02,Pinos Puente からMoclin パスカル登場 4月3日(水)ホテル・モンセラット 昨日からずっと一人旅です。洗濯物はエアコンのお陰で全て乾ききっていた。パンに息子がくれたミニサラミソーセージを数本挟んでサンドイッチにして食べる。日本から持参のスティックコーヒーを洗面所のお湯で溶かして飲みました。コーヒーはこれで品切れなので、どっかで仕入れたい。 8:15、ホテルを出発して町外れに来ると第一巡礼発見。体型からM先輩が言ってた人に見えます。何ってたかなぁー、考える葦の人だよと何度か反芻してると思い出しました。そうだパスカルだよ。 追い付いて声を掛けたら向こうからも「タケシ!」と言うので私のことを聞いてたのが分かりました。。 フランス語しか話さないようなので、先輩はどうやってコミュニケーション取ってたのかと思いました。 舗装路から矢印で泥んこ道に引き吊り込まれました。酷いの何のって勘弁してほしい。粘土質の泥んこ道なので靴はもうぐっちょんぐっちょんです。滑って転びそうになったので踏ん張ったためにズボンが泥跳ねだらけになったが転ばなくて良かった。放し飼いの犬には吠えられるしロクナことがない。こんな道を暫く歩くと近くに舗装路が走っていたので3mの雑木をかき分けて土手を這い上がりました。 道ばたに座り込んで靴の泥を欠き落としていると、パスカルが舗装路をやって来て、パペルと言いながら腹をグルグル擦るので日本から持ってきたティッシュを一袋上げました。パスカルは泥んこ道を歩かなくて賢かったな。泥んこ道と泥落としで30分はロスしました。もうこんな道は矢印が導いても歩かないぞ。 今日のステージ、読める人はカミーノのウェブサイト「gronze」の解説を読んでください。 「短いステージに見えますが、最後の難所はヴェリーロス川渓谷とグラナダ平野を一望できる道を、わずか3kmで標高差400メートルを乗り越えなければなりません。ナスル朝要塞の印象的なシルエットがそびえ立つ、小さくて絵のように美しい町モクリンで一日を終えます。標高 1,030 メートルのここでは、冬は寒く、時折雪が降ります。」 これ読んでたので心して歩きましたよ。でも難所の今日はいつもの腰が痛くなかったので良かった。昨晩シップを二枚貼ったのが良かったのか痛み止が効いてるのか分からないけど結果オーライです。 山登り起点の村までにやって来たので、バルで軽食を食べて急坂に臨みました。途中で腹ぺこになったら目も当てられませんからバルがあるのをを期待してました。トスターダ・コントマテとオレンジジュースで3.40ユーロ。これで頂上までは持つでしょう。 覚悟して登り始めたが、幸い舗装路ばかりが続いていた。太陽が上に来ているので体温が上昇し過ぎないように日陰があると休むようにしているので、いつもより最後がきつくなかった。やっぱり休憩は大事なんだな。痛み止めが効いているようで腰も痛くないし。 写真は峠の頂上付近です。眼下に見えているのはトーストを食べた村。確かに傾斜がきつい峠でした。遥か向こうに見えているのはシエラネバダ山脈でしょうか。あの向こう側から歩いてきたなんて良くやるもんだ。でも、今回の巡礼ルート全体から見たらまだ9分の1しか歩いてない。先はとてつもなく長い。 2:20,モクリンのアルベルゲは村に入ってすぐあって、既にパスカルが到着していた。オスピタレロは見えないので適当に部屋に入ると全ての部屋がホテルのように平ベッドが2・3台並んでいた。シャワーしながら洗濯もするが、大きなジェルがあったので自分の石けんを使わなくて済むのがありがたい。部屋はホテル並だがエアコンはないので外の柵に干しておく。陽が良く当たっているのですぐ乾きそうだ。パスカルも同じ事をしている。 グラナダ出発の巡礼なら必ずここに泊まるので、巡礼が何人もいるかと期待してたけど、我々二人だけのようです。オスピタレロがやってきてチェックイン。gronzeでは18ユーロと紹介されてたので20ユーロ札を出したら22と言われる。えっそうなの!?どうやら一部屋22らしいが18と言うドミトリーなんか見あたらないんだがな。この管理人はあまり巡礼者には親切でない雰囲気でビジネスライクと思え、集金し終わるとさっさと帰って行った。 食料求めてティエンダに行くがシエスタで閉店していた。隣のバルで聞くと、もう今日はやらないと言ってるようだが良く分からない。道に出ると地元のおじいさんがティエンダについて何か教えてくれてるが、これも良く分からない。ティエンダの表に張り出された紙を翻訳して読むと「午後は18時から19時の1時間だけ開く」そうだ。この時間になったら必ずやってこよう。 アルベルゲに戻るとパスカルも戻っていた。山の上にある砦まで行ってきたそうで、とても良かったと言ってるが自分にはそんな余裕はこれっぽっちもない。パスカルは健脚だなー。トシを聞いたら調度自分より10才年下のようだ。そりゃ元気な筈だ。 17:50に行くと時間前だけど入って買い物ができた。買い物出来るだけなのになんだか嬉しい。日本じゃあり得ない心持ちだろう。短時間の開店なので村の人が群がるかと思っていたが、入店したのは私だけだったのでゆっくりと買い物が出来る。1リットルビール、チョリソー、LITORALと言うひよこ豆とソーセージの缶詰、ジャガイモ、ダナンヨーグルト4,ファンタオレンジ、ミニカステラ一袋、バナナ2,トマトで10.80ユーロ(1800円)と大量買いしました。店主の女将さんは買い物カゴから品物を出さずにレジを打っていたので薄いチョリソーを見逃してしまってた。ここは正直に、これは?と言うとアラッと言う顔をして金額を追加しました。こんな1ユーロ程度の品がタダで手に入ったなんて思うのはご免だ。今日は小さな村なので買い物が出来ないかも知れないと言う恐怖心があったのでいっぱい仕入れてしまった。 先ほどのバルの男が、今日はもうティエンダは開かないと言ったらしいのは、自分の店で食事して貰いたかったからかなと想像した。バルで食事したら安くても12ユーロだ。ティエンダならそれ以下の金額で2食3食分が買えるので絶対に店で買って食べた方が経済的だ。 本日の一人宴会は缶詰の何かがメインですが食べ終わった頃の写真です。 時間は午後八時、まだ昼間の明るさですがすることがないので寝てしまいます。 今日の歩数 23473歩 03,Moclin からAlcala Real(Casa Marisa)へつづく |