How to Camino de Santiago

●食事等
 これも各自の財布しだいです。最初の頃はバルで休憩や食事を良くしていましたが(定食平均10ユーロで腹いっぱいに)、段々とそれも勿体ないと思うようになって時々しか利用しなくなりました。もっぱら店から買ってきてアルベルゲのキッチンで食べていました。店がない町村などでは仕方なしにバルで食べました。あとは食事に誘われた時や栄養不足を感じた時とか。スパンとしたら週1とか10日に1回とかのケチケチ巡礼です。3か月近くほっつき歩くので、日々の節約は大切です。チリも積もればなんとか。余談ですが、レストランよりコンパクトな食堂は「タベルナ」と言います。(笑)

 タイミングがいいとアルベルゲで泊まった人たちでご飯をシェアすることもあります。2,3ユーロずつ出し合って皆で作って食べます。そういう場合はほぼ100%パスタになります。何故かって、安くて腹いっぱいになるから。それだけ安くても、ちゃんとビールやワインも用意されるのが欧米流のようです。


 アルベルゲではたまにコミュニティーディナーと呼ばれるものが用意されてることがあります。これも宿泊者全員で作ったり、アルベルゲの管理人さんが作ってくれたものを皆で頂くものです。こういうアルベルゲは殆どがドナティーボ(寄付)のアルベルゲです。これがあると一気に仲良くなれるので大好きです。

●行動食
 フランス人の道ではアルベルゲもバルもやたらとありますが、他の道ではそうでもないので行動食を携行する必要が出てきます。マイナーな道ならマイナーほどそれは重要になってきますよ。山の中でシャリバテになったらシャレになりません。

 私は前日にチーズサンドを作っておいて次ぐ朝の弁当にすることもありました。早朝に出発して手頃な休憩スポットがあったらそこで朝飯にします。チーズサンドは水分も適当にあるので食べやすいです。行動食にはナッツ、干しブドウ、クッキー、パプリカ、オレンジ、バナナ、パンなどを持ち歩いていました。ザックは少し重くなりますが、マイナーな道では水と食料は必携です。

●スーパーマーケット
 スペインでは小さな店もスーペルメルカードと言うようです。雑貨屋程度の小さな店はティエンダと言います。店の大小に関わらず、野菜は全て量り売りなので、大きいのを選んだ方が得だと言うことはありません。野菜果物を買う場合は近くに下がっているビニール袋に一種類だけ入れて隣の秤で計量すると値段が印字されたシールがブブブで出てくるので袋に貼りつけます。秤がないスーパーではレジで計ってくれますが、これも色々です。時にはパンさえも量り売りの店がありました。機械の使い方が分からないときは近くの主婦や店員さんを捕まえて教わりましょう。みんな親切に教えてくれます。

 雑貨屋も肉屋もパン屋もみんなビールを売っているのが便利でした。ただ、残念ながら大好きな1リットルビールの殆どは冷蔵されていません。それでも常温のビールでも飲まないよりはマシなので常温ビールにも慣れてしまいました。物は試しでスーパーの店員さんを捕まえて「冷たいビールある?」と尋ねると、運がいいと肉コーナーに連れてってくれて、肉屋の冷蔵庫から冷たいのを出してもらえることもありました。味を占めて直接肉コーナーに行って尋ねることもありましたが、幸運は滅多にありませんでした。缶ビールは冷やされて売られている方が多かったようです。ビールはどこで買っても目茶目茶安いのでビール好きの私には天国です。

 マイナーな道では村にお店がないことが良くあります。でも良くしたもので、そういう所ではトラックの移動販売がアルベルゲにやってきます。トラック販売なので品数は少なく値段も少し高めですが、背に腹は代えられません。全てのアルベルゲがそういう用意があるとは限らないので油断は禁物ですが。

 スペインでは日曜日は小さな雑貨店から大きなスーパーまで休むことが多いので、土曜日には大目に食料を仕入れるといいです。大都市サンチャゴのスーパーFroizでもそれは同じで、ここんちは日曜は必ずクローズです。しかし、近くのパン屋や八百屋はちゃんと開いているので心配ご無用です。