何ちゃって四国遍路旅15  今日は丸亀観光


11月14日(月) 遍路28日目 うえるカメよっカメ
朝は宿の人は誰もいないのを良いことに、昨日の雨で濡れてしまった靴をドライヤーの風でせっせと乾かしました。でないと朝から濡れた靴で活動しなくてはならないので悲惨です。旅先では使えるものは何でも使うのだ。


朝飯にうどんが食べたいが、こないだの二の舞になるのは勘弁なので朝うどんは諦める。代わりに駅のスーパーがやってるかと見に行くと、これが早朝にも関わらずコンビニ並にオープンしていました。助六寿司、マカロニサラダ、牛乳にヨーグルトとみかん一袋も買って1166円。クーポン券1枚と半端は現金でお支払い。部屋に戻って朝食としました。これが出きるんならわざわざうどんを求めて遠っぱしりしなくても良かった。お陰で腹一杯。


今日は丸亀城に見物に行く日です。どこでも施設は10時オープンと思っているので時間はたっぷりあります。オーナーがやって来たので尋ねると、丸亀城は9時からオープンと教えてくれました。それじゃぁ早速出発しましょう。今日も宿の自転車を借りて城見物に出掛けます。今日は遍路は一切なしで観光だけする日です。


丸亀城と言うのは石垣で有名だと友達がフェイスブックで教えてくれました。確かにやってくると石垣がうず高く積まれています。重機なんかない時代にこれだけ積むのは大変だね。死人がいっぱい出たことだろう。天守のある城なので石垣からの上り口を探すが、逆側から探し始めたらしく、結局石垣を一周してしまった。まぁ目玉の石垣がいっぱい見られたから良しとしましょう。


上へ上へと登っていくと、天守のある所は広場になっていて観光客がいっぱい下界の景色を眺めていました。平地にぽかんと突き出たような城なので、丸亀の町が一望できます。遠くには讃岐富士も見えるので、ぐるーっと動画で2回り撮影しておきました。


この広場までは無料で来られるが、天守に上るときだけ入場料が必要なようです。うえるカメで貰った10%割引券でチケットを求めたけど入場券自体が安いので20円位の値引きだったです。入ってみると天守はコンパクトでした。高知城の立派なのを見たばかりなので、尚更そう感じるのかも知れないな。天守の外にはベランダも無いので地上を眺めることも出来ないし余り面白くなかった。


次はぽかぽか温泉へゴー。自転車だと多少遠いのなんて屁の河童です。昨日は間違えずにやってこれたのが仇になって近くまでやってきているのに何度も曲がり角で迷ってしまった。やっぱり慣れたと思う頃が危ない見本です。今日も無料の入場券で入れました。買えば600円なのでありがたいです。温泉で火照った体を冷やそうと休憩室でコーラをぐびぐび。ちょっと贅沢した気分になりました。コーラで?

温泉のあとはうどん屋を探すことにしました。丸亀の市街図を貰ってあるので、やみくもに探さなくても良いので便利です。最初に地図に載っていたうどん屋はショボかったので2軒目を目指すことにしました。次のは大きなセルフうどんだった。ほんとに香川のうどん屋ってセルフばっかりなのが分かりました。ここから更に5キロほど行くと、客がネギを引っこ抜いて薬味にする中村うどんがあるようだが、今ではそのスタイルでは無くなったことを教わりました。あの店も他と同じセルフになったのかな?だったらわざわざ行く理由がないな。


今度の店は桃の里と言ったかな?チェーン店らしいです。セルフの良いところは薬味等を好きなだけ入れられる所です。ここんちは珍しくワカメが薬味に加わっていて、これも好きなだけ載せられた他に大根おろしまでありました。大根おろしは好きなので多めに取って醤油を掛けて食べると一杯やりたくなります。子供の頃は親が「大根おろしは体に良いから」と食べさせられて、まるで薬でも飲む感覚だったけど、大人になった今では好物になりました。水はなんとクラッシュ氷まで出てくると言うサービスぶりだった。地元群馬で食べる丸亀うどんには、流石にここまでのサービスはないだろうな。帰ったら確認しに行ってみましょう。


駅に戻って公衆電話から明後日の宿泊予定地である「たいや旅館」に電話してみたが出んわ。またあとでやってみましょう。今日は観光の日なので観光地図で紹介してあった太助灯籠を見に行く。これは海岸にそのまま立っている灯籠なのでなんてこと無く見ることができました。簡単に見られると有り難みが薄い。近くの海岸沿いにある「うちわ会館」に行ってみるが、こちらはしまっていた。休館日なのかコロナ対策で閉鎖中なのかは分からない。見られないと思うと余計残念に感じてしまうので勝手なもんだ。じゃぁ次は有料だけど現代美術館と言うものに行ってみましょう。


駅の近くにみんなあるので自転車ならみんなスイスイ行くことが出来ます。現代美術って理解できないので好きではないが、何しろ暇なので行ってみる気になりました。はて、やって来たけどどこから入れば良いのだろうとウロチョロしていると張り紙が目に止まりました「展示入れ換えに付き閉館中」だそうです。まぁどうせ暇潰しなので惜しくはありません。有料だし。

駅の公衆電話から再度たいや旅館へ掛けると、今度は出てくれて宿泊オーケーになりました。宿賃3300円で朝飯を付けるとプラス400円でした。宿代もそうだけど、朝飯400円ってすごく安いな。もちろん朝飯付きでお願いしました。たいや旅館は旅割りしてないけど、距離的にここんちしかないので贅沢は言えません。

宿に戻って、明日以降の作戦を紙に書き出しました。この方法は分かりやすい上にポケットに入れていつでも確認できるので気に入ってます。用が済むとすぐポイしますが、こういうのは後で読むと当時の状況が浮かんで貴重なんだけど、まだ先が有るので荷物は紙一枚でも少ない方が良いのです。


昨日まで3日間連続で居酒屋で散財したので、今晩は駅のスーパーで仕入れた物を部屋で食べることにしましょう。パックの握り寿司に唐揚げと缶ビールに缶酎ハイ、梅酒。朝用にはカップ麺と白牛乳にヨーグルトを仕入れました。数年前にスペインを歩いていて疲労骨折になったことがあるので、カルシウムはなるべく取るようにしています。


宿にはオーナーがいたので、明日でバイバイだから一緒に写真を撮ってみました。素泊まりで9000円の宿に泊まったと言ったらぶったまげてました。よっぽどショックだったのか、その後でも「9000円、はぁ~」とため息をついていました。部屋は違えどここんちの倍の宿賃ですからね、そりゃ溜息もつきたくなるでしょう。


11月15日(火) 遍路29日目 ウエルかめ最後の日

4泊もお世話になった丸亀のウエルかめは今日でおしまい。昨日買ったもので朝飯にして腹一杯。味わいのあるこのミニテーブルともおさらばです。女の子が洗面所にいて「朝からガタガタして済みません」と恐縮しているが、いやいやお互い様なんでと短い交流をしました。贅沢とは無縁のこの宿に泊まる若い女子には親近感を覚えます。


他の部屋はどうなっているのかと、女の子が旅立った部屋を見てみたら、二段ベッドのドミトリースタイルだった。作りが素人ぽいのでオーナーの手作りなのかも知れない。他の部屋も見てみると二段ベッドがあったけど、私の部屋には二段ベッドはないので幾らか特別なのか、それとも一人旅だと二段ベッドのないこの部屋になるのだろうか?

ウエルかめでは女子の一人旅を数人みたし、カップルの姿もあった。一人旅はいいとして、カップルがこんな場末のドミトリーで女の子から文句がでないのかな?下手すると別れ話の原因になったりしないのかな。


こちらが何度もお世話になった駅のスーパー。建物は駅の隣りですが、もう駅と一体化した店で便利に利用させてもらいました。

今日の一発目は一昨日の夕方お参りした80番国分寺をスタート地点としました。なのでここまでは電車でやって来ました。ここから歩き始めて次は83番一ノ宮寺。遍路道を見失ってるのでmaps.me頼りで歩きます。


一ノ宮寺にはご覧のような風車と絵馬が沢山奉納されてました。風車は水子供養のためのようです。こんなに水子になった赤ん坊がいるのかと、ちょっと引きました。

順番がぐちゃぐちゃになってますが、ちゃんと順番通りの寺はクリアしています。今日の巡礼は一ノ宮寺までです。次は14kmと、ぐっと離れた屋島まで行かなくてはならないので明日のお楽しみです。

高松へ行けるバス停が近くにあるようですが、結局見つからなかったので琴電の「空港通り駅」から乗車することになりました。この近くに空港があるのでしょうか?とてもそんな風には見えない町並みですが。

無人駅の券売機が上手く作動しないので切符なしで乗り込むことになりました。車掌さんがいたので、切符が買えなかったので売ってとお願いするが、ここいらでは普通なのか、駅に着いたら空港通り駅から乗ったと伝えてと言われました。なんの証明もいらないのかな?終点である高松築港駅に着いたので車掌さんに教わった通りに乗り越し窓口で言うと何てことなく信用してもらえました。琴電は「キップを紛失したら始発駅からの料金になります」などと無粋なことは言いませんでした。


