長崎五島の旅3 五島列島はまず福江島へ


10月6日 東横イン長崎駅前
5時半頃起床。部屋にあるティファールでお湯を沸かして持参のコーヒーを飲む。コーヒー効果は絶大で、何となくこれで一日が始まる気になってくる。ホテルには朝食が付くので、30分ほど掛けてのんびり食べさせて貰う。沢山の泊まり客がやって来て、こんなに泊まっていたのかと意外だった。半分は観光客で半分はビジネスってとこか。ブッフェに特別な食材はなくて、普通の家庭料理って感じだが私にはこれで十分だ。残念なのはホテルで定番のおかゆがなかったことかな。シメにはコーヒーを飲んで終わりにする。

Wi-Fiがある内に九州商船にアクセスして情報収集に努める。福江に渡るフェリーと言うか、フェリーって全部が全部出航の2時間前にならないと乗船券は販売しないらしい。天候などの影響を受けやすいフェリーなので早めに販売して欠航したら払い戻しが面倒になるんかな。雨より風の方が船の航行には重要らしい。なるほど納得。


部屋に戻るときの廊下に歯ブラシとカミソリが置いてあるのに気づいたので1本ずつ頂いておく。部屋のテレビには「電話代が66円発生しています」メッセージが入っていた。良く出来てるもんだね。フロントでチェックアウトの時に小銭じゃらじゃらで支払う。携帯を持っていない身としてはホテルで掛けられる電話は命綱な気がしてくる。ありがたいありがたい。

ホテルは8時に出れば調度良さそう。今日はゆっくりの出航なので出島見物だ。8時からの開門と早めに入れるのが都合良い。


ホテルを8時に出発して出島へ。ホテルからは歩いて10分ほどの所にあるのでとても便利。他の人のブログで出島を紹介していたので、ここはちょっと楽しみにしていた所だ。早い時間から入れるのも朝露払って動き回る観光客としては都合が良い。


想像はしていたが、出島はビルの中に埋もれるようにあった。まぁ当時のように海の中に出島だけぴょこんと存在させるのは今の時代、難しいんだろね。出島に通じる橋を渡って入場。520円。


さすがにこの時間から出島見物する人も少ないようで、無人に近い出島の中をのんびりと徘徊することができる。出島の隅にはミニ出島まで再現してあって、こっちを見ると本来の出島を想像しやすかった。


出島を構成する石垣だが、当時の石垣は現代では保存できてなくて、今は海の底になっているらしい。出島の外側にその紹介パネルがあった。「目の高さを向こうに見えている本物の出島の高さに合わせましょうね」と書かれているので写真もそれに合わせて撮ってみました。どうですか、合ってますか?赤い線から下が当時の石垣ってことらしいです。


こちらがパネルを外した現代の出島ですが、両方を比べてみると当時の石垣は海の底になっているのが分かります(かな?)


立派だったのはカピタンの住まいで、当時のパーティーとか食事風景を再現している部屋があった。和洋折衷でなかなか豪華。


当然のことながら、その料理を作る建物もあった。この部屋ひとつで出島の全てのご飯を作ってたんだろか?意外だったのはカピタン部屋の殆どは畳敷きだった。フローリングだったのは入り口を入った所に少しだけあっただけ。じゃぁ西洋人の皆さんも靴を脱いで生活したってことなんか?


出島の案内所があったので冷やかしで入ってみる。係のおじさんが教えてくれた出島ワーフと言う施設に行ってみることにする。潜伏キリシタンを紹介してるそうなので。入るとワーフには二人の女性係員が居たけど外来者の私には無関心なので、ざっと見てから無言で退出してフェリーターミナルへ。


明日から長崎くんちなので屋台が大わらわで準備中でした。そう言えば長崎って長崎くんちって有名なお祭りがあったんだ。まったく詳しくない私でも数人がかりで操る竜が玉を追っかける映像を何度か見ていた。7日なら明日からか、まぁその為に長崎に連泊することもないので予定どおり福江に向かいます。


福江に行く手段はふたつ。私が乗るフェリー4080円とジェットフォイルと言う高速船がありますが、値段は当然のことながら早い方が高額になるので時間が腐るほどある私はフェリーの一択です。無事にチケットをゲットできたので、待合室で前橋から持参のつまみを肴に発泡酒を飲んで時間潰ししました。これもなかなか良い時間と感じます。フェリーには二階からの乗船になるそうなので想像してたけど、やっぱり相当大きな船でした。時間が来たので乗船開始し時間通りに出航。


