How to Camino de Santiago ●宿 私は公営のアルベルゲがあるなら公営の一択です(安いから)。でも、お金に余裕があったりプライバシーを気にする人は私営アルベルゲやオスタル・ホテルに泊まるようです。私はアルベルゲがない町村でのみオスタルを利用しました。 オスタルは素泊まりで平均20ー25ユーロ。安いのは15ユーロというのもありました。日本の宿は一人一泊いくらですが、ヨーロッパは部屋貸しなので二人で泊まれば半額で泊まることができます。つまり、二人利用なら私営のアルベルゲ並みの料金でツインルームに泊まれると言うことです。しかもバスタオル・シャンプー付!!そのとき一緒に行動している人がいればラッキーです。 公営アルベルゲ、ムニシパル(Municipal)は自治体が運営しています。Albergue municipalとあれば公営アルベルゲです。Albergue Peregrinosとあるのも公営です(多分)。他に公営はコンベントとかモナステリオ、パロッキエルなどがあり、これらは教会や修道院、地域のサンチャゴ巡礼友の会の運営です。公営は基本的に予約不可で連泊も不可です。ベッドは早いもん順ですが、ガリシア州などでは下段ベッドは高齢者と決めているようです。私はいつもその恩恵に預かっていました。 ●Wi-Fi 私営アルベルゲはほぼWi-Fi完備です。公営はあったりなかったり。あったらラッキーと言う程度です。 ガリシア州の公営アルベルゲのWi-Fiは通信機能のあるスマホしか利用できない所が殆どです。まず誰でもアクセスできるスポットに接続してこちらの電話番号を伝えます。しかるのちにあちらからパスワードが送られてくるので、それでもう一つのスポットに接続してパスワードを入れると晴れて利用できるようになります。ガリシアのWi-Fiは共通なので、一度接続できればガリシア州の全ての公営アルベルゲで利用できます(一年限定だったけど)。 でもこれって私みたいにタブレットだけの人は利用できないので不公平ですよね!?そのため、パスワードを教えてくれる親切なオスピタレロさんが極まれにいます。その内、誰でも利用できるように改革されるでしょう。 他の地域のアルベルゲWi-Fiの普及率はまちまちですが、確実に増えていると感じました。アルベルゲにWi-Fiがなくても、バルに行けば確実にあるので必要な時はバルへ行きましょう。バルの中にパスワードが張り出されていることもありますが、なかったら店の人に「ウィーフィー?」と言いながらスマホかタブレットを渡せばみんなパスワードを入れてくれます。 サンチャゴの道は千年の昔からあるので、美観保護区にあるアルベルゲもあります。歴史を感じる文化財みたいな建物ですが、内部は近代的にリニューアルされているので快適に過ごすことができます。写真はラレドのアルベルゲで、石段を上がると正面に教会、脇にアルベルゲと修道院がありました。こういう歴史を感じるアルベルゲに泊まるのも楽しみのひとつです。 ●ドナティーボ 寄付で泊まらせてくれるアルベルゲです。私営でもありますが、多くは公営アルベルゲです。日本の巡礼経験者のブログを読んでいると、寄付はタダだと思っている人がまれにいますが、タダではありませんよ。私は素泊まりの場合は5ユーロ、朝飯が付くなら10ユーロ(定額の宿代より高くなってしまいますが7ユーロとかの半端は入れづらいので仕方ないです)、夕飯も付くなら15ー20ユーロを入れてました。唯一、お婆ちゃん二人だけで運営していた私営アルベルゲの居心地が良かったので、朝食のみだったけど感謝を込めて20ユーロ入れたことが1回だけあります。ドナティーボを入れるザルには10ユーロ札ばかりが入っていましたが、私が20ユーロ札入れたことでお婆ちゃんは少しびっくりした顔をしていました。ケチケチ巡礼の私には非常に珍しいことです。 アルベルゲではサンダル必須です。サンダルに履き替えないと上がらせないアルベルゲもありました。それと寝袋も必携。暖かい時期だと薄いペラペラの寝袋で十分ですが、私はいつも春から初夏にかけて歩いていたのでダウンの寝袋でした。暑くなると中にもぐらず上に掛けてるだけでした。暖かい時期だけ歩く人は筒状の布を利用する人もいました。 気になる南京虫ですが、私は普通のダニに数回やられただけでした。でも、南京虫被害にあった人には何度か会いました。なんか酷かったです。南京虫遭遇は運だと思います。ある女性にアルベルゲで噛まれたのかと聞いたら、ホテルだと言ってましたから、清潔と思われるホテルでも遭う人は遭うんですね。 南京虫対策でバックパックはベッドルームに持ち込ませず、用意された黒い大きなビニール袋に入れ、1階に置かせるアルベルゲも数回経験しました。アルベルゲ側でも南京虫にはとても注意しているのが分かりました。 余談ですが アルベルゲで2回、誕生日に出っくわしました。2回とも誘われて簡単なパーティーとなりましたが、ヨーロッパの誕生パーティーは誕生日の本人がみなにご馳走しますよ。日本とは反対です。もし自分がカミーノ上で誕生日を迎えることになったら、みんなにご馳走することを前提にアナウンスしましょう。写真はイギリス人の道での誕生パーティー。この日は20人近くが招かれたので誕生日の青年(オレンジ色のシャツ)の支払いを心配してしまいました。 |