おまけ1 サンチャゴ2日目 Santiago de Compostera 7月10日 日本出発から80日目 サンチャゴのアルベルゲ・メノール。隣のベッドにいた香港のお姉さんは7時過ぎに出て行ったのでフィステラへ行くのだろう。こちらは今日一日はサンチャゴでだらだら過ごすので、ナップザックに貴重品を入れ、食料を入れたレジ袋を携えキッチンで朝飯。9時から掃除の時間で外に出なくてはならないけど、それまではのんびり過ごせる。朝飯を食べていたら昨日の日本人Sさんがやって来た。今夜のバスで移動するので、メノールに荷物を置いといて外に出かけて行くそうだ。後でまたお話しましょうと言い残して出て行ったが、それきり会うことはなかった。 10時半、カテドラルまで行って中に入ってみたが、昨日もミサに与ったし今日はもういいやと言う気になって出てきてしまう。それよりもジャージを手に入れたい。昨日も探し回ってみたがデカトロン発見には至らなかった。今日はもう少し先まで探検する積もり。マドリッドで探す手も考えたが、マドリッドで当てがある訳ではないので、おぼろげでも記憶が残っているサンチャゴで探した方がマシと言うものだ。昨日、諦めた地点から更に進んで行くとデカトロン発見。なんだ、あと少し頑張れば見つかったんだな。 デカトロンはフランス辺りが本拠地なのかな?良く分からないがヨーロッパにはあちこちにある手頃価格が売りのスポーツ用品店らしい。日本で言えばユニクロみたいなもんか。ポルトガルの道で仲良しになったフィリップスが自分が着ているものを指差しながら「これもデカトロンこれもデカトロン」と笑わせていた。ジャージのズボンが欲しかったが、膝で切り離せる山用ズボンが数種類あったので片っ端から試着してみる。今は歩き続けたために痩せ気味だが、リバウンドした時のことを考えて少しウエストに余裕のある奴を買うことにする。その中で一番安い19.99ユーロのに決める。0.01ユーロだけ引いて割安感を演出するのって日本と同じだな。ソックスも買おうかと思ったが、どれもこれも3枚1セットなので止める。もうすぐ帰ると言っても余計な荷物なんか持ちたくない。 帰り路なので二人のマリア像の公園に寄ってみる。ちょうどそこへ20人ほどの団体巡礼が到着してきた。みんな黄色い矢印が大きくあしらわれた揃いのTシャツを着て誇らしげだ。ここからカテドラルを目指すと言うことはポルトガルの道のTuiから出発した人たちだろう。団体は何の心配も無しに歩けるので楽しいばかりなんだろな。ちょっとだけ羨ましい。暇なので公園内をあちこちうろついて丘の上にあった教会まで行ってみるが何てことなかった。 3年前に初めてサンチャゴに来たときに、当時仲良くなっていた5人で寄った黒猫と言うバルを探してみることにする。前にも探してみたことはあるが見つからなかった。今回もうっすらとした記憶を頼りに路地を歩き回るとやっと見つけることができる。このバルは人気店らしく、今日も狭い店の中は客で一杯。一応入っては見るがカウンターには客が鈴なりなので注文すること自体が大変だ。写真を一枚撮ってそのまま出てくる。まぁ懐かしいのが見られて良かったかな。 オブラロイド広場に戻ったら、バックパックを背負い、片腕は肘から下がなく半ズボンから出ている片足がすべて金属製義足の若い女性が到着してきた。周りにいる人たちも衝撃を受けているのが分かる。その凄い精神力に感服する。巡礼途中で会ったら仲間として称賛させてもらいたいところだが、こちらの今はお気楽スタイルに戻っているので止めておく。凄いとしか言いようがない。 さて昼はどうしようかな。サンチャゴでうろつくのも最後なので、たまには定食でも食べて〆てみるかと考える。実は4年も通っていてサンチャゴでまともな食事をしたのは2回しかない。一度スペイン巡礼に来ると毎回数本のカミーノを歩くのでサンチャゴヘは出たり入ったりしているので20泊以上はしているのにレストランは2回だけって、どんだけ節約してるんだよ。 それなら昨年、ギャエレ達と行ったレストラン MANOLO に行ってみよう。黒猫からはカテドラルを通り越した反対側にあるけど、暇なので歩くのは平気。ここも安い美味い大盛りの三拍子揃った人気店なので、既に入り口から行列が溢れ出ているのを見たら速攻で諦める。まぁ来る前からそんな気がしていたよ。運良く入れたら食べようと思ってた程度なので惜しくもない。(写真は昨年のMANOLO) まだ行ったことないけど、スーパー Dia があるらしい方へ歩いて行く。カテドラルからは1キロちょっと離れているかな?大よその勘だけが頼りなので外れる可能性もあるが暇なのでなんてことない。勘が外れたとしても別の店くらいは見つかるだろう。でもちゃんと勘が当たってスーパーに到着できる。1リットルビールにヨーグルト、チーズペーストにカット野菜、パン、リンゴ、ジュースを購入。パン半分とジュースは明日のマドリッド行き電車の中で食べる作戦だ。スーパーを出ると運がいいことに、メノールへの矢印があった。メノールって矢印を設けてくれてたんだ。初めて見たかもしれない。 シャワー、洗濯して早速買ってきたズボンを試し履きしてみる。かなり丈が長いな。て言うか私の足が短いんだろう。裾を切り離した半ズボンモードで履く分には問題ない。裁縫道具はないので、長い状態で履くときは仕方ないから裾を折り返すしかないだろう。ウェストはゲンコツが1個まるまる入る余裕がある。薄手を買ったので冬には無理だな。まぁ寒い時期に出かけることはしないので大丈夫かな。でもないか!今年だってまったく予測してなかった吹雪の中を歩いたもんな。そんな時のための対策くらい考えて出かけた方が身のためかな。 キッチンに下りて行って昼夜兼用のご飯にする。今日のメニューはカット野菜1袋にリンゴをトッピング、味付けはキッチンにあった塩とビネガーを拝借する。数日前から持ち歩いている味が薄いスティック状のクッキーも酒の肴に食べる。これは甘くないので結構いける。野菜は見た目大量だが1袋を軽く食べられる。Sさんとは別の日本人男性がやって来た。神戸からソロでやって来たTさんは私より少し年上か。この人とも楽しくお喋りができる。ベッドルームは私と同じ部屋だったので、廊下の談話スペースでもお喋りすることができる。日本人がいるとありがたい。 おまけ2 マドリッドへ につづく |