途中、奈良尾港に寄りましたね。奈良尾港も重要な港なんだろか。この時は夢にも思わなかったけど、16日後に予定変更してこの港から長崎に戻ることになるとは今は知りません。


福江に向かっているフェリーの中です。明日からwi-fiは当てにならないと思うので、メールとフェイスブックの投稿は途切れがちになるかな?携帯もスマホもない身なのでフリーのWi-Fiだけが頼りです。


福江のターミナルに到着してまず目に付いたのは五島の観光協会が運営している観光案内所。観光案内所という割に、ターミナルの中にある土産屋さんと同じように見えました。私はここから五島の資料を送って貰っていたのでお礼を言うと同時に、訪れた教会でスタンプをゲットできない場合はここで押して貰えるんですよね?と質問してみたけど、そんなことは聞いたことがないそうです。ガセネタだったのか、誰だ!

福江にやって来てまずやることは福江教会のスタンプゲットです。五島巡礼には五島巡礼手帳と言う物が発行されていて、五島の教会関連のスタンプを53個集めると何か良いことがあるそうですから、教会を訪問したらスタンプゲットは至上命令です。


行く途中には福江城もあって何となく観光ムードも漂います。城内には珍しく公立高校があるそうです。近くのバス停に生徒が居たので全国的に有名な高校だよとお愛想を言ってあげると満更でもない顔をしてました。


貧乏旅行者間で有名な(?)にしき荘が教会の近くにありました。残念ながら今回はフルで宿泊できなかったけど、せめて建物の写真だけ撮ってみました。見た感じ悪くないじゃんね。素泊まり2000円でカップ麺や缶ビールを貰えるとか何とか。ホントか!?


五島巡礼最初の福江教会は立派なモンでした。五島の教会は千差万別で、このように立派なのもあれば数戸で建設・維持してる小さな教会も沢山あるようです。どれも過酷な弾圧を生き抜いた人たちが分を越える拠出をして建設し、大事に維持している教会と思います。


maps.meの地図を見ながら今晩の宿「旅の宿」さん到着~。ネットで見た通りの一般家庭のような玄関を開けると女将さんが出迎えてくれました。にしき荘も独特なものだけど、ここんちも中々どうして負けてません。通された部屋は6畳。うらぶれ感が私に分相応です。


テレビとエアコンは百円コイン式。今の時代、なかなかお目に掛かれませんね。その分、宿代が安いと言うことなので、テレビ・エアコンが使い放題で宿代が5000円の宿よりずっと嬉しいです。

取りあえず風呂は張らなくて良いのでシャワーを使わせて貰いながら今日も洗濯。それが済んだら夕飯の買い出しです。ほっともっとの弁当屋を確認していたので直行。初めての土地なので帰り道を迷わないように後ろを振り返りながら歩きます。弁当屋さんに客はいないのに、予約でいっぱいだから50分も掛かるそうです。ご、ごじゅっぷっーん!そんなに待ってられませんがね。ならそこに作り置きのがありますよと言うので、唐揚げステーキ丼をお買いあげ。近くに酒屋も確認しといたのでついてると思ったのも束の間、扉が開きませんよ。呼びかけても反応がないのでちょっと歩くけどにしき荘近くに認めたローソンまで行きましょう。

ローソン思ったより遠かったな。で、ビール(私がビールと言うのは全て発泡酒のことなので、これからは発泡酒はビールと表記します。入力が簡単だから)と濃いめのダブルサワーをゲットして帰路につくまでは良かったが、迷いました・・・。こんな時はタブレットさえあれば迷っても戻れるんだけど、弁当屋も酒屋も近場で済ませられると思ってたので持って来ませんがな。地元の人二人に教えて貰ってようやく戻ることができましたとさ。


安宿なので部屋にポットはおろかコップも茶碗もありません。ビールなどは缶で飲むのが嫌いなのでコップを貸して貰って一人宴会の始まり。弁当は冷めてしまったけど旨かったです。

食べながら日課の明日の作戦を練ります。完全素泊まりなので朝食はまたほっともっと迄買い出しに行って宿で食べさせて貰うのが良いでしょう。そして宿を出たら五島観光資料館→武家屋敷通り→山本二三美術館とこんな流れでどうでしょう。スーパーマーケットエレナで二食分の食料を仕入れる必要があるかな。明日はコンタツ堂さんでお昼を食べさせてくれるそうなので、福江を11時頃に出発するので良さそうだ。明日はのんびり。


本日の歩数 13,961歩

長崎五島の旅4へつづく