく