北の道12 フィエスタ de 闘牛場 5/26 ポベーニャのアルベルゲを7時前に出発、小雨。特徴のある橋方面に戻ってから長い石段を登りきると絶景が待っていた。ほんとこの景色は疲れを忘れさせてくれる。断崖そばを歩いたり素掘りのトンネルを通ったりと変化に富んでいる。天気がイマイチだけど暫くはルンルン歩きだ。 9:50、Moino村にあったバルでコラカオとトルティージャでエネルギー補給。バルのおじさんが近道を教えてくれる。あれ?でもこれって前に歩いた自然のアスレチックみたいな所は通らないんじゃないのかなと気づくが、歩き始めてすぐあった分岐で後ろを振り返るとおじさんがこっちを見ているので好意は無駄にできないから教わった通りにカミーノを外れる。歩き続けて行くと、やっぱりアスレチックは迂回してしまったようだ。あそこって危険はあるけどすっごく面白い道だったのでちょっと残念。少し行くと新しいトンネルがあったので、もしかしたら古いカミーノは使われなくなったのかな?危険だったし。 Castro UrdialesのアルベルゲはGronzeの紹介文ではNo tiene(時間なし)になっていたので、いつ来ても中に入れると喜んでいたが、入り口のお知らせにはオープン3時と書かれていて扉は開かなかった。がっかり。時間はまだ11時半なので待ち時間たんまりだ。ずっと待っている横を十数人の巡礼が通り過ぎていくのでちょっぴり恥ずかしいものがある。でも今年は故障対策で無理は禁物と戒めているのでここも我慢だ。張り紙には電話番号も書かれているので、もしかしたら電話したら開けに来てくれるタイプなのかもと思って、だれか電話持っている巡礼が来ないかなーと期待する。電話しない場合はずっとクローズしっ放しだと最悪だし。海岸線で追い越した赤いバイオリンケースを持ったアメリカの女の子が来たので電話してもらったところ、3時オープンで間違いないそうだ。女の子もここに泊まるらしく芝生の上に座って何か食べだしたので安心する。 Sさんが3時間遅れで到着してきた。道を間違ってしまったらしい。ドイツのおじさんも到着。待つ人が増えると何となく嬉しい。待っている間にスーパーを下見に行ってくる。2時にシエスタで閉まるそうなので、すぐSさんを誘って買出し。1リットルビールのほかに色々買い込む。バイオリンの女の子にも教えた所、私の荷物を見ててと行って買出しに行ってきた。でもこの子は果物を2個だけしか買ってこなかったな。そんなんでいいのか?それとも食事はいつもレストランなのかな。 時間になったら黒人青年がやってきて、この人がオスピタレラだった。自分が一番なので気に入ったベッドを確保する。その後、ぞくぞくと巡礼が到着してきてベッド上段までいっぱいになる。定員16人とこじんまりしたアルベルゲはあっという間にコンプリート。最後のおじさんはキッチンテーブルの上にマットを敷いて寝ることになった。それでも泊まれるからマシなほう。その後、自転車のカップルとか4時半になって3人の疲れたおじさんがやってきたが、当然のことながら泊まることはできない。でもこの町はそこそこの規模なのでお金を余計に出せば宿は幾らでもあるだろう。やっぱりこんな時間まで歩いちゃいかんよ。特に、公営アルベルゲは予約は一切できないので公営に泊まる積もりなら尚更。 隣の元闘牛場が騒がしいので入口のポスターを見てたら入れと誘われる。闘牛じゃなくて町のフィエスタ(祭り)らしい。フラメンコの衣装を着たおばさまとか何人も居るので踊りが見られたらラッキーだなと思いながら見渡していると、バルみたいなカウンターでは飲み食いしてるので、ワインを飲んでやろうとコインを握りしめ待っていると先程入れてくれたおじさんが「そこでチケットを買うんだ」と教えてくれる。ワイン1ユーロ。飲んでるとパエージャの小皿も貰える。面白い経験なので写真を頼んだら知らない女性が一緒に入ってきた。よっぱらいか?残念ながらフラメンコは始まらなかった。 しばらく後にまた闘牛場に行ってみると、先ほどの賑やかなカウンターには誰もいなくて、隣の部屋の長テーブルにみんな座ってこれから食事会でも始まるようなので帰ってくる。 北の道13につづく |