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完成:2020. 3. 2 

「箱形コースター」

 子供たちに人気のコースターを、構想から1年2ヶ月かけて完成させました。

 

 構想のきっかけは、2019年のBMWの福袋に、「中田ハンガー」が入っていて、その紙箱があまりにきれいで頑丈で美しく、何かに使えないか、ずっと考えていたことが始まりです。

 次に発想は、この「ファンタグレープ」の小さなペットボトルに出会ってからです。構想開始から1年近く経っていました。
炭酸系のペットボトルを飲み干した後、ビー玉を入れてよく回るか、確かめるのが変なくせになっています。この小さなペットボトルは、「CCレモン」と同じくらいよく回りました。おまけに、そこの部分も使えるんじゃないかと予想しました。

 それで作ったのが、この仕掛けです。車の組み立てのように、パーツを作って組み合わせることにしました。
 右のパーツは「CCレモン」の底を切り取ったもの。
 左のパーツは「ファンタグレープ」のネジ部分と底を切り取り、切り取った底から削り出したパーツをかぶせました。
 白い素材は厚手のケント紙。丈夫で安い。

 紙箱の方は、くりぬいてアクリル板を貼りました。材料費としては、これが一番高かった。

 メインとなる仕掛けです。支柱を使わずに、プラ板による透明の壁で支えるプレハブ構造を思いつきました。

 続いてその外側を取り巻くように、二重構造にしました。

 さらにその外側を取り巻くように三重構造にしました。これで箱の厚さぴったりの設計です。最初に作ったペットボトルはつなぎ合わせて2組作りました。途中で玉が逆回転します。2組は左右対称です。プラ板は、0.2㎜から0.5㎜まで4種類の厚さを使い分けました。

 

 パーツを組み上げた状態です。9㎜のステンレス球が転がって、箱の外に出る仕組みも作りました。またビー玉など、規格外の大きさの物を拒絶するように、入口を小さくしました。
 この「ピタゴラスイッチ」風のコースターは、「ゆっくり遅い方が勝ち」と定義づけました。早口が原因で吃音や構音の改善が遅れている子供たちのために考えました。