長崎五島の旅8 親切な若者 10月11日(水) 野宿の朝 タブレットの充電が70%切ったのでコンセントを見つけて充電失礼します。家にいるときはタブレットではユーチューブばかり見ているが、旅先ではバッテリーが勿体ないので地図以外は見ません。タブレットは生命線なので使えなくなったら大騒ぎです。今日の行程は上の地図で黄色い線の384号を「民宿はまべ」迄ずっと歩き続けます。 maps.me見て出発したのに、早速逆歩きをする。海岸を目指すはずなのに、どうも山の中に入って行くらしいので変だと気づいたので再確認すると逆だった。早めに気づいて良かった。 百メートルほど前を歩く人を確認する。まぁ巡礼じゃないよな。でもお喋りくらいできるかなと思うが距離を縮めるほどでもないので間隔を保ったまま着いていくと公園らしき所でUターンし出した。どうやら朝の散歩のようだ。おはようございますと挨拶したら感じが良かったので宿の予約をお願いしました。 「あのー、突然で済みません携帯電話持ってますか?」 「も、持ってますけど、なんでですかーっ!?」 突然の声かけに最初こそ警戒したようだが、すぐ事情を分かってくれて電話してくれました。M先輩が2泊して評判の良い大寶の民宿はまべ。20キロほど先ですが気持ちよくオッケー貰いました!!今晩の宿が確保できました。やったーっ。これで今日一日は安心して歩くことができます。おばちゃんに感謝して持ってきた使いかけのテレホンカードを数枚上げようとしたけど、使うところがないと丁重に断られてしまいました。3枚のうち1枚は竹内結子のなので、これレアなんですよと言うもいらないそうだ。まぁ五島に来て一度も公衆電話見てないしね、そりゃ使い道が無いわいな。電話代もいらないし写真も撮らせてくれないので自分の写真をお願いしてバイバイしました。誠にありがたかったです、電話難民の生きる道を見つけた気になりました。 目の前の公園は高浜海水浴場で、予想どおりwi-fiがありました。自販機でまたQuu を飲んで緊急食料に取って置いた羊羮で朝飯のようなことをしました。やっぱり食料って大事。昨日の昼におむすび食べてから既に二食抜かざるを得ない状況が続いております。寝ながら腹の虫が鳴ったのっていつ以来だ?どっかに店がないかなー、食堂は半日歩いた先にあるらしいが、ネットでは改修中と言うことだしどうなんかな?取り合えずは民宿が決まっているので最低でも夕飯は食べられるのが決定なので、そこだけは少し余裕ができました。 さて、一休みして歩きだそうとしたらポールがない!!エライこっちゃ。さっきご婦人と話したときにはあったので、あそこに置き忘れたのかも知れないと走って戻るとちゃんと立て掛けてありました。ひと安心。手から離すと忘れ物しやすいナンバーワンがこれ、次に帽子かな。ザックに収納したものは忘れ物になる可能性は低い。パッキングさえきちんとしとけばね。 歩き続けて行くと老人ホームみたいのが現れて、この近くにレストラン「とうがらし」がある筈だがそれらしい建物は見当たらない。ちょうど老人の送迎のために職員が表に出ていたので教えて貰う。すぐ隣だったが本線に戻って回り込む必要があった。遠くから見える光景はまだ工事中のようで外で数人が作業しているのが見える。近くの食べるところはここしかないと思っていることだし近づいて行くと作業していた女性が走り寄ってきて、オープンにはまだ20日くらい掛かるそうで申し訳ありませんですと。まぁ仕方ないですね、駄目もとで少しばかりの可能性を求めて来ただけですから。女性はオーナーらしいが作業服姿なので手伝っているようだ。と言うか、仲間内で改装してるのかな?頑張ってください。 歩いていくと荒川の町に入る。ここには足湯があり日帰り温泉もあるようだ。