12 Fuenterrble de Sal Vatirra から Pedro sillo de Los Airos 5/6(月) Fuenterroble de Salvatierra からPedrosillo de los Airesへの18.1kmの行程。7年前は山越えして32kmを歩きましたが今回はポーランド組からの提案で短距離を選びました。大勢が泊まったFuenterroble de Salvatierraを出発、予想どおり大勢の巡礼が一斉に歩き始めました。ずっと歩き続けるが、こんな所歩いたかなぁと言う感じで記憶と違ってます。 途中、牛が放牧されている所で記念撮影。私は昨日アルベルゲの不要品コーナーで交換した白いズボンを早速履いています。ポーランドの奥さんマンゴシャタとカーリンが両側から腕を組んでくれて両手に花状態になって浮かれています。若いカーリンはそこからギアを上げたのでどんどん先に行ってしまいました。カーリンとはこれが最後になりました。 山の中に分岐があった。こんなの記憶にないなぁと思ったが記憶力が死滅しているので前にもあったんだろう。ここで休憩しながらポーランドチームがやってくるのを待つことにする。まずギエネクがやって来て夫婦も到着したところで再び歩き出す。ちなみに右下に転がっている鉄柵みたいのは地面に埋め込まれた橋(?)で、人間はその上を歩けるけど蹄のある羊や牛は歩けないので越境防止になっています。至る所にあります。 ショートコースのお陰で12時頃には目的のPedrosillo de los Aires村に到着。先着していたのはドイツ人男性(?)で愛想が良いです。シャワー洗濯が終わったので買い物の時間です。小さな村なのにティエンダ(何でも屋みたいな)をいくら探しても見つかりません。一般家庭の前でずっとひなたぼっこをしているお婆さんがティエンダを教えてくれるけど、どうも合点がいきません。どうやらバルを教えてくれてるようです。仕方ないからバルで何か食べるかと入っても、店の人はこちらには興味を示さないのに腹が立って何も食べずに出ようとすると、アルベルゲに先着していた人が食事の手を止めてティエンダを詳しく教えてくれました。屋根に大きなソーラーパネルを上げてる家で、チャイムを押すと出てきてくれるそうだ。ふむふむ、それでは行ってみましょう。 近くまで来ている筈なのに店らしいのは見あたらないが、教わった通り、屋根に大きなソーラーパネルが上がっている家があったので、一般家庭だけどチャイムを押すとそれが店だった。教わらなかったら絶対に見つからなかったよ。探している時にこの家の前も歩いていた。こんなパターン前にもあったな。 ギエネクが明日の巡礼路を探していたので、ティエンダはここだよと手招きして教えてあげる。1リットルビールその他を買って12ユーロちょっと。いつもより高い買い物だが、バルで食べる一食分だ。入ったバルが愛想悪くて逆に良かった。ギエネクはワインを1本買っていたな。 やっと食料が手に入ったので嬉々としてアルベルゲに戻って一人宴会の準備をするが、明日の長丁場の用意でサンドイッチを2回分作るので食べ始めるには時間が掛かった。小さなアルベルゲなのに設備は嘘みたいに充実してました。トースター、電子レンジ、冷蔵庫にはマーガリンとジャム。戸棚にはインスタントスープにコーヒー完備。お昼に美味しいトーストが食べられました。トースターまで完備しているアルベルゲは少ないので貴重なんですよ。 ただし水道は1つしかありません。シャワー、トイレ、洗面所がひとつになって水道はそこだけ。シャワーにはボディーとシャンプーの大きなボトルがあります。 ドナティーボ(寄付)アルベルゲの場合、寝るだけなら5ユーロと決めてますが今回は10ユーロにしましょう。昨日のアルベルゲは2食食べさせてくれたので20ユーロ。日本円ならたったの3400円程なので素泊まりのカプセルホテル位でしょうか。アルベルゲは基本ドミトリーなので二段ベッドですが、二食食べさせて貰えて日本の民宿の半額で泊まれるのでありがたいことです。 その水道だが、午後を過ぎると水が出なくなってしまった。すぐ近くで水道工事を大々的にやってるので付近一帯の水道が止まってしまっている。近所の人たちも困っているらしく、外に出てきて工事の様子をうかがっています。でも夕方には目出度く復旧しました。 オスピタレロがやって来てチェックインできる。公営アルベルゲだけど予約ができるらしく、ベッドはふたつ取っといてと言われるが問題ない。やって来たのはCasar de Caseres でカミーノのリボンをくれたスペイン大男だったので持っているリボンを見せて再会を喜び合う。今はドイツ人と一緒に歩いているようだ。 夕方、不思議なことがありました。ギエネクが新品の靴のインソールをくれました!?えっ、インソールはずっと欲しくて雑貨屋があると探してたんだけど、それは誰にも言ってないです。何で分かったのと翻訳で聞くと、神に祈ると恩寵で分かるそうです。ギエネクは信仰に篤くてしょっちゅう一緒にロザリオを誘われます。こんなことがあるんだな!本当に不思議だった。記念にギエネクにインソールを持たせて記念写真をぱしゃり。 私は天の邪鬼信者なので、あとで翌々考えると、どこかで私のへたったインソールを目にしてたんかなぁと合理的に結論づけた。それとは関係なく、もちろんギエネクの優しさには感謝している。 今日はショートコースにしたお陰で、逆に明日はサマランカまで34kmです。水戸黄門のテーマソングと同じです。 今日の歩数 34,539歩 13 Pedro sillo de Los Airos からサラマンカ につづく |