今年(2020)は中止(延期)

出発は4月20日(月)の予定でしたが、青天の霹靂「新型コロナ・ウィルス」のために全て延期をせざるを得なくなりました。まことに残念。何もなければあと5日後に出発していたのに(今は4月15日)。

2020年に予定していたルートは

1、グラナダを出発してモサラベの道ー銀の道ーサナブレスの道を順にたどってサンチャゴへ

2、ポルトへ電車かバスで移動して、海沿いのラ・コスタを歩き始めて、セントラルルート上にあるアルベルゲ「ラテス(仲良しがいる)」に寄ってから、またラ・コスタに戻ってサンチャゴへ

3、まだ日にちがあれば、フェロールへ移動して再度イギリス人の道へ。最後は今回も、フィステラームシアへ
  全部で85~90日の予定でしたがちょん。


2月頃になってコロナ・ウィルスが騒がれるようになったころは、4月までに治まったら出発だなんて呑気なことを考えていたけど、段々ととんでもないことになってしまいました。
まぁ呑気にこんなことで残念がっていると、必死にコロナと戦っている人達に申し訳ありません。私の娘も看護師なので、最前線で頑張っていると思います。早くこのウィルスが終息するように祈るばかりです。

2月後半ではまだ、スペインが駄目なら国内だと思いつき、四国遍路を考えました。
四国遍路は友達が歩いて回ったことを40年も前に聞いていたので、ずっと興味がありました。でも、違う宗教を持っている私が四国の人達にお接待と言う親切を受けるのは筋違いじゃないかなとずっと思っていたので実行はしませんでした。
しかし、サンチャゴ巡礼で四国遍路をやった日本人や香川県に住んでいる遍路経験者の人に聞いたところ、他宗教でもまったく問題ないことを教わったので、自分が歩いてもいいんだと思い直して図書館やネットで調べる毎日(無職でヒマだから)。

確かに、四国の人達のお接待という文化は素晴らしく、世界に誇れるものなのが分かりました。でも、でも、調べれば調べる程残念なことも経験者のブログから伝わってきました。たとえば、お遍路の心構えや作法をお寺が教えると一人2千円、結願した証明書の発行が2千円、遍路で使用した金剛杖をお寺におさめると、これも有料とのこと。更に、寺でご朱印を書いて貰うのが毎回300円の他、参拝には細かい出費が常に伴う(ちゃんとすればね)。しかも時々、巡礼に残念な対応をする寺もあるようです。
何しろ、サンチャゴ巡礼と比べると「金、金、金」が付きまとうようです。世界遺産に登録されないのは、これかーと思いました。

※このサイトを読んでくれた方なら分かると思いますが、サンチャゴ巡礼では立派な巡礼証明書は基本無料。格安のアルベルゲを自治体、教会、修道院などが運営していますが、宿泊料はドナティーボだったり、定額で一番安かったのはたったの3ユーロ(360円)でした(平均6ユーロ)。私営のアルベルゲでもドナティーボで運営している宿はあちこちにありました。

それでも四国遍路には関心があるので、いつか自分で歩いて実際はどうなのか体験したいと思っています。秋までにコロナが終息すれば10月から11月の2か月で。もしも来年春に世界がコロナに打ち勝って海外へ行って良くなったとしたら、やっぱりサンチャゴ巡礼に行きます。国内はもっとトシ取っても歩けると思うので。

ところで、来年2021は7月25日が日曜日になるサンチャゴの年です。毎回、この聖年の年には巡礼がわんさか押し寄せるのに加え、今年行けなかった人たちが雪崩を打って歩くでしょう。それだと私が予定しているルートはマイナーなルートなので持って来いですが、もしももしもコロナ対応で聖年が2022になったとしたら、2022に考えているルート「バルセロナーレオンーオビエドーサンチャゴ」ルートはカミーノ銀座のフランス人の道を暫く歩くので大行列必須です。別のマイナールートと交換しなくてはならないでしょう。

でも、今の状況じゃ年内どころか来年もどうなってるか分からないですね。
オリンピックさえどうなるか分からない。
早く特効薬が開発されてコロナ・ウィルスを蹴散らしてほしいです。