取りあえず昼の時間だし、うどんが食べたいけどこの官庁街ぽい辺りに見つかるとは思えません。ここは駄目もとで駅員さんに尋ねると、少し行った先にあるとのこと。ちゃんとありました。店内は近くのサラリーマンさんが数珠繋ぎに並んでいます。でも他にうどん屋があるとは思えないし、こんなに並んでてもうどんなら回転が速い筈だからすぐ番が来るでしょう。


読んだとおり、すぐに番はやってきてうどんにありつけました。ここんちはうどんのツユが徳利みたいのに入れられて供せられるものでした。こういうの初めてです。香川のうどんを色々体験できて楽しいです。


城マニアのうぶちゃんに教わって高松城に行く気になりました。高松城、あまり眼中にありませんでした。こうしてみると、四国って城だらけだなぁ~。高松城のチケット売場で初めて65歳以上無料の恩恵に与れました。華麗に年齢を重ねたこの顔を見りゃぁ分かると思うけど、決まりなので身分証明証を見せて下さいと言うことでした。面倒くせえなあと思いながらバックパックから免許証を出すことに。

スペインなどはあらゆる所でシニア割引があるのに、日本では子供の割引はあってもシニア割引は無いも同然なので、是非とも増やしてもらいたい。


場内は広いけど天守が残っていない城だった。一段高くなっている所があるので、ここに天守があったのだろうか?この城には他には見られない特徴があって、木製の渡り廊下がありました。城が攻め込まれて危険な状態になったときは、あの渡り廊下を落として敵を阻止するのだろうか?と言うことは、やっぱり今居る高台に天守があったのでしょうかね?


こちらがその高台ですが、ここ以外には天守がありそうな場所はないので、やっぱりここが高松城の中心だと思います。そんなのググればすぐ分かるでしょうが、自分で想像するのも楽しいものです。


高松と言うくらいだから、城内には松がいっぱい植わっていて、ここだけは日本庭園のようです。ここに記念館みたいのがあったので入ってみましたが、目玉がなく余り面白くなかった。ホテルのチェックイン時間までには大分あるので、場内のベンチに座って日向ぼっこしてたら居眠りが出てしまいました。


城からホテルまではそこそこの距離があるが、どうせ暇なので高松市内をキョロキョロしながら歩いていくことにしました。高松の大きな交差点には歩道橋の代わりに広い地下道がありました。入り口からして大きな地下道と言うのが分かります。大きなスロープ付きなので自転車もオッケーのようです。


なんか見たような光景でまるでデジャブのようだが、きっとこれはテレビで見たんだと思います。地下の広場には芸術的なオブジェなんかもあるので、それがニュースになったんかな?想像だけど。こんな大きな地下街を造ったのに、地下の商店街はおろか店の一軒もないのでコンセプトが分かりませんね。無駄に広い空間としか言いようがありませんがな。


前に二泊したときに何度か買い物したコンビニで食料を仕入れてからホテルに行くことにしました。クーポン券を利用するのでタブレットの電卓アプリに2000を入れといて、商品をかごに入れる度に税込価格を2000から引くと自分で考えなくても正しい計算ができます。晩飯用には缶ビール、酎ハイ、弁当、つまみ2袋。明日朝用にはおむすび2個と飲むヨーグルトと牛乳を買って2016円のお買い上げ。


今日の宿は5日前に連泊したビジネスホテルイーストパーク栗林。当然今回も全国旅割りが使えます。一泊5000円の所を40パーオフで3000円のお支払い。更にクーポン券3000円貰えるので実質タダで泊まってます。こんな幸運が続くのが怖い(じゅんとネネ風:古っ)。写真はクーポン券2枚プラスチョコチョコで、コンビニで買った今晩と明日の朝飯ぶんです。

さっき88番手前のtek-tekと言う宿を予約できました。明日の予約もオッケーだし、取りあえず88番まで行く宿だけは手配完了です。ただ88番の先が雲を掴むようです。ちゃんと遍路した人は88番のあとは1番の霊山寺までお礼参りに行くそうだけど、私はちゃんと寺を廻っていないニセ遍路なのでお礼参りはあり得ません。ただ徳島には戻りたいのですが、そのルートも曖昧なので分かりません。これについて詳しく書いているブログを読んだことないのです。白鳥温泉と言うところで泊まった人もいるけど、そこまでどうやったら行けるのかも不明。みんなどうしてるんだろう?

メッセンジャーで、友達のうぶちゃんと九州のYさんと会話できました。YさんはK子さんと連絡が取れるので、K子さんの足は大したことなくて、遍路に戻りたがっているそうです。それじゃぁリタイアしなくても済んだか知れないけど、気持ちが萎えたら体の如何に関わらず続かないよね>自分


何ちゃって四国遍路旅16へ続く