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     日本からアルメリアへの行き方とモサラベの道情報 
 
    スペイン国内に網の目のようにあるカミーノ(サンチャゴ巡礼の道)ですが、日本で一般的に知られているスペイン最長のカミーノはセビージャを出発する銀の道(Via
    dela Plata 1,007km)です。しかし、アルメリアを出発するモサラベの道(Camino Mosarrabe 1,300km)の方が距離はありますから、よっぽどの暇人(私)でない限り、一遍に歩くのは日数的に無理なので区切っての巡礼になると思います。 
      
アルメリアを出発して、グラナダ・コルドバ・メリダ等を経由して銀の道・サナブレスの道を渡り歩いてサンチャゴに到ります。 
ここではその出発地となるアルメリアへの行き方と巡礼路をざっくりと解説したいと思います。 
 
●日本からの行き方(私の場合ですけど) 
    1、まず日本からスペインに行かなくてはなりません、当たり前ですけど。 
 私はいつも一番安い航空券をスカイスキャナーと言うサイトで探しています。 
    一番安いのは中華系航空会社ですが、遅延が良くあるそうだし中国国内での乗り換えなどで何かあったときが不安なのでこれは利用せずに、次に安い中東系をいつも利用しています。エティハド、カタール、エミレーツですが、平均して一番安いのはエティハドです。 
    2024年はロシアの影響に加え円安もあって航空券が馬鹿高くなりましたが、運良く3月出発なら安いのがあったので即決しました。本当は4月出発にしたかったのですが、4月は安い航空券がありませんでした。まぁ出発の地アルメリアはスペインの一番南なので肌寒い3月でも大丈夫だろうと思って。 
    2024/03/20(日本発)で 2024/06/14(スペイン発)で12万円ほどでした。日数は国内移動+2日で全行程86日間です。シェンゲン協定があるので90以上はEU内にいることが出来ないので、毎回かならず90日以内に収めています。 
 
      
アルメリアへ飛行機で直接行くことはできません。飛行機ならマドリッドで乗り換えるか、バスか列車で行くことになります。 
私は一番安価なバスにしました。バスはOmioと言うサイトから予約しておきました。 
MADR-E.SUR - ALMERIA 出発15時 料金32,57€ 乗車時間は6時間くらいでした。 
 
    マドリッドの南バスターミナル(ESTACION SUR DE AUTOBUSES)へはバラハス空港から200番のバス停から直接行けるようですが、私は時間がたんまりあったので一旦アトーチャ駅へ移動して次回のために電車の運行状況を下調べしました。アトーチャ駅から南バスターミナルへは徒歩約25分ほどでした。 
     
南バスターミナルからは直通バスでアルメリアへ行くことができますが、途中のグラナダで乗り換えるルートもあります。そっちの方が本数は多そうです。 
南バスターミナルは巨大で、二階にはレストランやお土産屋などが多数ありました。 
バス乗り場は全て1階にずらっと並んでいます。トイレは残念ながら有料トイレしか見つかりませんでした。 
     
      
    アルメリアなんて二度と来ないだろうからと、オスタルに二泊してアルメリアの一番の目玉、イスラム勢が作った巨大な城を見物して、3日目の朝に出発しました。 
最初の目的地はグラナダですが、結構しんどい行程の中を10日間歩き続けます。 
 
2、宿情報 
     アルメリアにアルベルゲはないので安く上げるならオスタル・ゲストハウスです。私はbooking.comで二泊予約して行きました。 
最初の宿泊地はRiojaで公営アルベルゲがあります。 
    2泊目のAlboloduyと3泊目のAbla、4泊目のHuenejaにも公営があります。 
5泊目のAlquifeには公営はありませんが、親切な私営アルベルゲがあります。 
    6泊目のguadixにアルベルゲはないのでオスタルかホテルになります。 
        Guadixでは知らずに極悪オスタルEl RETIROに泊まってしまいました 
7泊目のPezaには公営アルベルゲがあるので安心。 
    8泊目のコトン村にはアルベルゲがありましたが、私達はコトンを通り越してケンタールで格安ホテルに投宿しました。4人部屋で一人15ユーロ。 
    9泊目にとうとうグラナダに到着しました。グラナダは大都市なので宿は沢山あります。 
    アルメリアからグラナダへ歩く巡礼は少なく、同じメンバーが最初から最後まで続きました。アルベルゲで皆で食事を着くってシェアしたのも5回もあったほど仲良くなりました。 
 
次はグラナダからコルドバへのステージですが、アルベルゲはあったり無かったりしました。 
泊まった所を箇条書きにします。 
01、Pinos Puente(ホテル・モンセラット25ユーロ) 
02,Moclin(私営アルベルゲ22ユーロ) 
03,Alcala Real(Casa Marisa私営アルベルゲ20ユーロ) 
04,Alcaudete(オスタルSpa-Rueda22ユーロ) 
05,Baena (私営アルベルゲCalifa20ユーロ) 
06,Castero Del Rio (公営アルベルゲ10ユーロ) 
07,Santa Crus (Hostal Casa Jose24ユーロ) 
    08,Cordoba 到着(ホステルAl-Katre16-29ユーロ) 
    コルドバまでは公営アルベルゲはたったの1軒だけでした。財布が悲鳴をあげました。 
      
     
コルドバからメリダ(銀の道)までは12日間かかりました。このステージでは初日のCerro Muriano(オスタルBar Equis)と3日目のConplejo Minas de Calatravero以外は全て公営アルベルゲに泊まり歩けました。これは経済的でありがたかったです。 
    銀の道はメジャーなカミーノなので、公営や私営アルベルゲが山盛りあるので宿の心配はほぼなくなりました。 
     
      
    メリダから分岐の町Granja de Moreuela までは19日間の行程ですが、カパラ遺跡がある区間にアルベルゲは無いので一度だけオスタルに泊まった以外はすべてアルベルゲを泊まり歩くことが出来ました。しかも3か所のアルベルゲでは衣類の交換まで出来てしまってこの上ない有難さでした。 
 
    分岐の町Granja de Moreuelaからはサナブレスの道を歩きサンチャゴへ到達するまで19日間を要しましたが、一度だけアルベルゲの無い村でペンションをシェアした以外は全て公営(15)私営(3)のアルベルゲで泊まれました。シェアは二人のイタリア娘から誘われたお陰で一人部屋なら50ユーロの所を三人で一人20ユーロで泊まれました。 
 
こうしてみると殆どをアルベルゲに泊まれてますね。公営アルベルゲは1泊平均10ユーロ、中には寄付で泊まれるアルベルゲも多数ありますが、私はいつも素泊まりなら10ユーロを寄付していました。食事つきなら20ユーロですが、食事つきのアルベルゲって夕と朝食を食べさせてくれるので、20でも格安で泊まれて有難いです。ちなみに私営は平均20ユーロでオスタルは20から25ユーロほどです。 
     
      
    サンチャゴでは常宿になっているメノールですが、この年はサンチャゴで何か催しがあってメノールはいつでも予約が取れない状態でしたが、当日分があるので泊まることができました。いつものドミトリーがフルだったので個室にしたため連泊は止めて翌日からフィステラ目指して歩き始めました。 
     
フィステラに着くまでの5日間のうち、私営に2回泊まった以外はすべて公営に泊まり、フィステラとムシアでは連泊したために私営に2回泊まりました。フィステラ・ムシアの公営アルベルゲはサンチャゴから歩いてきた人だけを泊めてくれます。 
 
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