おまけ3 Madrid - DOHA - 日本

8/8 マドリッドの朝、スペイン最後の朝はスペイン晴れ。7時起床、昨晩は睡眠導入剤を飲んで寝たのでぐっすり寝られた。どうせ今晩は飛行機の中なので寝られないだろから寝だめの積もり。今日は娘の誕生日なのでフェイスブックにメッセージを入れる。朝飯はオスタルでオレンジジュースとでっかいクロワッサン、有名デパートのパンなのでとても旨い。飲むヨーグルトはイチゴ味。プラコップはもう必要ないので使用後にゴミ箱に捨てる。今日は飛行機に乗るので機内持ち込み用荷物と区別するため、いつもと違うパッキングをする。フライトは夕方5:10なので時間はたっぷり。もう見たい物もないので暇つぶしどうしようか?写真はオスタルからの眺め。ホントに繁華街だった。

 トイレは共同なので誰か入ったまま出てこないので離れたレセプション前で待っている。長時間こもっていて、やっと出てきたと思ったら今度は誰かがシャワーを使っている音が聞こえる。私の部屋にはシャワーがあったが、シャワー付きでない部屋もあったんだと気づく。レセプションの椅子に座って待っていると、女性が出てきたが、すぐ前の部屋の人が入ってしまった。次はタオルを持った男がトイレの前で待つようになって、いつまで経ってもトイレが使えない。どうやら扉の前で待っていないと使えないようなので嫌だが自分もそうしてみる。大人数が泊まるアルベルゲでもあるまいに、こんな少人数のオスタルでトイレ争奪戦があるとは思わなかった。

 もう日本に帰るんだからタブレットも奇麗にしましょうと石鹸を付けて軽く洗ったら割れ目から水が侵入してしまう。昨年、セゴビアの石畳の上に落してしまい、縦に一本筋が付いてしまったが、結構ハードな使い方をしても問題なかったので油断した。画面にはご覧のように大空に雲が湧いたような絵面になってしまったが、待ち受け画面がちょうど雪景色なので合っている感じがする。なんて呑気なことを言ってる場合ではないと思うが、幸い、使うには問題ないようなのでひと安心。

 9時半、レセプションのカウンターにそっと鍵を置いてオスタル出発。昨日、偶然見つけたシベーレスの泉近くのバス停を目指して歩き出す。もう少し歩くかなと思ったが、あっけなく到着してしまった。エアポートバスは頻繁にあるだろうと思っていたが、バス停には既にそのバスが停まっていたのですぐに乗り込むことができる。長距離バスじゃないのででっかいバックパックを担いだまま車内へ。チケットは運転手から直接買うことができる上に、親切にも空港まで5ユーロと張り紙までしてあった。混雑した市内から高速道路に乗り換えてぐんぐんと空港に近づいてくる。マドリッドのバラハス空港はターミナルが複数あるが、私が乗るカタールはバス停終点のT4なのでボーっとしていても大丈夫。30分で空港到着。

 エスカレーターで上へ上へと上がって出発ロビーへ。成田や羽田と違って何とも愛想っけのないターミナルで質実剛健。早速、電光掲示板に自分が乗る便名を探してみるが、カタールの一番遅いフライトは17時のがあったが、これは私が乗る17:10 DOHA じゃなかった。時間が早すぎてまだ発表されてないようだ。カタールのカウンター前には列があったが、これは4時台のフライトらしい。買っておいた飲むヨーグルトイチゴ味と共にブドウパンを食べてみる。1箱に3つも入っていたので一度では食べきれない。それと昨日の残りのミニトマト。これ食べると少し健康になる気がして気持ち的にもいい。

 預け荷物用にパッキングのし直しをしておく。長いスティックを収めるのがいつも面倒。ビーサンに履き替えた靴もバックパックの中へ入れてお気楽スタイルに。そうこうしていたらDOHA行きのQR150便が16:45と発表された。予定より30分早くなったらしい。ドーハでの乗り継ぎ時間が1時間しかないので早ければ早いほど有難い。搭乗券を貰って港内を下がったり上がったりぐるぐる回ってT4sへ移動、無事に飛行機に乗り込む。日本で予約したシートは乗りかえの4回全て後ろが壁と思っていたけど、これはエコノミー席の前から5列目なので、あれーおっかしいなーと不審だったが、少ししたら思い出した。そうだ、ドーハでの乗りかえ時間が1時間しかないので少しでも早く降りられるようにと前の席を予約したんだったと思い出す。半年も前に取ったのですっかり忘れていたよ。出発時間が30分早まったと喜んだのも束の間、搭乗に時間がかかったのか結局、離陸は17:15になってしまった。

 まともな機内食が1回とドーハ到着近くに簡単なのが1回。食後のコーヒー類には昨年覚えたコニャックをまたお願いする。舐めるようにちびちび飲んでいると時間つぶしになって具合がいい。折角のコニャックだけどコップは相変わらずのプラコップ。ビジネスクラスだとガラスのコップだろなと思うがビジネス乗るんだったら2回乗った方がずっと良い。

