Ingles3 坂が増えた? Miño

7/23 Nedaのアルベルゲを7時40に出発。ポルトガルならまだ6時台なので外は夜明けって感じがする。薄暗いけど同じ時間に出発した巡礼が前後に数人いる状況が嬉しい。同じサンチャゴを目指す有難さをかみしめる。3年前はアルベルゲを出てから暫くのあいだ海沿いの遊歩道を歩いた筈だが、ここでも巡礼路は変更になっていて、すぐ海沿いから離れた町の中を進むようになっていた。本当に巡礼路って頻繁に変えるんだな。

 次の町中で矢印を見失ってしまった。ちょうどそこには教会があって、事務室には早朝だけど明かりが灯っていて仕事をしている女性がガラス越しに見えた。コンコンとガラスを叩いてカミーノを教えてもらうことに。でもこの女性はカミーノは知らなかった。わざわざ出てきてくれて、更に近くの店まで走って行って教えてもらっていた。親切なセニョーラにムチャグラシアスと言って歩き出すが、ハッキリとしなかったので半信半疑。でも暫く歩いて行くと黄色い矢印を発見できて一件落着する。海が近いのでか、山全体を朝靄が覆っていて中々幻想的な風景が町の向こうに見えている。

 次の町外れにスーパーGadisがあったので、飲むヨーグルト330mlとバナナの小さいのを5本仕入れる。2ユーロ弱。ヨーグルトを飲んでいると、離れたところを巡礼が通り越して行ったな。予想したより巡礼は多そうだ。

 山の中でカミーノの分岐を見落としたと思って戻りだすと向こうから女性二人組がやってきたので間違ってなかったんだと気づく。すぐ後からは長身のお父さんと小学生の女の子の二人組も追いついて来た。みんな昨日のアルベルゲで一緒だった人たちだ。サンチャゴを目指すカミーノの良いところを満喫できてる。女の子は道端にあった無人のブローチ販売でひとつ買ってもらうらしく慎重に選んでいる光景がほほ笑ましかった。

 11時台にPontte de Umeの町に入った。前を歩いている4人がカミーノを少し外れたアルベルゲに向かったので、スタンプでも貰うのかなと自分も付いていく。ここのアルベルゲはネダから近すぎるので前回も泊まったことなくて、今回も通過の予定だがスタンプは欲しいので入っていくと、昨日のネダのアルベルゲでも一番乗りしていた青年二人が既に小部屋のベッドで寛いでいた。受付が1階に見当たらないので2階に上がっていくと前を歩いていた4人もベッドの用意を始め出していたので「えっ」と思った。みんなここに泊まるのかと少し意外だったが自分も泊まろうかとは思わなかった。あと10キロちょっと歩いてMinoを目指そう。偉いぞ自分。何ちゃって、実はサンチャゴ祝日の7/25が近づいているので宿はコンプリートが続出の模様。なので3日後と4日後のアルベルゲは既に予約済みなので歩かざるを得ない状況なのだ。こんなことする年は初めてだ。やっぱりサンチャゴ巡礼は7月半ば迄に切り上げるのが良いようだ。オスピタレロは居ないしスタンプも分からないらしいので、そのままウメの町を後にする。

 ウメの町の坂が急なのは覚えていたが、こんな急坂だったかなーと思えるほどの勾配だった。しかも延々と続いている。前を軽装の女性巡礼二人が歩いていて、あの婆ちゃん二人連れも登っているのが目に入った。ホント、婆ちゃんは大変そう。今日はさすがにバテているのか、息子だか孫だかが婆ちゃんのバックパックも背負ってあげてる。親孝行(か婆ちゃん)を絵に描いたような二人。

 ひたすら歩いてMiño(ミーニョ)の町中に入り、町を通り越した外れにあるアルベルゲに2時過ぎ到着~。今日の行程はこんなに坂があったかなーと言うほど坂だらけだった。記憶より遥かに坂が多かったので、もしかして体力が落ちてるのかな?隣の消防署からやって来たらしいオスピタレロが既に詰めていて、私が最初の到着だそうだ。きっとこの人は本物の消防士だろう。シャワーやベッドルームを一通り案内してくれて、好きなベッドを選べばいいそうだ。こういう大雑把なのが一番好き。

 シャワー、洗濯が済んだらスーパーへ買出し。どうせ冷えたビールは買えないだろから途中のバルで冷えたビールを一杯飲んでしまおうか誘惑があったが我慢してスーパーで1リットル常温ビールを購入。今日はMahoビールだ。同じ値段ならやっぱりいっぱい飲めた方が嬉しい。スーパーEroskiはシエスタやってないので有難い。パン1袋と別にバゲットパンも買ってみる。カット野菜にトマト2個、ファンタオレンジに今回初の瓶詰めアスパラも購入。合計で7.2ユーロのお買い上げ。こないだ飲んだ1リットルビールは80円程度と安かったけど、余りに安いのは味がイマイチの気がしたので今日は有名メーカー品のマホーにしてみた。それでも1リットルで1.35ユーロ170円位です。アスパラを加えたサラダは一段と豪華に見え、贅沢な気分にさせてくれる。

 キッチンで一人宴会。小さなクロワッサン風のパンは良く買っているが、いま食べれば「クロワッサン風」だが持ち歩くとバックパックの中でひっ潰れてしまうのでどこがクロワッサン風だか分からなくなってしまう。今日はパンをいっぱい買ったので腹いっぱい食べられた。婆ちゃん達も到着してきてアルベルゲが幾らか賑やかになったが、ここのベッド数は多いのでまだまだ空きがいっぱいある。


イギリス人の道4へつづく