北の道20  夜中に騒ぐ女性 LLANES

6/3 bustio のアルベルゲで朝食を食べさせてもらう。丼サイズのマグカップでコーヒーとトースト。昨日の宿泊者のほぼ全員が一緒に食べだした。みんなニコニコして和気藹々なので一緒に写真を撮りまくる。

 朝食だけで夕飯が付かなかったけど、部屋がオスタル並に良かったのとオスピタレラの二人の婆ちゃんが親切で感じ良かったので、ここは感謝を込めて20ユーロ札をザルに入れさせて貰う。ザルの中には前の人が入れた10ユーロ札が載っていたので20ユーロはきっと破格。婆ちゃんは一瞬びっくりした顔をした。円なら2600円ほどで日本ならビジネスホテルの半額しかないけど、ここスペインじゃ多い方です。元気で末永く巡礼の世話をしてください。

 7:40に出発。すぐ両手が寂しいことに気づく。スティックを取りにまたアルベルゲに戻ってから再出発。町からは20分急坂を上って高台に出るが、そっからはほぼ平坦。少ししたら次の町が見え出した。町の入り口にはColonbres の私営アルベルゲがあった。130人収容の巨大アルベルゲ。こんな大きいのに夏季は団体でいっぱいになるそうだ。こんな所にあったのかぁ。大き目の町がすぐだし、このアルベルゲに泊まると買い物も出来るし何かと便利そうだな。アルベルゲを過ぎると突然町になり、進んでいくと見覚えのある街角が出現。あっ、ここだここ、ここで3年前に5ユーロ札を拾ったんだった。これは婆ちゃんのアルベルゲに多めに寄付した褒美が3年前倒しで貰えたのかも!?まぁそれはないやね。

 この後は巡礼路を無視して幹線道路歩きをする。でも3年前に泊まった村ペンデュエルスだけは外せないので舗装路を離れて村方面に入っていくとビールを買った小さな店が現れたのでファンタを買って店先のベンチに座って一休み。バナナも食べる。

 その後は休みなく歩き続けて調度6時間、LLANESのA La Estasion アルベルゲに到着~。手ごろな時間の1時40。コロンビアのシニア4人組がいたのでオラーと挨拶。向こうも嬉しそうだ。すぐ知り合いの巡礼も到着して来たので知り合いが増えて嬉しい。通されたベッドルームには二段ベッドに混じってシングルベッドが1台だけあったので、一番なので当然そのシングルベッドをゲットだぜ。シャワーを浴びながら洗濯もするが、物干しが見つからない。女性スタッフがいたので教えて貰うもどうも合点がいかない。もう一度聞きに行くと一緒に付いて来て教えてくれる。「チカ」と言ってたのは何と女性トイレを通り抜けた先にあるベランダが物干し場だったのだ。え、これって良いの?良くっても自分自身が嫌なんだけど。女性トイレを通り過ぎるときに誰かやってこないことを祈るっきゃなさそうだ。キャーッと声を上げないまでも怪訝な顔をされたときの用意に説明の仕方をシミュレーションしてみる。チカは女の子のことだ思い出す。男の子はチコ。最初に教わった時に、余りに物干しとかけ離れた単語の「チカ」を言われたのですぐには繋がらなかった。

 今日は殆ど舗装路を歩いたので足裏がヒリヒリ疲れた。いつもは歩き始めるときだけワセリンを塗っているが、今日は歩き終えた時も塗って手入れをしておく。足だけど。

 テーブルの写真は本日のアルベルゲ。ベット数34にしては食堂が広すぎる気が?LLNESには公営はないけど3つ私営アルベルゲがある。でもキッチンがあるのはここだけ。選んだ理由はもちろんキッチン。節約巡礼者には重要だ。

 買い物に出ると向こうから昨日一緒に泊まった3人組とおばちゃんがやって来るのが見えたので曲がり角で待っててアルベルゲを教えたる。でも分かってたみたいだ。スーパーのDiaはすぐ見つかったが定休日なのか人の気配がないようだ。近くに中国人の店があったので何があるかと入ってみたが絶対に外せないビールはなかったので何も買わずに出てくる。そしたらこっち側から見たDiaはやっているようだ。でも入り口が見つからない。グルッと一周してやっと見つけたら、逆周りすれば最初の角だった。運が悪い。でも運も良かった、中国人の店にビールがなかったお陰で大きなスーパーが見つかったんだから。

 カット野菜に大きなチーズ、ヨーグルト4、バーガー用パン1袋に1リットルビール、チョリソー、トマト、インスタントラーメンと大量に買い込む。こんだけ買っても6ユーロと少しだったのでレジの打ち間違いかと思った程。

 明日の行程には公営のアルベルゲがあるけど、明後日は適当な距離にアルベルゲがないので困った。明日 Pineres de Pria 20キロで、明後日 San esteban de Laces の16.7キロで刻むしかないか。アルベルゲがない行程も Colunga を過ぎれば暫くの間はアルベルゲで困ることはなさそう。

 みんな寝静まってから唐突に同部屋の女性が怒鳴りだして部屋の明かりを全部点けた。え、なになに!?両手をパチンと叩いているので蚊でもいたのかな?20秒ほど大きな声で喋ったあとは大人しく寝たが、蚊くらいでこんなに騒ぐ?その前に誰も何もしてないので、蚊くらいしか思い当たらないけど本当の所は不明。まぁ文化も習慣も違う外国人のやることは謎があるね。イビキの人がいたので、また騒ぐと嫌だなとハラハラした。協調性のない人はこういうドミトリーには泊まらないでもらいたい。


北の道21へつづく