Fisterra_Muxia9 サンチャゴの休日2 Santiago de Compostela

8/5 サンチャゴ・メノールのアルベルゲ2日目の朝。連泊でも9時になったら掃除の時間なので午後になるまで外に出てなくてはならない。必要な物をナップザックに移してメノールを後にする。取りあえず行く所はカテドラルしかないな。カテドラルは内部の修復に移っているので工事現場のようだ。て言うか丸ごと本物の工事現場。当然、ミサはないけど中に入ることは出来る。早朝でガラガラだからのんびり内部を見て廻る。大きな宝石がちりばめてあるサンチャゴの像も早朝なら見張りはいない。ここぞとばかり色とりどりの大きな宝石を撫で回してみる。

 靴の中敷がへたって来てるし帽子もおんぼろになっているのでデカトロンに行ってみる。帽子は希望の山用タイプは高かったのでキャップタイプだけど首筋を守る布付きなので見ためより実力がありそう。中敷きはひとつだけあったけど薄いジェルタイプで役不足ぽい。日本の百均で売っていそう。これだけじゃ長距離歩きには持たないだろうと思って古くなった中敷も捨てないで取っておくことにする。取りあえずは両方とも必要なのでイマイチと思いながらも買ってみる。どちらも10ユーロがちょっぴり欠ける値段だった。

 広場に出たら台湾青年と再会する。お嬢さん二人がいないのでどうしたのかな?3人は巡礼中に知り合いになって、同じ台湾人と言う事で暫く行動を共にしていただけだったようだ。女の子二人は既にマドリッドへ向かったそうだ。青年に名前を書いてもらうと読めない漢字を書いたので隣にカタカナでルビを振っておく。ウ・ユーシャンと読むそうだ。カッコして「台湾」と書いたら、台湾の漢字で同じ事を書いてくれる。湾は何となく読めるけど台はまったく別の漢字だった。ユーシャンは明日ポルトへ移動して観光とのこと。やっぱり巡礼後にポルトガルへ行く人って多いんだな。私も4年前は巡礼後に日数が余ったので2日間のポルト観光に行ったことがあったので、近いし有名な観光地なので時間潰しにはもってこいという所だ。

 今度はムシアのアルベルゲでボランティアしてたハンガリー男性ディビットと再会。ディビットはムシアのデルフィンで11日間ボランティアをしていたそうだ。ちなみにデルフィンは毎年数人のハンガリー男女がボランティアしている。もしかしてハンガリーでは有名なんかな?今日はユーシャンと同じくバスでポルトに行くそうだ。じゃぁきっと同じバスかも知れない。ポルト大人気。今度もまた互いのカメラでツーショットしてバイバイ。私が被っている帽子がさっきデカトロンで買ったやつです。

 11時を過ぎたので巡礼者のミサが行われるサンフランシスコ教会へ。聖堂の隅に人だかりがするので行ってみる。スタンプでも貰えるんかな。あ、思い出した。ここでも巡礼証明書(なのかな?)を発行するんだった。良かったクレデンシャル持ってたよ。寄付には1ユーロコインを入れさせて貰って証明書をゲットだぜ。でもここって巡礼オフィスみたいにスタンプのチェックもないし質問も何もされなくてさっさと証明書を発行してくれるので有りがた味がイマイチだった。もらって置いて勝手なこと言ってるけど、証明書にスタンプを押してくれるだけで自分で日付と名前を記入するんだもんな。

 来たときはガラガラだった聖堂内もミサ15分前になったら人が沢山入ってきて12時には立ち見の人(こら)まで出るようになった。よくこんだけ多くの人が毎日サンチャゴにやってくるもんだと呆れるやら感心するやら。サンチャゴでは多くの人が帰国までの日程調整するだろうから、そのせいでここには巡礼の通過地より何倍も巡礼がいるようだ。

 ミサ後は土産物屋を徘徊してTシャツの価格調査。4年前のように5ユーロなんてTシャツはひとつもなくて最低でも6ユーロだった。カテドラルのお土産コーナーのTシャツが4ユーロだった気がして行ってみる。でも思い違いで値段を聞いたら16ユーロもしていた。一番安いシャツでも土産に5枚も買ったら一日の目標生活費を軽くオーバーしてしまうので、土産にTシャツは諦める。

 今日はスーパーのフロイスがやってる日なので買出しに向かう。カット野菜、サイコロチーズ1袋、ワイン、ニンニク味のラスク(マイブーム)、トマト、桃、オレンジジュース1リットルで5.45ユーロのお買い上げ。ワインは1.3ユーロなので円なら160円くらいかな?この位の値段でも十分美味しい。元々ワインの良し悪し分からないし何飲んでも同じ。メノールの巨大キッチンで買ってきた物をテーブルに広げて一人だけど2時間くらい掛けてのんびり戴く。昨日の木の実入り黒パンは少し硬くなっていた。ワインは4分の1ほど残す。飽きたら無理して飲みきらない方が良い。後で飲む楽しみが生まれるし。

 夕方、詰まらないのでキッチンへ降りていって残したワインをパンを肴に飲むことにする。まだ飲み足りないので売店の高い缶ビール1.2ユーロと小さなヨーグルトを買う。どちらもスーパーの倍の値段だ。セミナリオの名が泣くぞ。暇つぶしなので明日のタイムスケジュールを逆順にして書き出してみる。
9:45 バス発車
9:25 バスターミナル到着
9:00 メノール出発
7:30 起床
随分ゆっくりでいいんだな。例年、マドリッドへは電車で移動だったが、チケットが買いづらい関係で今年は初のバス移動となった。マドリッドへ10時間の旅。今からうんざり。

 マドリッドのバスターミナルは幾らか土地勘があるモンクロワと思っていたが違って、Estacion Surと言う南バスターミナルらしい。午後7時にバスターミナルに着いたとしても、ここだとアトーチャ駅迄そこそこの距離があるし、予約した宿まではその倍の距離がありそうだ。オスタル到着はスムーズに行ったとしても8時半にはなりそうだな。知らない土地で余りスムーズに行ったことないし。でもスペインは日没が10時なのが救い。暗くなる前にオスタルに着ければ御の字だ。今の内にできるだけのパッキングを済ませて早寝。


Fisterra_Muxiaの旅これにておしまい。
明日はマドリッドへ向かいます。