Fatima22 ファティマ到着 Fatima 7/18 Caxariasのホステル、パンと飲むヨーグルト3本で朝飯。最近はこの飲むヨーグルトが気に入って良く買っている。普通のヨーグルトはスプーンが必要で食べた後のスプーンは再利用のため綺麗にしないとならないけど、これなら飲むだけで済むので簡単。 今日、ファティマに到着してしまうので、食べながら今後の予定を紙に書きながら綿密に立てる。ファティマには2泊してからバスでサンチャゴかA Corunaへ移動し、A Corunaで世界遺産のヘラクレスの塔を見物してからフェロールへ移動。どちらかで一泊してから歩きだす予定。イギリス人の道を5日間で歩き終えてからフィステラ・ムシアの道を歩くと合計で凡そ12日ほど必要。巡礼最期の地ムシアではいつも3泊入れてるので全部で半月掛かりそう。帰国のためにマドリッドへ移動するのが8月6日なのであと18日か。2、3日の空白が出そうな気がするがどうなるかな。 7時20でっぱつ。上り下りが何度も繰り返されて、さすが山の中の聖地ファティマが近くなったと感じる。4時間歩いた所に急坂が現れた。およそ200mくらいの長い急坂で直線で上る一番苦手なタイプだ。炎天下、一歩一歩杖を突きながら休むことなく上って行き、半分まで登った所で頂上付近に木陰があるのを確認できる。てっぺんまで上ったらあそこで休もうと頑張る。更に近づくと木陰で休んでいる巡礼が3人いるのが目に入った。私が上ってくるのをずっと眺めていたようだ。「ボンディア」ポルトガル語のおはようだが、お昼に会ってもこれしか言えない。ポルトガルの男3人組でなんと三世代の家族だった。じいちゃんに父親と息子。へー、これはまた珍しい組み合わせがいたもんだ。親子は時々目にするけど三世代は初めて会ったよ。素晴らしいな。じいちゃんは私より少し上に見えた。どこからスタートしたのか聞き逃したが、ゴールはポルトだそうだ。ファティマまではあと5キロだと教えてくれる。互いに「ボンカミーニョ」と言いあってバイバイする。 どっかの町外れに入って来ると日本で言えば公民館のような建物の外で老人たちがランチをしているようだ。その中の一人が私に気付いて「ボンカミーニョ」と言ってくれたら、他の老人もみんな同じように声を掛けてくれたのが嬉しかった。オブリガード。 昨年寄った町のパン屋がさっぱり現れないので、次に出てきた大き目の町がそれかなと思っていたのでファティマだと気づかなくて、でも形に特徴のある大きな十字架をてっぺんに頂いた教会が現れたのでファティマだと分かった。とうとうファティマ到着~。フランス・スペイン国境の町Irunを出発してからスペインを横断しポルトガルは3分の2を縦断、64日掛かった。距離にして凡そ1300km。長かった~。 聖地ファティマなので取りあえずバジリカへ行く。教会の中は今日も沢山の人たちでいっぱいだ。マリア様に会ったという三人の子供たちの墓を訪問。二人は預言通り早死にしたので並んでいるが、もう一人は長生きしたので聖堂の反対側に埋葬されている。と、これは勘違いだったと気づくのは明日だ。 広場に戻ってフェイスブックに投稿するための写真を撮ってもらう。そのあとやることは明後日サンチャゴへ戻るためのバスの手配だ。バスターミナルは覚えているので広場から直行。乗る日にちと行き先を書いた紙を見せてすんなり買うことができる。20-07-2017 09:15 45euro とチケットに打ち出された日付を確認。サンチャゴには18:15に到着予定。これで戻る足はオーケーだ。 さて、明後日はこれで完璧なので次は今晩の宿探しと忙しい。途中であったカプチン会修道士が教えてくれた宿カプチーノを探す。ファティマはそんなに広くないし道も単純なので迷うことなく辿り着くことができる。でもこれって無人ぽいんだけどな。扉は閉ざされてるし人の気配もない。ホームページで見たのは賑やかな写真で紹介されていたので実際とは随分違うようだ。宿泊料金はホステルと同程度のようなので、泊まれなくても惜しくもないかな。どっちみち泊まることは出来なそうなので、第二候補のSao bent Labreへ歩いていく(歩くっきゃないけど話のリズムで「歩いていく」)。 Labreの門を入ると丁度、女性巡礼を案内している人がいた。クレデンシャルを見せて宿泊をお願いする。2泊したいと申し出るが1泊のみとのこと。じゃぁもう1泊は安いホステルでも探すか。昨年と同じ部屋へ案内されながら「昨年も泊まって昨年はこうで今年はこうだ」と言ったら急にフレンドリーになって、2泊がオーケーになった。カプチンが駄目になったので明日は25ユーロのホステル泊まりと思っていたのでこれはラッキーだ。このアルベルゲは徒歩で辿り着いた巡礼しか泊めない決まりがあって、無料で泊めるとの情報もあるが現在はドナティーボになったようだ。それでも2泊なら10ユーロで済んでしまうので大助かり。 シャワー洗濯して買い物へ。ここからは少し離れた所に大きなスーパーがある。今日も定番の常温1リットルビール、パン1袋にゴルゴンゾーラチーズとスイカじゃなくて珍しくカットされたメロンを買ってみる。おやつにスナック菓子で6.32ユーロ。さてこのメロン、食べて見たら間違ってカボチャを買ってしまったかと本気で思ったほど硬い。でも味はほんのりメロンなのでやっぱりメロンのようだ。キッチンに砂糖があったので振りかけてレンジでチンしてみるがやっぱり硬いし美味くもならない。スペインおじさんがやって来て「ボンダラベッチョ」と声をかけてくれるのが虚しく感じる。勿体ないのでゴリゴリ音を立てて食べきるが、これは失敗した。何が失敗かと言うと夜中に腹具合が悪くなりトイレで二度戻してしまった。食あたりだと大変だけど単なる消化不良だけらしいのでまだ良かった。カットメロンなんだから店が切った時点で硬すぎなのが分かるだろう!スーパーに文句言いたくなった。 このアルベルゲは特定の建物でしか Wi-Fi 電波が捕まえられないが、そこはまだ鍵が掛かっていて入ることは出来なかった。でも外の椅子に座って試したら問題なくネットができたのでサンチャゴの宿を予約しておこう。Booking.comで検索すると定宿のメノールはフルなのか出てこないので、前から気になっていたアルベルゲ、ルーツ&ブーツを取ることに成功。Bookingcomは日本円で決済なので2,166円の17.85ユーロと半端な料金だった。18ユーロってことかな?やっぱり二段ベッドの10人部屋。明日はファティマでのんびりと骨休めの一日にする。 Fatima23へつづく |