ポルトガルの道33 救いの神? Pontecesures 6月30日 日本出発から70日目 Variante Espiritual の道3日目、アロウサのアルベルゲ。キッチンで昨日仕入れたチョコロールケーキとコーヒーで朝飯。チョコロールケーキがもの凄く甘くて一口ごとに震えがくる(うそ)。青リンゴは水道で洗ってバックパックのサイドポケットへ。これは行動食の積もり。雨がぱらついているので、止んでくれないかな。 ![]() ![]() 次に出てきた大きな町の中で完全に迷う。もう何が何だかわからない。暫く立ち尽くしてGPSと睨めっこするが、相変わらず電波をキャッチすることができない。ビル街がある訳じゃないのに電波が捉えられないと言うのは、この厚い雲のせいかな?こういう場合に当てにならない勘を頼りに進んでしまうと痛い目に遭うのは学習済みなので、誰かやってくるのを待っていると、スーパーらしき建物から男性が出てきたので走りよって教えてもらうことにする。この人が又親切な人で、私のタブレット地図を見て現在地を教えてくれる。「今はここで巡礼路はこっち。目指す方向はこっちだよ」と。自分が想像していた方角とは全然違う方を示すので不思議のようだった。まったく方向を見失っていたことに改めて気づく。だから迷ってるんだけどね。でも、教えてもらったお陰で現在地と方角が分かれば一安心。むちゃグラシアスとお礼を言って来た道を戻ることにする。 ![]() ![]() 11:40、山の中にバルがあったのでコラカオとクロワッサンで2.4ユーロ。小さなカステラがおまけで付いたが、昨日の巨大ボカディージョ・ビール付きが同じ値段と思うととても高い。でもこれが通常価格だ。昨日が安すぎたのだ。 ![]() ![]() 小山を降りて舗装路に向かっていると民家から子犬がキャンキャン鳴きながら飛び出してきた。攻撃色丸出しなのでこちらも持っているスティックを攻撃用に持ち替えると家人が慌てて犬を制止したので、それ以上近づくことはなく丸く収まる。そういう犬は繋いどけよ。 通りに大きな八百屋があったので缶ビールを買って隣の駐車場でごくごく。余りに先が長いと途中で飲むことはしないが(ほんとかな?)、もう目的地が近いので飲んでも大丈夫だ。八百屋でもパン屋でもビールを売ってるのでとても便利。 街に入って来て、そろそろ3日前に分かれた巡礼路との合流地点が近いかなと思っている所に道路反対側を歩くおばちゃん巡礼を発見する。じゃぁここが本線と合流する地点だと喜ぶ。おばちゃんに挨拶しようとしたが、私には気付かずフラフラと民家の玄関先に腰掛けてしまった。あんな所に座りこんでしまうとはよっぽど疲れているようだ。顔をあげてこちらを見たので手を振って挨拶。そのまま進む。すぐ屋根つきのバス停があったのでバックパックを降ろし、タブレットを出して位置をチェックしていたら、道路を渡っておばちゃんがやって来た。この人、カミーノを見失ってたので仕方なく大きな舗装路を歩いていたらしい。そこへ私が現れたので救いの神と思ったようだ。GPSでアルベルゲを探してた所だったので、「あんたもアルベルゲに行きたいのか?」と聞いたら「そうだ、あと何キロか?」「あと400メートルだ」おばちゃんビックリして「 only 400m !? 」と聞きなおしている。道を見失い疲れ果ててたようでアルベルゲが近いと知って更に喜ぶ。良かったねー、おばちゃん。 ![]() パドロンはサンチャゴの遺体を乗せた小船が漂着した町で、小船を繋いだと言う船つなぎ石が教会の中に祀られている。アルベルゲの隣には大きな教会と、すぐ近くにはサンチャゴがスペイン宣教で最初に説教した丘もあるので、ポルトガルの道では超有名な町だ。みんなパドロンに泊まりたいと言うのは当然のこと。私も2年前はパドロンの公営アルベルゲに泊まって楽しい一夜を過ごしたことがある。でも今回は泊まったことのないこっち。こっちにして正解だった。 ![]() 後から女性がやって来たが、この人は巡礼ではなくオスピタレラの一人のようだ。女の子が「今日は巡礼が二人泊まる」と報告している。この様子だと、きっと誰も泊まらない日がしょっちゅうある気がする。来ても来なくても受付はいなくちゃならないので張り合いがないだろなと気の毒になる。誰かポルトガルの道を歩く予定の人がいたら、ここ Pontecesures に泊まってやってください。パドロンの公営よりずっと快適です。 女の子にスーパーの場所を尋ねたら女性と二人で教えてくれる。とても近いと言ってたが、教わったとおりに歩かなかったのか、随分と離れたスーパーまで行ってしまった。大手チェーンの Froiz でカット野菜に、いつもよりちょっと良いチーズ、1リットルビール、ヨーグルト2、バゲットパン、バナナ、ネクタリンに玉子6個で合計5.12ユーロと格安。今回もカードでお支払い。カードとても便利。パンは焼き立ての熱々なので帰りながら千切って食べ出してしまう。 ![]() ![]() お陰で明日泊まる予定のサンチャゴ・メノールのアルベルゲに予約を入れられた。メノールは巨大アルベルゲなので予約無しで行ってもほぼ泊まれるが、Hotels.comから予約すると結果的に10%の値引きと同じになるのが分かったので、出来るときは予約するようになった。 セリーナはへとへとだったが、シャワーして一息入れたら復活したようだ。今度はベッドで足のマメをつぶしだした。針で突き刺すようなので携帯用の消毒ガーゼをあげるとさっさと拭いている。結構痛むらしいから沢山持っている痛み止めを5回分上げてみると、すぐ1粒を口にした。よっぽど痛いんだな。それなのに巡礼路を見失って精神的にも肉体的にも疲れ果てていたので大層辛かったんだと思う。みんなマメが出来ても歩き続けるのでエライです。 この痛み止めは40日も前のポンフェラーダの薬局で処方してもらったのだが、医者の処方箋のお陰で3ダースを1ユーロの激安で手に入れたものだ。今はもう飲まないで済んでいるが、有意義な使い道があってよかった。 ポルトガルの道34へつづく |