マドリッドの道9 旅の仲間ボビー登場 5月1日 歩き8日目 ![]() フランス人二人は既に出発したが、エレナはまだ準備をしているようだ。キッチンに昨日は見かけなかった男がいたので、え?と思ったが、これがエレナの旦那だった。今朝到着したようだ。今日と明日だけ一緒に歩くらしい。エレナはとても嬉しそうで終始ニコニコしているのでこっちも幸せな気分になれる。 ![]() ![]() 小さな広場にベンチがあったのでついでに小休止にしていると、昨日のフランス組が前を通りかかったので手を振って挨拶する。フランス組は私より大分先にスタートした筈だが、もしかしたら迷い込んだ道がショートカットだったのかな? 広大な松林の中は道のような道でないような自然の中を歩いていくので途中でカミーノを見失う。うーん、またかよ。今回も大よその方向だけは押さえている気になっているので(危ない)、何しろ直進すればどっかで道に出会うだろうとずんずんと進んでいくと遠くから子犬の鳴き声が聞こえてきた。声はどんどん近づいて来たかと思ったら目の前をウサギが猛スピードで走りぬけていった。「リアル脱兎のごとく」を始めて見たよ。その20m後を子犬がキャンキャンと吠えながら追跡していった。なんか凄く珍しいものを見たな。 ![]() アルベルゲはデータとは少し違ったのでちょっとだけ迷ったが無事目的のアルベルゲに到着。時間も手ごろな2時半だ。既に昨日一緒だったフランス二人とスペイン人がいて玄関の鍵を開けるところだった。スペイン人が言うにはこのアルベルゲには昨日まで5日間巡礼が一人も泊まらなかったそうだ。やっぱり少ないんだなぁ。管理人かと思ったこのスペイン人、実はイギリス人で我々と同じ巡礼だった。名前はボビー、このあとサンチャゴまでの20数日間を共にする旅の仲間となる。 ![]() みんながクレデンシャルにスタンプを貰っていたので、自分もアルベルゲにクレデンシャルを取りに戻ってスタンプを貰う。テーブルでは先ほどは見かけなかった別の巡礼が食事をしている。さっきもスタンプだけ貰いに女性巡礼がやってきたし、急にここから巡礼が増えだしたようだ。3人にスタート地点を聞くと、フランス組は前日のセゴビアでボビーはマドリッド。急に増えたと感じたのは大きな町セゴビアをスタートにする人が多いからかな。ボビーも雪の峠越えでは苦労したらしいが、私と違ってセゴビアへの分岐を間違わずに一気にセゴビアまで到達したようだ。私は25ユーロのオスタルに泊まったと言ったらボビーは15ユーロだったと得意げだ。 みんなは帰ったが美味い白ワインを一杯貰って暢気にネットをしていたら店のセニョーラから「メボイ」と言われる。覚えたばかりのフレーズなのですぐ理解できた。これから家に帰って昼飯を食べるそうだ。あ、それは済まなかったとすぐに店を退散してアルベルゲに戻る。 キッチンには塩がなかったのでスープの素を2個入れて濃い目の味付けにしてパンを浮かべる。チーズとハムも持ち歩いてるので取り合えず食べ物には困らない。店は休みと言うエレナの助言があって助かった。 ![]() ![]() フランス組はジャン・マリーとクリスチアンと言った。この二人ともこのあと10日間に渡り珍道中を繰り広げることになる旅の仲間だ。今日までエレナのお陰でアルベルゲでは楽しくやってこられたので感謝だ。明日エレナ夫婦はマドリッド方面に帰ってしまうので残念。寒いのでフリースの上にポロシャツを着込んでから寝袋に潜り込む。 マドリッドの道10へつづく |