32 Vega de Sariegoからオビエド プリミティボの道出発点

6/15(日)
3:00 Vega de Sariegoのアルベルゲ。いっぱい寝たけどさすがに3時起きはないので5時に起きだすことにする。私の他にこのアルベルゲで泊まったのはフランス爺ちゃんだけだけど、きっと私と同じでオビエドまで行くんだろな。
キッチンで昨日買っておいたエンパナダをチンして食べる。チンしても端っこが凄く硬いのでナイフで細かく切り分ける。もう一つのエンパナダは柔らかいので少し食べて残りは行動食として持ち歩きます。

5:50になったが一向に明るくならないので日の出待ちしている間にこれを書いてます。暗いと矢印を見落としたりするので出発は6時半にしました。出発後はずっと田舎道を歩き、村の中には矢印が少なくてタブレットを出して考え込むことが多い。歩く巡礼が少ない弊害か。

9時半に大きな町Pola de Sieroを通過する。もしかすると泊まるかも知れないと思っていたアルベルゲはカミーノ添いにあって、庭が大きくて新しくてキレイな建物だった。見たらここに泊まりたかったなぁと思うが、距離的には昨日のアルベルゲが最適だったんだから仕方ない。何か食べたいなーとバルを探しながら結局街を出てしまう。

バルにありつけなかったので町外れのベンチで一昨日買っておいたエンパナダを食べてその場しのぎをする。飲み物は水しかない。バルならコラカオが飲めるのだが、そのバルがない。前の道路を頻繁にスポーツ自転車が行きかっている。チャリなら店がある所まで数十分で行けるのになぁと思うが好きで歩いているんだから仕方ない。
ヨーロッパはツール・ド・フランスがある影響か、とてもスポーツ自転車が多いです。みんな派手なウェアを着て老若男女がソロやグループで走っている姿を頻繁に見ます。ときどき走りながらブエンカミーノと声を掛けてくれます。

暫く歩いたヒナビタ村の中で珍しい逆歩きの女子と遭遇。小柄な台湾女子で、前にこのルートを歩いた時にバスでスキップした区間を歩き直してるそうだ。片言ながらずっと日本語を喋ってくれるのでストレスがない。女子によると台湾人は日本語を良く喋るそうだ。台湾人と会うと必ず両国はフレンドリーと言ってるがこの子にもそれは通じて、地震の時に沢山助けてくれたと言えば、コロナワクチンを沢山貰えて沢山の命が救われたと返してくれたので胸がジーンとなった。
1日15kmしか歩けないそうだが、イギリス人の道を歩きたいと言うので、彼女のスマホを使って自分のサイトに接続してイギリス人の道の良い点を色々説明できました。最後に互いにツーショットして握手してバイバイ。良い出会いで疲れを忘れました。残念ながら全ての写真はパーなので、今ではこの子の顔も思い出せません。

オビエドが近づいたが腹ペコで限界が近いので通りにあったレストランで昼飯を食べることにする。バルなら安く食べられるのが分かってるが、ここんちはレストランなので高級だったらどうしよう。でもこれを逃すと何キロも歩かないと次の食堂がないかも知れないので、背に腹は代えられないから迷わず入店。

メニュー見ても分からないので値段が安いのを選んだらこれがポテトフライの大盛り【だけ】だった。ポテトの皿が小さく見えますが遠近感のせいと思います。とても大きな皿でイモがたんまり。味はマヨネーズとケチャップともう一種類のソースが掛かってるが食べきれる物ではありません。それでも半分以上を頑張って食べるがこれ以上食べると身体に不調を来たしそうなので勿体無いけど残しました。後から入って来た5,6人の家族連れが同じものを頼んだけど、やっぱりあの位の人数で食べる物だよなーと後の祭りを感じました。今回は仕方なかったけど、やっぱり巡礼定食とか本日の定食と出てる店以外に入ってはいけないと思いました。パンを勝手にテーブルに置いてくので、つい食べてしまったら別料金だった。これ日本の突き出しと同じか?

オビエドの町に入ってからが異様に長く感じられた。道路の反対側をチャリ巡礼と間違えたオランダの女の子が手を振りながら元気に歩いて行ったけど、私はこのときへロヘロ状態だったので追うことはできなかった。

やっとの事でオビエドのカテドラルに到着。廻りじゅう鉄格子で覆われていてスタンプを貰うどころではなかった。警官がいたのでスタンプはどこ?と聞いてみたが何か訳の分からないことを言って行ってしまった。カテドラルはどこも重要なのは分かるが、せめて巡礼のためにスタンプが貰える所を開けといてもらえまいか。

写真を一枚撮って本日のアルベルゲを目指す。途中でお店から出てきたさっきも見かけたオランダ女子とばったり。出会い頭ですっごい偶然だった。当然ながら一緒にアルベルゲを目指しました。

ここのAlbergue de peregrinos de El Salvadorは受付開始が午後4:30と遅いのだが3:50に到着すると既に7,8人が待っていた。バックパックで順番を確保してからオランダ女子とカルフールにお買い物に行きました。ノンアルコール買って道端でごくごく。アルベルゲ前に戻ると今日は4時受け付けにしてくれたので巡礼の移動が始まっていた。ここは7.50ユーロと言う半端なベッド代。下段ベッドが良いと言うと新しいベッドルームを空けてくれてそこには二段ベッド2台に平ベッドが1台。勿論平ベッドを頂きました。受付ボランティアは一人しかいないのに、巡礼一人一人をベッドまで案内してるので受付には凄く時間がかかります。

またカルフールに行って今日の夕飯と明日の食料を買い直して来ました。今度は本物のビールです。野菜の袋詰めとトマトにシーチキンと昨日と同じメニューなので写真は省きました。下の写真がキッチン兼食堂ですが、流しが右側の戸棚を開けるとありました。変なのー。

明日からは8年振りのプリミティボの道。今回は身体に自信がないので前回の倍の日数を掛ける積もりです。ただ、アルベルゲの有る無しで長距離に成らざるを得ない区間が幾つかありますが、そこは今日のように早立ちで乗り越えようと思っています。身体が本調子じゃないので今まで短い距離で抑えていたけど、今日は今回の巡礼で初めて4万歩を越えました。

本日の歩数 46,981歩

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