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パリ観光スタート
出発から59日目の7月9日。パリのドミトリー、無料の朝飯でクロワッサンと食パンをたんまり食べて観光途中で腹が減らないようにしておく。ジュースも3種類あるので3杯飲み、仕上げにコーヒーを飲む。ガツガツガツ。ポルトガルと違って、パリのことは来る前にいっぱい調べてきたので見どころは沢山リストアップしてある。パリって、直径10qほどの円に有名どころがすっぽり入っているので観光にはとても便利な街だ。その移動手段もスペインで毎日歩き続けていたお陰で脳が歩き平気モードに切り替わっているから一日10キロ位なら歩ってしまえと気楽なもんだ。バスや地下鉄に乗れなくても何てことない。みんな歩っちゃえばいいんだ。
最初はエッフェル塔
まず観光第一発目はパリを象徴するエッフェル塔。タブレットの地図を見ながら30分程で到着。重いリュックを背負ってない平地なら時速5kmくらいで歩けるから、ホテルからエッフェル塔までは約2.5kmくらいなのが分かった。エッフェル塔には歩いて登ったという知り合いがいて、是非歩いて登って下さいと言われてたのでそうするかなとも考えていたが、エレベーター乗り場の列はまだ短いのでこっちに並んでみた。朝イチの行動だからやっぱり行列も大したことないようだ。しかし、それから10分20分と時間が立つにつれて列は見る見る内に長くなっていき、私ならこの列を見ただけで並ばないぐらいになってしまった。朝イチでやってきて良かったこと。歩き用の階段登り口にも短い列が出来ていて、歩いて登るのにも金を取るようだ。自分の足で上って5ユーロは高い気がするが記念にはなるだろう。降りるときは階段を使ってみようかな。
列が動き出してきたので受付が始まったようだ。ゾロゾロ進んでチケット売り場にやってくると、塔の途中までだと9ユーロで、てっぺんまで上ると15.5ユーロだが、この際なので当然一番上までのチケットを買う。ユーロの現金は温存しときたいのでカードで支払う。パリはどこでもカード支払いが発達していて、多くの所でカードが使えるようだ。エレベーターに乗るにはその前に手荷物検査があった。こんなとこでもかいと思うが、フランスはテロの脅威にさらされているので無理もないことなのだろう。列の近くをでっかい機関銃を持った兵隊が数人で巡回してるし、効果的なテロをするには絶対に人が多く集まる有名観光地でやる筈だ。パリはテロを身近に感じる。
エレベーターで途中階まで行ったらすかさずその上のエレベーターを探して更に上を目指す。まず一番上まで行ってから徐々に下に移動しながら見物するのはこういう場合の鉄則だ。エッフェル塔は鉄の刺繍という別名があるらしいが、確かに鉄骨の組み合わせがとても美しく、テレビでは分からなかったが濃いめのベージュ塗装だった。これもまたパリの街並みにマッチして美しいと思った。実際にやってきてみるとテレビでは気づかなかったところがアチコチ見られて楽しい驚きがある。
最上階にはまだ人がそれほど多くなかったので、ゆっくりと見られることが出来るので、お得感が感じられて嬉しい。狭い回廊を何周もしながらパリの街並みをいっぱい撮影しておく。ガラス越しに見られた室内には、エッフェル塔ゆかりのレトロな人形のほかに、大正天皇から勲章を贈られたときの賞状らしきものが掲げてあったのにはビックリした。いいんか、こんな所に置いといて。セーヌ川のほとりには両翼を広げたような建物のシャイヨー宮が見えたけど、上から見たらもう入らなくてもいい気になってしまう。すでに行列作ってたし、中に何があるのか知らないし。
最上階も徐々に混んできたので、ひとつ下の階に移るためのエレベーターに乗る。まだ30分くらいしかたっていないのにこの混みようじゃ、ピークになったらどうなっちゃうんだろう?芋を洗うようになるのは容易に想像できるから、多分入場制限を掛けて長い時間待たされるのかも知れない。3つある展望台の中間はとても狭かったし見るものが大してないので、またすぐ下の階に移動する。ここは一番下の階で、カフェや売店もあってとても広い。床が透けてて下が丸見えのスペースがあったが、透明度が低いのであんまり恐怖感はない。折角透明の床にしたんだったらもっと磨いといてお客をキャーキャー言わせた方がいいんじゃないのかね? 階段も経験したいので、ここからは階段を使って下まで降りてみる。エッフェル塔満喫だ。
セーヌ川に掛かる橋を渡って市立美術館に行ってみる。ここは市立なので無料のはずだが、無料なのは入口から少し入った所までなのかな?途中からチケットがないと進めなかった。でも、展示物は近代の訳の分からない芸術作品ばっかりので、だったらいいやと出てくる。有名な作品以外は見なくてもいいのだ。教科書やテレビに出てくるようなのを見て、あとでそれがテレビに出たときに「あ、あれ見た」と言いたいミーハーなのだ。
セーヌ川遊覧
次はセーヌ川遊覧に乗ることにする。これも来る前に何の遊覧船に乗るのがいいのか調べてきたので、印刷したパリの地図を頼りに行ってみる。セーヌ川遊覧は幾つもあるが、バトビュスと言うのが一番いいらしい。ネットで調べたときは11ユーロだったが、窓口に行ったら13ユーロに値上がりしていた。ここもカードで支払う。カード支払いは日本で買い物するのとまったく同じように出来てとても便利。多くの場合、相手はフランス語しか話さないのでお互いに何を言っているのか分からないが、そこは勘を働かせれば大よその見当は付くってものだ。中国人の団体がどやどやとやって来たので、やかましいから余りいい感じはしない。別にこちらの観光を邪魔されるわけではないが大声で喋るのでうるさい。時間にして50分ほどの遊覧だったろうか、セーヌ川沿いのオルセー美術館、コンシェルジェリー、ノートルダム寺院など有名どころが目白押しだ。大きな橋の下を幾つもくぐったが、パリの橋脚は凄く芸術的だった。日本では渡る人からは見えない橋脚なんかに余計な金を掛けることはしないだろうが、こういう所はさすがに芸術の都だ。
今日の観光はいっぱい見たからもういいやと思ってホテル(ドミトリーですが今後はホテルと表記)に帰ることにする。エッフェル塔前に広がっている公園内を歩いていくと、まぁここはゴミだらけだったんですね。掃除をする概念がないらしいと思えるほどで、もう何年分かと思われるほど万遍なくゴミが散らかっていた。芸術の都の名が泣くぞ。
パリ初の外食
歩いている通りに中華の惣菜屋らしき店があって、中で食事もできそうだ。看板のメニューを見ても庶民の値段なので私向きだ。おかずは牛肉と野菜の甘辛煮を選ぶと、うどんかご飯が選べるというので勿論ここはコメの飯だ。皿によそられたご飯の上に、おかずをぶっ掛けて出してくれる。米は長粒種なので日本のご飯のように粘りがないのにもっさりしている。でもこれも米だからいいや。ハイネケンを飲んでも7ユーロはパリでは格安だろう。通りにあった良く分からない店でパリ・ミュージアムパスを買おうと寄ってみたが、ここんちでは扱ってないらしくパリ・ミュージアムパスの言葉自体が通じなかった。TABCという店で、外から見た限りでは金券を扱っていそうだったが宝くじだけなのかな?この店も中国人がやっていて、中国人パリに多し。
ホテルに戻ると部屋には誰もいなかったので、ゆっくりシャワーを浴びながら洗濯もしておく。せっまいシャワールームだし、洗面台は顔を洗う程度の広さしかないので洗濯は石鹸を塗ってシャワーを浴びながら踏んづけて洗う方式にする。アルベルゲのように物干し場はないので、窓のフェンスとベッドの鉄柵に引っ掛けて乾かす作戦を採用する。以後、毎日これが定番となる。
日本人の女の子が早めに帰ってきた。話を聞いたところ、なんとパスポートを紛失したそうだ。命の次に大切と言われるパスポートを失くしたと聞いてびっくり。でも、現金やカードはあるのにパスポートだけ無くなったそうなので、もしかしたらパスポート専門の泥棒にやられたのかな?誰でもパスポートは一番大切にしているので、簡単に失くす筈はないだろう。どのみち再発行して貰わないことにはパリを出ることもできないので日本の家と連絡を取って謄本を送ってくれるように段取りを付けたそうだ。パスポートがないと25歳以下の割引が使えないのが辛いと言っているので強心臓のようだ。「こういう場合は最後は必ずうまく行くよ、経験から」と気休めを言ってやるが、およそその通りだ。それには全力を尽くした結果というのが前置きに付くのは言うまでもない。
コリアの女の子も戻ってきて、化粧した顔を見たら美人顔になっていた。コリアの子がみんなタレントみたいに同じ顔をしているのは化粧方法が同じからだったのか?
