《生クリーム食パン(7)》
ルヴァンリキッド+ゆめちからブレンド

焼:2020年 5月 24日

 以前なかなかうまくいかなかった「生クリーム食パン」を山型パンで作ってみようと思いました。



 パン生地のなめらかさを出すには、ふるいで振るうことではないかと思い、近くのスーパーで買ってきました。でも商品についていた説明書を読むと、「裏ごし用」と書いてありました。どちらにも使えるのでしょうか。振るったあとの強力粉は、見るからになめらかそうでした。


 「生クリーム食パン」だからといってバターや砂糖を増やすことはせず、「おいしい食パン」の分量と基本的には同じくしました。違いは生クリームとはちみつを加えたことです。このあと、砂糖と塩もふるいで振るったのですが、砂糖は目詰まりして裏ごしの要領で押し出し、塩に至っては、粗塩なので、すべて目詰まりしました。塩も普通の方が良さそうです。


 生クリームを加えた分、水を減らしましたが、生クリームの濃度によっても減らす量が違ってきます。指先の感覚を頼りに水の量を増やしました。するとピタッとはまり、ふるいで振るったことも功を奏したのか、今までに経験したことのないなめらかさで気持ちがよかったです。ゴム手袋をした手のべたつきも皆無でした。


 こね上げ直後の温度は測り忘れました。30℃1時間30分の一次発酵後のパン生地の温度は28.8℃でした。


 407gずつ2つに分けてベンチタイム。パン生地の温度は、ベンチタイム前が28.3℃。


 ベンチタイム後は28.0℃。安定しています。


 2つに丸めなおし。表面がちょっとプクプクしていてきれいでないのが気がかり。


 30℃1時間30分+10分延長。溶き卵のドリュールを塗ったところ。理想的なふくらみ。


 180℃30分の手動焼成。8分で前後を入れ替え、次の8分でアルミホイルをかぶせました。最近この方法でうまくいっています。


 高さは15.5㎝。いい焼き色といい香り。焼いた直後と粗熱を取ったあとでは、姿が大分違います。でも以前みたいにつぶれませんでした。きっとクオカ千代田のパン型のおかげ。
 いただくのは、例によって明日朝。


 

 翌朝。しわくちゃになりながらも、つぶれずに耐えている姿がけなげ。つぶれるかどうかは紙一重のような気がします。


 スライスすると、増えたような気分。壮観。


 始めに切り落としを何もつけずにいただきました。切り落としまでおいしいと思ったのは久しぶりです。次はオーソドックスに減塩ハム、チーズ、レタスをはさんでいただきました。ほんのり甘みがあってクリーミーで、うまい。ようやく他人様(ひとさま)に食べてもらえるレベルになった感じです。パン作りは、やっとスタートラインに立った気分です。


 コストパフォーマンスはよくないです。生クリームは近所の三和で税抜き288円。半分使ったので生クリーム代だけで約150円。せめて「生食パン」と名乗ってもいいのでしょうか。