Fatima4 買い物注意報  Redondela

6/30(日) Ponte Vedraのアルベルゲ。ヨーグルトにパンとインスタントコーヒーで朝ごはん。今日はのんびり歩く積もりだったが、ファティマへの青矢印がサンチャゴへの黄色矢印に比べ50分の1位と特別少なく、矢印がない分岐で毎回悩む。昨年はこのアルベルゲにやって来る道は舗装路を歩いて来た筈だが、また巡礼路が変更になっていてずっと森の中を歩く道に変わっていた。まぁこっちの方が気持ち良く歩けるので結構だ。それにしても良くこんな道を見つけるもんだ。この辺りの巡礼友の会が定例集会のたんびに新しい巡礼路を探しているのだろうか?

 山の中で迷い、やっと黄色い矢印を見かけたと喜んで、その逆を歩いて行ったら知らない町に出てしまう。本当はローマ時代の橋があるPonte Sanpio を目指してた積りが隣町だった。さっきの黄色い矢印は、どうも別ルートからポンテベドラへ案内する矢印の気がしてきた。地元民にPonte Sanpio はどう行けばいいのか聞いたところ、私の思ったのとは違う方向を指差す。え、でもそこに幹線道路があるのでそっちじゃないの?と何となく言ってみるが、それは違うそうだ。まぁ地元の意見に従った方が身のためだろう。言われた方向へ歩き続けるとやっとのことで見覚えのあるPonte Sanpioの町中へ入って来た。ローマ時代の長い橋があって、その昔、あっちとこっちでフランスとスペインが砲撃戦をやったそうだ。

 しばらく歩いた先に巡礼らしき人を見たので安心するが、交差点でまた分からなくなってしまう。地元のおばちゃんが居たのでレドンデラ方面を教えてもらうと、また自分が思ってたのとは逆だった。自分の勘が狂いっぱなし。おばちゃんに「レドンデラ」と言うと最初通じなくて、こっちでは「レドンデーラ」と発音することが分かった。「Le Dondela」かと思ってたが「Redondela」だった。

 向こうからやって来た巡礼が重たそうなレジ袋を提げていて、すれ違う時になったら中の果物をくれると言っている。二つばかり取ってみたらもっと取れというので5つ貰ってみる。なんだろなこれ?食べてみるとほんのり甘い。プラムと言うものかな?その後、道筋にこれと同じ果物が鈴生りになっている木が時々見受けられたので、これらから自由に収穫したようだ。今が最盛期らしく、収穫しない木の下は熟し切って落ちた実が沢山転がっていた。

 レドンデーラの街中へ入って来たがこっちからやって来ると意外なほど町が広くてやっとアルベルゲの前に到着する。1時20の到着なので既にアルベルゲはオープンしていて行列の最後尾なのか4人の巡礼が受付をしていたのでその後ろに並ぶ。

 チェックインして6ユーロのお支払い。ここはポルトからのセントラルルートと海沿いのラコスタルートが出会う町なので沢山の巡礼が集まるところだ。上段ベッドしか空いてないかなーと思ったが、壁際の下段ベッドがまだ空いていたので運が良かった。しかし不運もあった。今日は日曜日なので町のスーパーはことごとくシャッターを下ろしていたのだ。この町はそこそこ大きいから大手スーパーのFroiz,Dia,Eroskiのみっつがあるのに大手は全滅。小さくてもいいからティエンダを捜し歩く。でも幾ら歩いても閉まった店ばかり。仕方ないから途中で見かけた唯一開いていたパン屋に入る。缶ビール2本と明日の朝食用にチーズ・ハムが挟まったトルティージャ1.2ユーロを買う。同じビールがスーパーだと0.65ユーロで買えるのだがやっぱりこういう店だと1本1ユーロと割高だ。スペインには定価というものがないのだろうか?

 アルベルゲに戻ってガランとした談話室で持ち歩いている塗るチーズと安物スナック菓子を肴にビールを飲む。昼兼夕飯はどっか店で食べるっきゃなさそうだ。これからも日曜日は気をつけよう。

 この辺りは日記に書いてないし記憶にも残っていないが食べた写真だけは3枚しっかり残っている。一皿目がたまご焼きで二皿目は焼き魚に厚切りのポテトと大好きなピニエント・デ・パドロンが数個載っている。デザートは生クリームが添えられた自家製プリンだった。ワインは白を飲んでいる。写真を見ると思いだすが、この前後をまったく覚えてないのは何でだろう?やっぱり詳細な日記は重要だ。

 夕方、明日のファティマへの道を確認に町外れまで歩いてみる。何しろ朝は向こうからやって来る巡礼が皆無なので前日に確認しておくのが吉だ。サンチャゴを目指すのと違って毎日緊張してなくはならない。リアル路頭に迷うを毎日繰り返している。


Fatima5へつづく