今日はルーブル
出発から60日目の7月10日。6時過ぎに下へ降りて行って、また早いうちから朝食を頂く。サンチャゴ巡礼繋がりで知り合いになったIwadeさんが今日、友達とパリにやってくる日だ。でも何の約束もしてなくて、観光している間に顔を合わせたらヨロシク程度なので会う確率は1%くらいかな。Iwadeさんはフェイスブックで日本食店やルーブル情報を教えてくれてたので、今日はルーブル見物なので生かさせて貰おう。ルーブルの中でまる一日を過ごそうと思っているので、食料を持ち込んで食べようと思っていたが飲食禁止だって。入るにはセキュリティーチェックがあると言うので水も持ちこめないかな。節約観光客泣かせだ。
ルーブルにはモンパルナス駅の横を突きぬけ、サンジェルマン教会の前を通って9時少し前に到着する。もう行列ができているが、これで200人くらいかな?大したことはない。調度前に並んでいた人たちが日本人だったので情報交換ができる。この列はミュージアム・パスを持っていない人の列だそうなので、この時点でパス購入は断念する。列が動き出したらすいすいと進み、セキュリティーチェックもバックを自分で開けて見せるだけの簡単なものだったので水くらいなら持ち込めただろう。ちょっと残念。ガラスのピラミッドから入ってエスカレーターで下に降りたらすぐチケット売り場だった。フランス語なんかひとつも喋れなくてもまったく問題ない。ガイドブックでは朝イチでモナリザまで突撃しろと書いてあるので、すぐモナリザの部屋を目指して早足で移動する。途中の階段踊り場には有名なサモトラケのニケ像があるが、取り合えず無視だ。少し迷ったがほどなくモナリザの前まで行くことができた。おぉこれがかの有名なモナリザか!!まだ絵の前には人だかりもなくてゆっくり鑑賞したり写真を撮ることができる。スペインでもフランスでも、どこの美術館・博物館でも写真は撮り放題だ。ただし、三脚とフラッシュはバツだが普通に写真を撮るのはホントに自由なので日本と大違い。なんだろなぁ日本のどこでも写真撮影不可って、決めた人は脳に血栓ができてるんじゃないのかね。
一番人気のモナリザが無事に見られたので、ほかのコレクションを片っ端から見て歩くことにする。日本でも見たことのある有名な作品が目白押しにあるので楽しくなる。フェルメールの作品は小さすぎて素通りしそうだったが気が付いて良かった。日本語の館内地図をもらってあるが、見取り図がデフォルメされ過ぎていてイマイチ分かりづらい。もっと実際に沿った地図ってできないのかねフランス人。それでも広いルーブル内を2周近く歩き回って、合計7時間半も飲まず食わずで鑑賞し倒す。お陰で有名どころは殆ど抑えられた気になった。二度目に寄ったモナリザ前はやっぱり何重もの人垣が出来ていた。一度、館内のレストランを覗いてみたが、入口に掲げてあるメニューを見たら余りの高さにぶったまげて一食くらい抜いたって何てことない気になった。
帰り道あれこれ
さすがにルーブルはもういいやという気になってきたのでピラミッドから外へ出る。この付近もまぁ人々々で賑わっている。日本語がそこかしこから聞こえてくるが、今までなら声を掛けるところだがこう日本人がいたんじゃ珍しくもなく、あ、また日本語だ程度だ。中にはるるぶなどお馴染みの旅行雑誌を手にしている人もいた。
5時半にホテルを目指して歩き出す。途中、ムッシューとか言いながら近づいてきた男がいたが、向こうから近づいて来るのにロクなのはいないから立ち止まらずにノーと言って通り過ぎる。向こうは何がノーなのか分からないか知れないが構わずノーだ。触らぬ神に祟りなし。遠くからでもモンパルナス・タワーが良い目印になっていて、来る時とは別の知らない道を帰ってもまったく迷うことなくモンパルナス駅まで着くことができる。そっからホテルまでの道はもう2度も歩いていて慣れた気になっていたので迷子になってしまう。あれー、おっかしいなぁ、目印にしている建物がちっとも出てこないのだ。それで道を一本間違えたことに気づき、だったらこれを左に少し行けば正しい道に出るだろうと歩いて行くが、またこれも違っているようだ。こういう時は面倒でも間違えたと思われる地点まで戻るのが鉄則だ。と言うことで戻ってみると、曲がるところに目印としていた菱形のビルが現れた。あー、これを見落として曲がらずに真っ直ぐ歩き続けたんだと分かる。やっぱり何でも慣れてきたあたりが一番危険だと言う典型例だ。