 ドーハ到着~。エコノミー席の前から5列目なのが幸いしてタラップから降りたら最初の移動バスに乗ることができる。私の少し後ろの人たちはタラップの降り口にロープを張られてしまって地上に降りることが出来ず恨めしげにバスを見送っている。


8/9
 バスがターミナルビルに到着すると、中国人の若者達が一斉に駆け出したので、やっぱり乗継時間が短いようだ。ドーハ空港内は相変わらず夜中でも人でごった返している。早速電光掲示板の前に行って乗りかえ便のQR806を探すが見つからない。おっかしいなー、時間的にとっくに表示されてもいい筈だが。ドーハの乗り換えでは毎回こんなことやって不安になっている。表示される便名と時間は目まぐるしく入れ替わるので、そのたんびに目を皿のようにしてQR806を探す。10分ほどしたらやっと出てきた。予定より1時間の遅れで2:10のフライトに変わっていた。それですぐ表示されなかったのかな?念のためゲート番号をメモしておく。1時間遅れは自分にとってはもってこいだし乗り継ぎ時間2時間はベストタイム。お陰で少しはゆっくり出来る。

 今度の座席は後ろが壁になった通路側、狭い座席で機内食を食べるときに右肘が自由に動かせるように右に通路があることも考慮してある。さらにこの列から中央の座席が4列から3列に1つ減ってる関係で通路も一段広くなっているので通る人の邪魔をすることなく足も組めると言う特等席。半年も前にリクエストしたので座席も好きなのが取り放題だ。今度は日本まで長時間のフライトなので(11時間くらい)機内食もまともなのが2回でた。映画は3つ見て、見たかった邦画の「響」があったのはラッキーだった。ドーハ・成田便は日本語の映画がいっぱいあるので楽しい。

 夜の8時ころ成田到着~。1時間ほど遅れたようだけど、成田では空港内で寝るので遅い方が持って来い。バックパックも無事に出てきて全ての荷物を引っ張り出してから通常パッキングのし直し。毎回まいかいこの作業が面倒。さて3ヶ月振りの日本食はやっぱり吉野家で豚丼と味噌汁を食べる(日付はスペイン時間なので13時になってる)。ちょっと前に機内食を食べたばっかだけど、機内食は軽めなので夜食ってところか。はじめの3回の巡礼では成田に到着後、地元群馬まで一気に帰ってしまったけど、昨年からは成田でのんびり空港泊してから翌日にゆっくり帰るようになった。どうせ暇なのでこっちの方が合理的。泊るのタダだし。9時前に寝ることの出来るウエィティングエリアに移動。

※お役立ち情報
 第二ターミナルから第三ターミナルへ歩いていける歩道の途中にウエィティングエリアはあります。畳敷きスペースが2つ、あとは椅子席ですが肘掛なんかはないので横になることが可能。って、そのためのエリアですから。自販機トイレ空調も完備、警備員も頻繁に巡回に来るのでほぼ安全です。この日は50人くらい寝ていたようです。私がダントツの最年長。

 エアコンも寒くもなく暑くもない適温で掛かっているので快適に寝ることが出来るが、唯一の難点はコンセントが決まった所にしかないこと。みんな盗難予防でモバイルバッテリーで充電してるけど私は数グラムでも軽くしたいのでそんな結構なものは持ち歩かない。でもここでは誰もシュラフを持ってなくて着の身着のままで寝てるけど私だけはシュラフに潜って快適に寝ることができる。ちょっぴり優越感。


8/10
   成田空港の朝。4時半になると外が明るくなってくる。さすが日本の朝は早い、スペインなら明るくなるのは7時過ぎだ。シュラフの上に座って日記を書いているが、シュラフがあると自分の陣地があるようで何となく嬉しい。

 昨日と同じ吉野家に移動してハムエッグ納豆定食480円。焦げた醤油の香りがたまりません。ご飯お代わりしたいようだけど上野駅で讃岐うどん用に取っておかなくては。京成の普通電車で上野に出て西郷隆盛の銅像を見に行く。これは私が小学校3年生の時に父親につれてきて貰って以来のご対面なので60年振り?なんども近くまで来ているのに見に来ることがなかった。記憶より西郷像は大きかった。予定どおり上野駅で讃岐うどんで二度目の朝飯というか昼というか。サツマイモの天ぷら付。11時半のアーバンに乗って高崎駅で乗り換えて1時過ぎに前橋駅到着~。何しろ暑い暑い。想像してたのよりずっと暑いので駅で梅味の水ボトルを買って飲みながら5キロの道のりを歩いて帰ることにする。

これにて2019年のカミーノ全ておしまいです。
長い間読んでくれてありがとうございました。
2020年は行けるとしたらグラナダを出発してメリダから銀の道へ接続、更にサナブレスの道と歩き続けるモサラベの道およそ1,200kmを考えています。それとショートを2つほど歩こうと思っていますが、どうなることやらです。