北の道11 世界遺産ビスカヤ橋見られた 5/25 ビルバオのアルベルゲ。睡眠導入剤のお陰で5時40までぐっすり寝られる。今回の巡礼では睡眠導入剤をいつもの倍くらい持ってきたので使い放題。でも、これはと思う時でないとなるべく利用しないようにしている。出来れば自然に寝られるのが一番だから。 6時半に食堂へ。朝食は7時からと言うことらしかったが、多少早くても良いらしい。トーストにジャム、マーガリンとコーヒー、コラカオと簡単な朝食だが満足だ。 昨日、アルベルゲが分からなくて困っていたコリアのお姉さんを案内してあげたお礼なのか、ミニトマト、チェリー、メロンを一杯詰めたジップロックをもらえる。昨日、グッゲンハイムから帰ってきたときに大量の果物を下げていたのは、もしかして私にもプレゼントしようと思ってのことだったのかも知れないと思った。名前を書いてもらったらミシェル・チョウさんとのこと。コリアンらしからぬ名前だけど、韓国では欧米ぽい名前もあるのかな?昨日は分からなかったが、こんなに丁寧にお礼をするところを見ると、アルベルゲが見つからずに切羽詰っていたのかも知れない。歩いている途中で食べさせてもらったところ、これが驚くほど美味かった。 歩き出してしばらくするとイタリア青年がやってきた。足を痛めたそうでビルバオで2泊したらしい。完治はまだしてないので歩くのがとても鈍い。次にベンチがあった所で休んでいたら愛想の良いコリアの兄ちゃんがやって来た。お喋りしてる間、持っていた小型扇風機で私に風を送ってくれている。飴を2個上げてバイバイ。 これ以上ないような立派なサイクリングロードを歩き、ベンチがあったのでビスケットを食べながら小休止。日記もついでに書いておく。3年前と巡礼路が明らかに変わっていて、ポルトガレテのビスカヤ橋を民家の屋根越しながら見られてラッキーだ。3年前はビスカヤ橋とはずっと離れた所をカミーノは通っていたので世界遺産のビスカヤ橋がまったく見えずに残念だった思い出がある。 ポルトガレテの町を通り越した辺りで見覚えのあるサイクリングロードとやっと合流する。ずいぶんと長いサイクリングロードだな。そこを過ぎるとサイクリングロードと離れて小さな町へ続く分岐が現れた。3年前は腹ペコだったので、食べ物を求めて町方面へ歩いた分岐だ。今回は腹も減っていないのでこのままサイクリングロードを行くことができる。 今日は殆どが舗装路歩きなので足の裏が疲れてきて肉刺ができるかと心配になる。ポベーニャ手前のベンチで昨日のビルバオ市内を一緒に歩いた女性が休んでいたのでちょっとお喋りして通過。今晩は同じポベーニャのアルベルゲに泊まるようだ。 ポベーニャは海岸沿いの小さな町。その手前にもリゾート地みたいな町があって、ここで巡礼路を見失う。でもどっちにしても海岸沿いを左に行けばポベーニャに着く筈なので海岸から離れないように歩き続けると、道端に店を広げている黒人グループを発見。この風景は覚えているので、もうポベーニャが近いことに間違いないと確信する。ほどなく特徴のある橋も現れる。渡り終えて行くと朝会ったコリアン青年とすれ違い、アルベルゲはオープンしていることを教えてくれる。彼はまだこの先のオントンまで行くそうだ。 ポベーニャの公営アルベルゲに到着~。まだオープンし立てらしく巡礼が列を作って順番を待っている。その中に日本人のSさんも発見する。ここもドナティーボなのでいつものように5ユーロ札を貯金箱みたいのに入れさせてもらう。シャワーは男女別で1つずつしかなく、既にSさんが扉の前で空くのを待っていた。オープンし立てでみんなシャワーを浴びたいだろうから、着いてないといつ浴びられるか分からないので自分もSさんの後ろに着くことにする。Sさん相変わらず飄々として面白い。 外のテーブルで缶ビールを飲んでいる人がいたので、どこで買ったのか聞いたところ数キロ戻らないとならないそうなので却下。きっとあの迷った海岸沿いの町のことだろう。イスに座って足裏をもんでいたら、ご婦人が自分の愛用のトゲトゲボールを貸してくれる。足の裏に置いてぐりぐりするとマッサージになるそうだ。折角なのでグリグリやってみると、多少痛いけど確かにマッサージ効果はありそうだ。この女性は数人のグループで、みんなリュックの他にコロコロバッグを持っている。バッグは毎日配送サービスを使い、自分たちは歩いて巡礼しているらしい。チェックインの時に私の前に並んでいた人たちだ。ビルバオとポベーニャ手前で話した女性も到着してきた。ビルバオではグッゲンハイムもちゃんと見てきたそうだ。膝を故障したイタリア兄ちゃんも到着してベッドはほぼ満杯になってきた。 巡礼定食を食べたいのだが、こっちは時間にならないと食べられないレストランがあるのでじっと待つ。でもこの店は17時と早い時間から食べられるのでずっとマシ。中には19時とか20時から夕食なんて店もあるから油断できない。Sさんと一緒のテーブルに座っているとソロの男性がやってきたので一緒のテーブルを勧めてみる。この人がどこの人で何を話したのか日記に書いてないので不明。 今日は舗装路歩きが続き疲れたけど、今はまったり過ごして極楽です。明日は絶景の中を歩けるので楽しみ。 北の道12につづく |