ホテルに戻ったら今日の歩行数27,000歩だった。私の場合は7,000歩で約5qを歩くので、今日は20q近くも歩いたのか?そんなに歩くはずはないのでルーブルで足踏みしたのが多めにカウントされたんだろう。シャワーと洗濯を済ませて近所の食料品店に買い出しに行く。三軒を回ってパン屋からピザまで買ったが、このピザが思いのほか高くて1枚4.5ユーロもしてしまった。スペインの時と同程度の買い物で値段は倍だ。パリ恐るべし。このビールはスペインでも飲んでたと思うが旨くないので次はハイネケンにしよう。ちなみに黒い玉はサクランボです。
同室の日本人の女の子がパリ・ミュージアムパスを買っちゃいましたと言っている。買おうかどうか迷っていたが、結局買うことにしたそうだ。そのため今日はルーブルを始め5件も駆け足で回ってきたそうだが、さぞや忙しかっただろう。でも、私のように歩いて移動じゃなくて、メトロの回数券も買ったそうだから移動は早くて疲れないかも知れない。明日はヴェルサイユに行くことにしたそうなので、私もヴェルサイユには行く予定で、でも乗り換えがあったりしてハードル高そうだから行きだけ一緒に行っていいかいとお願いする。帰りはパリ市内を目指せばいいので何とかなるだろう。これで明日はヴェルサイユ決定だ。
ヴェルサイユー
出発から61日目の7月11日。今朝も朝食を腹いっぱい食べておく。一日精力的に観光するためのエネルギーの元だ。今日はこれから一緒に行動するので名前を教えてもらったKさんと一緒にヴェルサイユ宮殿を目指す。地下鉄で行くかと思ったら路面電車だった。Kさんも初めて行くのでどこから乗るのか良く分からないようだが、英語が達者なのでそこは私とは段違いだ。停留所で待っていた人が運良く英語を話すのでどっち方面に乗ればいいのか教えて貰える。チケットは停留所に居た車掌から往復を買ってみたが路面電車の中には車掌がいないのでチケットはどうしたらいいのか分からない。地元の人が乗車するのを見ていると、定期券みたいのを扉近くに設置してある機械にかざして乗り込むが、私たちはそんなパス持って無いので買ったチケットを同じように機械にかざしてみるが何の反応もないので関係なさそうだ。どういうんかねぇと話しながらRER駅に着いたのでそのまま降りてしまう。いいのかな?今の無賃乗車ぽかったよね。
今度は駅でヴェルサイユ区間の往復チケットを券売機で買う。これもKさんがいるから問題なく買うことができる。Kさん効果絶大だ。ヴェルサイユ駅から少し歩くと金ぴかのヴェルサイユ宮殿が目の前に。すでに長蛇の列ができているので並ぶことにするが、この列がどういう列なのか分からないので私が順番を確保している間にKさんが情報収集するという分業体制にする。二人いるとこういう時に便利だ。戻ってきて言うには、この列はチケットとパスを持っている人の列で、チケットを買うなら向こうにある建物内で買うそうだ。あっぶなぁー、私一人で長蛇の列に並んでいたら先頭に到達した時点でチケットなしで撃沈されるところだったのだ。今度はKさんに列に並んで貰って教えてもらった建物までチケットを買いに行く。ここも列があったが大したことはなくてすぐ番が廻って来た。幾つもある窓口で中国人らしき人からミュージアム・パスを買おうとしたら日本人だったので簡単に買うことができてラッキーだった。日本語が通じるってこんなに便利だったんだと思い知る。ミュージアム・パスはパリに60ケ所ある美術館・博物館等を何回でも自由に出入りできるパスで、私が買ったのは4日間のパスで56ユーロ(約7,800円)だった。かなり高いけど、このヴェルサイユ宮殿は入場料が他より高めの18ユーロとパスの3分の1の値段だから買うタイミングとしたらバッチリだ。