足湯は道端にあって、地元の婦人二人と旅行中らしいカップルがいたので仲間入りさせてもらう。食堂はそこの角を曲がればすぐあると言うので早速言ってみるとこれが定休日だった。とことんついてない。足湯に戻って休みだったと告げると残念がってくれる。小さい町なので、他に食堂はないし店もないそうだ。これで3食抜きかよとがっかり。昨日の昼に食べただけで腹ぺこと告げると同情してくれる。 でも足湯でお喋りできたので気が紛れて良かった。お湯から出した足を乾かそうとしたら右足に大きな水ぶくれを見つける。歩いているときは気がつかなかったが、早めに見つけて良かった。ピンで水を抜いてカットバンを貼り付ける。こんなに成長したのに痛みを感じなかったのは不思議なようだな。 道路を隔てた所にある自販機でジュースを買って凌ぐかと歩きだしたら青年が追ってきて 「食べ物はあるんですか?」 「お菓子を持ってる」(えびせんを持ってます) 「ランチパック持ってるんですがいります?」 「もちのろんです」 「この先は本当に何もないんですよ」 と、しきりに心配してくれる。 車から一袋持ってきてくれて、ランチパック(卵)の他にチョコレートにポッキー2箱もくれました。きっと若い二人のおやつの全てだろう。何て良い若者なんだろうと感激して一緒に写真を撮らせてもらい、マリアカードを進呈してHPを見てねと宣伝する。 足湯隣のベンチでランチパックとQuu で一日振りの食事をして12時過ぎに出発。満腹とは行かなかったけどお腹と心が満たされた気分です。 近くに荒川温泉があるので、場合によってはここでひとっ風呂浴びようかと計画していたが、ここも休みだった。この辺りは何処も水曜日が休みなんかな? 所々で現れる素晴らしい景色に癒されながら歩くことが出来るので、五島の旅で一番良いのはこの景色かもね。30分歩いては5分休むことにして、その都度水一口とチョコを数個ずつ食べてエネルギー補給しながら、15:20 予約した民宿はまべ到着~。愛想の良いおかみさんが出迎えてくれ、今日は私一人で貸し切りだそうだ。明日は半島の先端まで歩いて戻るので、明日の予約もお願いする。明日の宿も決まったことだし気楽で素晴らしい一日になることだろう。 熱いお風呂に入らせて貰い、日課の洗濯は洗濯機を貸してくれるそうだ。手で洗う洗濯が結構な時間と労力なので、これはありがたい。洗剤ももらえてスイッチポン。乾燥機はないけど洗濯機で水は飛ばせるので手で絞るより強力だろう。 風呂から出ても夕食までは大分あるので、ビール1本お願いする。つまみは最後の砦の食べ残しのビッグカツとえびせん。これを食べきると貰ったポッキー以外、食料のストックがゼロになるので店があったら補充しときたい。中瓶なので喉が満足するにはまったく足りない、節約巡礼は一端忘れてもう1本追加させてもらう。足にはまたマメがあったので、消毒液借りてピンでプスリ。コロナのお陰でどこの施設にも消毒スプレーが置いてあるので便利っちゃ便利。ピンはサンチャゴ巡礼のときにスペインかポルトガルで貰った黄色矢印を留めるためのピンだが、意外な利用方法があった。こんなにマメが豊作な年は2015年以来だ。 夕食は5:55 から1階の食堂で。やっぱりここんちも魚のオンパレード。魚には日本酒なので1本頂く。食べるのは遅い方なので1時間かけてのんびり食べさせて貰う。食堂には自分しかいないし誰にも気兼ねしなくて良いから気楽だ。 明後日泊まれると良いなと思っている富江の宿に電話してもらうが出んわ。明朝またしてくれるそうだ。でもきっといっぱいだろうな、休日前なので。そしたら「さんさん富江キャンプ場」に行こう。いくら休み前日でもキャンプ場がフルになることはないだろうから。 本日の歩数 34,700 歩 長崎五島の旅9へつづく |