延々と蛇行している行列の中からKさんを探し、私もパスにしたことを伝える。パスは高いので買おうかどうか迷っていたが、Kさんの助言を入れて買うことが出来たのでこれも感謝だ。二人で行動することのメリットに気づいたので、今日はこの後も二人で行動するかと提案したらオッケーと言うので決まりだ。列は相変わらず蛇行しながら少しずつ進むだけなので、入り口に到達するにはまだまだ掛かりそうだ。団体専用の入り口があるらしく、後から到着したグループは別の入り口から入って行くのが見える。日本のツアーもあぁやってすぐ入れることが出来るんだろな。短時間で有名どころをアチコチ連れまわすツアーで2時間も並んでたんじゃ話にならない。こちらは並ぶのも個人旅行の醍醐味だと強がっておこう。
やっと中に入って豪華絢爛の宮殿内を見ることができる。ガイドブックによると日本語で喋ってくれる専用の携帯ガイドはパスポートを預けて借りることが出来るとあったが、今はそんなことはしなくても貸してくれるようになったらしい。機械自体が電波を発していて、出るときに機械を持ったままだとセキュリティーに引っかかるようになってるそうだ。この日本語で喋るガイドは中々便利で、部屋部屋に記してある番号を入力するとその部屋にまつわるウンチクを喋ってくれるから、ただ見て廻るよりずっと理解が進むので見ごたえがあっていい。Kさんの借りたガイドが途中から音がでなくなってしまったので、私のを交替で使うことにする。
ヴェルサイユ一番の見所、鏡の間までやって来たが余りにも人が居過ぎなので感激もイマイチと言うところか。ここでも写真をいっぱい撮っておく。こんな美術・芸術の宝庫でフランスの国宝級が揃っている宮殿なのに写真撮影がオッケーなのはまことに喜ばしい。それに比べて日本の同様施設の何とケツの・・・(以下省略)
宮殿を一通り見たら、今度はマリー・アントワネットがイギリスの田舎を模して作らせたと言うトリアノンと言うところへ行ってみることにする。宮殿の外に出たら広い庭園内を巡回するトランと言うガタゴト車で行くのが手軽らしいので列に並ぶ。ここもちょっとした列になっていて、自分たちの後ろに並んでいた家族がいつのまにか先頭にいるので、あれー?と思ったら赤ん坊連れだから係りが先頭にしてくれたそうだ。こういう所は対応がきめ細かくて偉いぞフランス。
トリアノンは田舎風景だけじゃなくて、ちゃんと立派な宮殿もあった。今風で言えば別荘だが王族なので離宮というそうだ。そう言えば日本にも葉山・那須離宮とかあったような気がするが、あれは御用邸と言ったかな?離宮から田舎風景の場所までどうやって行けばいいのか分からないので、持ってきたGPSで確認しながら到達する。何しろ庭が広いなんてモンじゃなく日本の小さな町ほどもあるのだ。沼のほとりに田舎風の家が何軒もあったり、中にはガチョウや牛なども飼われていて本当にイギリスの田舎のようだった(イギリスの田舎知らないけど)。豪華絢爛な宮殿のほかにもこうやって気まぐれだけでお金を湯水のごとく使って贅沢三昧してたそうだから、首ちょんぱされる筈だ。
無賃乗車2回
ヴェルサイユを腹いっぱい見物したので帰りの駅に向かう。来るときと違って、帰りの電車に乗る人たちが大挙して駅に押しかけているので、駅員が「ノーチケット、ノーチケット」と言ってチケット無しで改札を通してくれている。まぁ日本じゃ有りえない大雑把対応ありがとう。電車を降りた無人駅でもそのまま改札を通過できちゃったので、往復チケットの半分は使わずじまいだった。そこからまた路面電車に乗ったのだが、来る時に買った往復チケットの半分を持っているので、やって来た電車に乗るだけ。結局帰りも車掌はいないのでチケットは持ったまま降りてしまった。いいのかな?いま無賃乗車したよね。パリの交通機関、脇がすかすか。
二人とも結構疲れてホテルに戻る。お世話になったお礼に夕飯をご馳走することにして、シャワーを浴びてから近くのピザ屋に入る。ピザを1枚ずつ注文して半分つシェアすれば2種類の味を楽しめるよと相談したが、他の人が買ったピザをみたら巨大サイズだったので1枚をシェアすることにして代わりにサラダを頼む。二人でビールも飲んで合計25ユーロだった。今日もいい一日でKさんに感謝だ。
メトロ初挑戦 へ続く
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